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周鷹寺山・奥ノ院山・金比羅山〈縦走コース〉(萩市上田万・下小川) [県北部の山]

これらの山は二十数年前に個別に歩いている。いつか縦走を試みようと先延ばしにしていたところ、最近「熊毛の住人」さんが歩かれた記事を見て、やっと重い腰を上げる気になった。
周鷹寺山は、以前と同様『防長山野へのいざない第2集』で紹介されているコースどおりに歩いてみた。記憶がまったく飛んでしまっており新鮮な気分で歩けた。シダヤブや灌木ヤブの箇所が一部あるが、長くはなく、よけながら歩けばよい。ほとんど人が入っていないようだが、ところどころピンクテープが付いている。
縦走コースも先達によりテープが付いている。植林境を歩く区間が長く、アップダウンも多いのでしごかれるが、ひどいヤブこぎはない。展望は樹間わずかに得られる程度。
奥ノ院山、金比羅山は多少ハイカーが入っているようだ。道標等は朽ちかけている。
帰路は長い車道歩きとなったが、通行する車が少ないのであまり苦にならなかった。(2022.3.8)
IMG_7723周鷹寺山.JPG周鷹寺山
IMG_7901南麓から奥ノ院山・金比羅山.JPG奥ノ院山・金比羅山
周鷹寺山.jpeg(1,2クリックで拡大)

●駐車地~周鷹寺山
市道沿いの路肩スペースに駐車可。未舗装林道に入り、分岐を二つ分けると終点に着く。
IMG_7510駐車地.JPG駐車地
IMG_7511林道入口.JPG林道入口
IMG_7512林道.JPG林道
IMG_7514林道.JPG林道
IMG_7516林道分岐.JPG林道分岐・右へ
IMG_7520棚田跡の竹林沿い.JPG棚田跡の竹林沿い
IMG_7522林道分岐・左へ.JPG林道分岐・左へ
IMG_7524竹林沿い.JPG竹林沿い
IMG_7525林道終点.JPG林道終点

直進して前方の鞍部へ直接上がれそうだが、紹介コースどおり、左の尾根へ迂回して上がる。あとは山頂まで尾根を忠実に登る。シダ箇所も膝下程度で薄い。
120mピークと130mピークの間の竹林尾根のシダが深いが、距離も短く、右斜面に逃げ込みながら上がればよい。
IMG_7526左の竹林・植林斜面を上がる.JPG左の竹林・植林斜面を上がる
IMG_7527・植林と薄いシダの尾根へ出る.JPG植林と薄いシダの尾根へ出る
IMG_7528100m平坦ピーク.JPG100m平坦ピーク
IMG_7529植林境を下る.JPG植林境を下る
IMG_7530鞍部.JPG鞍部
IMG_7531シダ・植林尾根を登る.JPGシダ・植林尾根を登る
IMG_7532120mピーク.JPG120mピーク
IMG_7533鞍部・タケが現れる.JPG鞍部・タケが現れる
IMG_7534深いシダの上り・右の竹林へ逃げる.JPG深いシダの上り・右の竹林へ逃げる
IMG_7535竹林斜面.JPG竹林斜面
IMG_7538130mピーク.JPG130mピーク
IMG_7539雑木疎林の下り.JPG雑木疎林の下り
IMG_7540広い鞍部.JPG広い鞍部
IMG_7541130m平坦支尾根合流点.JPG130m平坦支尾根合流点
IMG_7542緩い雑木尾根の上り.JPG緩い雑木尾根の上り
IMG_7545緩い雑木尾根の上り.JPG緩い雑木尾根の上り
IMG_7546180m支尾根合流点.JPG180m支尾根合流点
IMG_7547雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_7549急勾配の上り.JPG急勾配の上り

240m支尾根合流点から310mピーク間の尾根は、一度伐採されたためか北(左)斜面が灌木ヤブとなっているので、ヤブが薄い境界部分か右の雑木斜面側に逃げながら上がるとよい。
IMG_7550240m支尾根合流点.JPG240m支尾根合流点
IMG_7551灌木ヤブを右によけながら登る.JPG灌木ヤブを右によけながら登る
IMG_7552260m支尾根合流点.JPG260m支尾根合流点
IMG_7553灌木ヤブ境.JPG灌木ヤブ境
IMG_7556灌木ヤブを右に逃げる.JPG灌木ヤブを右に逃げる
IMG_7557雑木.JPG雑木
IMG_7558310m平坦ピーク・小伐採.JPG310m平坦ピーク・小伐採

小伐採跡の310mピークからは枝越しに北面の展望が得られる。
IMG_7560高山・行者様.JPG高山・行者様
IMG_7561田万川の町並.JPG田万川の町並
IMG_7565雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_7569雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_7572雑木尾根.JPG雑木尾根

周鷹寺山山頂は展望もなく、ポツンと三等三角点「修法」があるだけの静かな山頂だ。
点の記には山名を俗称「修法寺」とし、地形図では「周應山」としているが、昔山頂近くにあったという寺に由来しており、「周鷹寺山」が正しい(※「應」ではなく「鷹」)。由来は上記『いざない』や『田万川町史』に詳しい。なお、町史では「周鷹山」としており、いずれにしてもまぎらわしい。
IMG_7573周鷹寺山山頂.JPG周鷹寺山山頂
IMG_7574三等三角点「修法」.JPG三等三角点「修法」

●~358mピーク
山頂から北東へやや不明瞭な雑木尾根を下る。
IMG_7575雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_7577雑木尾根.JPG雑木尾根

ヒノキ植林境の370m鞍部から小ピークが二つ続き、それぞれ支尾根が分かれるので注意が必要。
植林境を登り返し370m小ピークへ上がり、次に植林境を右(東)へ下り再び登り返すと360m小ピークへ出て県境尾根と出合う。ここから県境尾根を南へ下る。
IMG_7579植林境・鞍部.JPG植林境・鞍部
IMG_7580測量杭・370mピーク.JPG370mピーク
IMG_7582県境尾根出合い・360mピーク.JPG県境尾根出合い・360mピーク
IMG_7584南方向.JPG南方向の植林境尾根

この先しばらく植林境尾根が続き、尾根上にはプラポール(一部は倒れている)や石杭が所々設置されている。
IMG_7585植林境・鞍部.JPG植林境・鞍部
IMG_7586370mピーク.JPG370mピーク
IMG_7587植林境・下り.JPG植林境・下り
IMG_7589植林境・鞍部.JPG植林境・鞍部
IMG_7590350m支尾根合流点.JPG350m支尾根合流点.
IMG_7593植林境・上り.JPG植林境・上り
IMG_7594350m支尾根合流点・石杭「ミノ村 五」.JPG350m支尾根合流点・石杭「ミノ村・五」
IMG_7596植林境・下り.JPG植林境・下り
IMG_7597上り.JPG上り
IMG_7598360m支尾根合流点・石杭「ミノ村 四」.JPG360m支尾根合流点・石杭「ミノ村・四」
IMG_7599植林境・上り.JPG

370mピークで石杭「三ノ村・三」を見ると植林境は西へ向かう。ここはしっかりと方向を確認して南西の県境の雑木尾根を下る。
IMG_7601370m支尾根分岐点・石杭「ミノ村 三」.JPG370m支尾根分岐点・石杭「ミノ村・三」
IMG_7602雑木尾根.JPG雑木尾根

雑木尾根を下るとシダヤブがあるが10m程度なので、右へよければよい。
IMG_7603シダヤブ.JPGシダヤブ
IMG_7604雑木尾根.JPG雑木尾根

ややヤブ気味の雑木尾根を下り切ると、平坦鞍部に倒壊した石仏がある。
ここは上田万と下小川の大字境で、地下上申の境目書では「ゑんの坂垰」とあり、美濃地町(島根県益田市)側と結ぶ生活道があったところのようだ。
IMG_7605踏み跡やや不明瞭.JPG踏み跡やや不明瞭
IMG_7606310m鞍部.JPG310m鞍部
IMG_7607倒壊石仏.JPG倒壊石仏

植林尾根を登り返すと358m平坦ピークへ着く。小コン杭がある。
IMG_7608植林境・上り.JPG植林境・上り
IMG_7609植林境の急な上り.JPG植林境の急な上り
IMG_7610358m平坦ピーク.JPG358m平坦ピーク
IMG_7611小コン杭.JPG小コン杭

●~奥ノ院山
アップダウンを繰り返しながら植林境を進む。
IMG_7613植林境.JPG植林境
IMG_7614350mピーク.JPG350mピーク
IMG_7615植林境・下り.JPG植林境・下り
IMG_7616植林境・上り.JPG植林境・上り
IMG_7617340m支尾根合流点.JPG340m支尾根合流点
IMG_7618植林境・下り.JPG植林境・下り
IMG_7619植林境・上り.JPG植林境・上り
IMG_7621370mピーク①.JPG370mピーク①
IMG_7623植林境.JPG植林境
IMG_7624370mピーク②.JPG370mピーク②
IMG_7625雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_7626370mピーク③.JPG370mピーク③
IMG_7627植林境・上り.JPG植林境・上り

360mピークで植林尾根は南西方向へ向かうので、南東方向の県境尾根へ下る。
このあたりから雰囲気のよい雑木尾根がしばらく続く。枝越しに南西方向の展望がわずかに得られる。
IMG_7628360mピーク・植林境は南東尾根へ分かれる.JPG360mピーク
IMG_7629雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_7632雑木平坦尾根.JPG雑木平坦尾根
IMG_7635雑木尾根・上り.JPG雑木尾根・上り
IMG_7636樹間展望(南西方向).JPG樹間展望(南西方向)

平凡な390m標高点ピークを過ぎると、山名札のかけられた平坦地(以前は伐採展望が得られた「神テラス」という場所か?)に着く。すぐ先が小さな石仏(金比羅様)が鎮座する石祠のある奥ノ院山頂である。そばにトタン囲いの休憩所が残っている。
IMG_7639390mピーク.JPG390mピーク
IMG_7642山名札.JPG山名札
IMG_7644石祠・仏.JPG石祠・仏
IMG_7645休憩小屋.JPG休憩小屋

山頂周辺に巨岩が散在する。岩のひとつに上がってみるが展望は樹間に得られる程度。
IMG_7647大岩.JPG大岩
IMG_7651大岩.JPG大岩

●~地蔵峠~金比羅山
南東方向へ県境尾根を引き続き下る。
IMG_7652雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_7653大岩.JPG大岩

次第に高度を下げていくと石仏が座る地蔵峠へ着く。ここで右下方向から林道終点からのコースが合わさる。
IMG_7656植林境・上り.JPG植林境・上り
IMG_7657340mピーク.JPG340mピーク
IMG_7658雑木尾根・下り.JPG雑木尾根・下り
IMG_7659雑木平坦尾根.JPG雑木平坦尾根
IMG_7660雑木尾根・上り.JPG雑木尾根・上り
IMG_7661310m支尾根分岐点.JPG310m支尾根分岐点
IMG_7662雑木尾根・下り.JPG雑木尾根・下り
IMG_7666地蔵峠.JPG地蔵峠
IMG_7664地蔵.JPG地蔵
IMG_7665道標(逆方向).JPG道標(逆方向)
IMG_7667山道分岐(右下方向).JPG山道分岐(右下方向)

310mピーク(西ピーク)を越え、急勾配の雑木尾根を登る。山頂手前で金比羅神社からのコースと合うと三等三角点「七曲(ななまがり)」の金比羅山山頂へ着く。
山頂は狭い空間で、ササが刈られている。東の支尾根分岐点まで行ってみたが、植林境が続いているだけなので引き返した。
IMG_7668雑木尾根・上り.JPG雑木尾根・上り
IMG_7669310m平坦ピーク.JPG310m平坦ピーク
IMG_7670雑木尾根・下り.JPG雑木尾根・下り
IMG_7671雑木尾根・鞍部.JPG雑木尾根・鞍部
IMG_7672雑木尾根・上り.JPG雑木尾根・上り
IMG_7673雑木尾根・急登.JPG雑木尾根・急登
IMG_7675金比羅山山頂.JPG金比羅山山頂
IMG_7676三等三角点「七曲」.JPG三等三角点「七曲」

●~金毘羅社~登山口(市道出合い)
山頂から県境尾根を戻るとすぐにコース分岐(テープあり)を左に取り、南尾根を下る。やや不明瞭だがすぐに明瞭な尾根道となる。
IMG_7680コース分岐点(テープ).JPGコース分岐点(テープ)
IMG_7681雑木尾根・下り.JPG雑木尾根・下り

まもなく直下に崩壊した金毘羅社が現れる。右へ回り込んで社殿跡へ降りる。
石灯籠だけが建ち、石鳥居はすでに倒壊している。
IMG_7683社殿跡.JPG社殿跡
IMG_7684石灯籠.JPG石灯籠
IMG_7685石鳥居(倒壊).JPG石鳥居(倒壊)

植林・竹林沿いの参道をジグザグに下る。途中けもの道や踏み跡などが輻輳しわかりづらいところがある。
IMG_7687落ち葉に埋もれた石段.JPG落ち葉に埋もれた石段
IMG_7690参道.JPG参道
IMG_7691植林沿い.JPG植林沿い
IMG_7692竹林沿い.JPG竹林沿い
IMG_7695植林沿い.JPG植林沿い

ややガケ状となった取り付きを下ると林道へ降り立つ。道標等がないので、上りに取る場合見過ごしやすいかもしれない。林道は明瞭で歩きやすい。
IMG_7697林道下降地点(逆方向).JPG林道下降地点(逆方向)
IMG_7699林道.JPG林道

縁結び神はカーブ地点から南西方向に10数メートル入ったところにある。真新しい小さなしめ飾りが木の幹に結んであった。誰か願掛けしたのだろうか?
IMG_7896縁結び神.JPG縁結び神

最後はわずかなササ被りを抜けると舗装道へ出た。
IMG_7703車道出合い(逆方向).JPG車道出合い(逆方向)
IMG_7893登山口道標.JPG登山口の道標

●~駐車地
市道から県道へ出て駐車地までゆっくり戻る。県道へ出るまで車が一台追い越していっただけだった。
IMG_7706第16集会所・小島山.JPG第16区集会所・小島山
IMG_7709はでん垰のハゼノキ.JPGはでん垰のハゼノキ
IMG_7708ハゼノキ案内板.JPGハゼノキ説明板
IMG_7711木製の祠.JPG木製の祠
IMG_7713金比羅山(河井迫集落付近より).JPG金比羅山(河井迫集落付近より)
IMG_7716大岩を背にした石仏・頌徳碑.JPG大岩を背にした石仏・頌徳碑
IMG_7719城山(鹿ヶ嶽).JPG城山(鹿ヶ嶽)
IMG_7721石仏四体.JPG石仏四体
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