お鉢山・大了寺山(下関市菊川町東中山) [県西部の山]
菊川町史(三)にふたつの山名が記載されており、以前から気になっていたので歩いてみた。いずれも山名から想像をたくましくしたが、二山とも山頂は植林され展望はなく、ピークハンター向きだろう。
お鉢山は取り付きを事前にいろいろと検討。結局中山溪側から入り、東麓の谷を上り下りとも歩いた。歩行に特別難はないが、山頂部は鹿除けネットが二重に張られ、興をそがれる。
大了寺(おおりょうじ)山は8年ほど前高畑山から豊ヶ岳へ縦走したときに通過しているので、今回は大了寺集落跡の西麓から二つの谷を上下した。下りはこれも8年前一度歩いているが、その後の植林作業で踏み跡がより明瞭になったようだ。(2024.4.25)
2016.11.22の山行記録
2016.11.25の山行記録
県道よりお鉢山(右から2番目のコブ)
(1,2クリックで拡大)
●中山溪駐車地~お鉢山
中山溪の広い駐車場に車を置く。溪谷の散歩道を歩いてみたが、雌滝手前で水没箇所があり、引き返す。(ヤマップで増水時遊歩道水没の事前情報を得ていた)
中山溪駐車場
遊歩道マップ
奥ヶ迫溜池
遊歩道入口
遊歩道水没箇所
舗装された林道笹ヶ台線に入る。途中雌滝・雄滝、豊ヶ岳へのいくつかの登山口を過ごしながら進む。
林道「笹ヶ台線」看板
舗装林道
樹間に雌滝
最奥駐車場・雌滝下り口
滑ヶ浴コース登山口
樹間に雄滝
雄滝下り口
尾根A・Bコース登山口
右に橋跡と思われるコンクリート土台を過ごすと、林道がやや上りとなるところで小広場がある。ここで右の沢の渡りやすそうなところを探して渡渉する。
コン橋跡?
小広場
渡渉地点
対岸は広い谷となっており、これに取り付く。植林谷を詰める。倒木などあるが薄い踏み跡もあり、比較的歩きやすい。
植林谷入口
植林谷
植林谷
鞍部手前
鞍部に出て左折、尾根を登るとすぐコン杭「菊川町」を見る。雑木斜面となり勾配がきつくなる。登り切って尾根に出ると、ここにもコン杭を見る。
鞍部(左方向)
コン杭「菊川町」
雑木尾根
雑木斜面
雑木尾根出合い
コン杭
切り開きのある雑木尾根を上り、やや灌木が多くなると、小伐採跡の270mピークに着く。周辺の様子から図根三角点があるのではと探してみたが、わからなかった。
コン杭・雑木切り開き
270mピーク手前・低木
270mピーク
植林境尾根を南西へ下り、登りかえすと250m支尾根合流点に着く。
植林境・下り
鞍部・コン杭
250m支尾根分岐点・コン杭
植林境方向の南東尾根へ下り、雑木尾根を登ると270m①支尾根合流点に出る。
鞍部・コン杭
雑木尾根・上り
270m①支尾根合流点・コン杭
270m②支尾根分岐点から植林境を下るとすぐ右に鹿除けネットが現われる。ネット沿いに植林境を登り返すと280m①支尾根合流点に出る。
コン杭(倒)
270m②支尾根分岐点・コン杭
鹿除けネット・鞍部
植林境・上り
280m①支尾根合流点
さらにネット沿いに進み、鞍部から登り返すと、こちらもネットが張られた280m②の尾根へ出る。
鞍部・ネット沿い
280m②尾根出合い
右折し、両側ネットの間を登り返すと標高292mピークのお鉢山山頂に着く。ネットと植林に囲まれ、落ち着かず、展望もない。特徴となるようなものも見あたらないので、早々に下山にかかる。
ネット間の下り
ネット間の上り
お鉢山山頂
●~大了寺山
山頂西側の鞍部から南へ下るつもりで西尾根を下りかけたが、狭いネットの間を急勾配で下ることに気おくれし、山頂に戻る。
急勾配の西尾根
方針を変更し、280m鞍部まで戻り、東の谷を下る。やや勾配がある、障害物の少ない植林境を下っていくと、右手に炭焼窯跡の石積みが見えたので、立ち寄る。
280m鞍部・下降地点
植林沿いの谷
植林沿い
炭焼窯跡
さらに植林境を下っていき、倒木をくぐり抜けると、麓近くで植林が終わる。
植林沿い
倒木箇所
植林終端部
右手の山際に少し登ると炭焼窯跡があり、その先に古い墓地がある。墓石の年号を見ると慶應や明治と読めた。
炭焼窯跡
古墓地
沢沿いの急斜面を慎重に下るとすぐ沢のたもとに出る。左右に道がある。
谷を下る
谷沿い斜面(逆方向)
沢・山道出合い
大了寺山をめざし、右道を取る。沢の護岸沿いに道があるが一部水没している。コンクリートの縁の上に上がり、水をよけながら進む。
沢沿いを右(南)に進む
水没箇所
道が一部崩壊しているので、右の平坦地へ少しよじ登り、迂回するとすぐ未舗装道と合流する。道標があり、右は大了寺へ続く。
崩壊箇所
未舗装道出合い
道標
左へ向かい、石橋を渡ると、分岐となる。直進道は鹿除けネットが張られている。ネットのゲートを入り、直進する。
石橋
鹿除けネット出合い
まもなく道は不明瞭となり、棚田跡の谷あいを進む。ネットは左端の沢沿いに設置されている。棚田の左か右の歩きやすいところを選びながら谷を進む。
沢・ネット沿い
棚田跡
山際を進む
ガレ石の平坦地
炭焼窯跡を右に過ごすと、ネットは右上の急勾配の尾根へ分かれる。ゲートはないが、すでに役目を終えたのかネットの下に大きな隙間があり、これを抜ける。
炭焼窯跡
谷が詰まる
ネット・右急斜面
谷分岐に出て、右谷へ向かう。
沢沿い
谷分岐・右へ
植林谷を詰めていくと、谷の向きが左(東)へ変わり、さらに詰めると鞍部へ出る。
植林谷を詰める
植林谷
植林谷
鞍部手前
尾根を左に取ると、310m支尾根合流点あたりで、左の支尾根と出合う。植林境を右に取り、320m支尾根合流点に出る。
310m尾根出合い
植林境
320m支尾根合流点
植林沿いに進み、鞍部から植林尾根を登り切ると大了寺山山頂(西端)に着く。
植林に囲まれ展望はない。少し長細い山頂で、山頂東端も雰囲気は同じ。両端にプラ杭がある程度で特徴的なものは見あたらない。以前も通ったはずだが、まったく記憶に残っていない。
植林鞍部
植林尾根・上り
山頂手前
大了寺山山頂(逆方向)
山頂部平坦尾根
山頂部東端
●~駐車地
帰路は一つ南の谷を下ることにする。こちらも以前下っている。
やや急勾配の植林尾根を下り、鞍部から右の植林谷へ向かう。
南尾根・下り
植林尾根
鞍部
間伐された中に踏み跡が残る。途中でミツマタの群落に出合う。小規模だが自然生えだろうか。
間伐された植林谷
ミツマタの群落
ミツマタ
標高270mを過ぎたあたりで、左からの作業道が合わさり、ここで終わっている。
植林作業時のものとおぼしき踏み跡が、所々不明瞭になりながらも続く。
植林谷・作業道出合い(左)
植林谷
コンクリート道
明瞭な踏み跡
谷分岐で小ため池を左に過ごすと、棚田跡の高い石垣上に出る。石垣の右端からコン道を下り、沢を渡って踏み跡をたどる。
小ため池
コン道
棚田跡の石垣
沢渡り
沢沿い
踏み跡
左に炭焼窯跡を過ごし、棚田跡の石垣をいくつか右に見ながら下っていくと、谷分岐で涸れ沢を渡る。
炭焼窯跡
踏み跡
石垣
踏み跡
踏み跡
涸れ沢を渡る
明瞭な山道となり右に下っていくと、沢に出合う。以前は暗渠があったところだが、今はなくなっているので渡渉する。
山道
沢渡り
平坦植林地に出て道が一旦不明瞭となる。まもなく山道が明瞭となり未舗装道に出る。「大了寺(集落跡)」の道標がある。
山道
未舗装道・コン暗渠出合い
道出合い(逆方向)
集落跡道標
右折し、コン橋を渡り未舗装道をたどると先刻の道標地点に出る。直進し、お鉢山からの下降地点まで逆に戻る。
コン橋
未舗装道
分岐点
道標
中山渓の駐車場へ向かう。平坦地に進み、しばらく歩いていると、上方に道があることに気づく。
ふたたび下降地点へ戻ってみると、平坦地の上にそま道があった。(以前歩いたはずだがまったく覚えていない) これに上がり、しばらくそま道をたどると次第に山道らしくなる。
左上のそま道に上がる
そま道
山道
谷を横切るところで炭焼窯跡を二ヶ所確認しながら進む。
谷を横切る①
炭焼窯跡
山道
谷を横切る②
道標(逆方向)
炭焼窯跡
「大了寺鉱山跡ルート」の道標を右に過ごす。以前はここで沢を渡り鉱山跡を見学した。
大了寺鉱山ルート道標(逆方向)
直進すると、ふたたびそま道状となり、お鉢山へ取り付いた谷のところへ出る。
渡渉し、林道へ出る。
そま道
そま道
そま道
渡渉地点
溪谷見学はまたの機会にして駐車場へ戻る。
■山名について
▲お鉢山(おはちやま)
山の南麓に大了寺集落跡があるので、当初はこの山が大了寺山と思っていたところ、菊川町史(三)に「お鉢山 標高292m」とあり、この山がお鉢山と知る。
尾根続きではないが、西麓に「おはち山名水」がある。
山名から宗教的なものや城跡を想像するが、山頂にはそれらしきものは見当たらない。地下上申や豊浦藩村浦明細書にも山名はなく、山名の由来は不明。西麓の県道側から眺めるとお椀をふせたような形に見えることから付けられたのかもしれない。
▲大了寺山(おおりょうじやま)
地下上申中山村の隣村境目書及び絵図(地下図)より特定した。絵図では「雄領寺山」とある。
菊川町史(三)では「大了寺山」の山名のみが紹介され、標高・位置の説明はない。
大了寺については、地下上申では「雄了寺と申は、往古此所に雄了寺と申真言寺有之たる由、其故に雄了寺と申ならハし候由申伝候事」とある。雄は「ヲゝ」と振り仮名をつけており、「王了路」と記した箇所もある。
お鉢山は取り付きを事前にいろいろと検討。結局中山溪側から入り、東麓の谷を上り下りとも歩いた。歩行に特別難はないが、山頂部は鹿除けネットが二重に張られ、興をそがれる。
大了寺(おおりょうじ)山は8年ほど前高畑山から豊ヶ岳へ縦走したときに通過しているので、今回は大了寺集落跡の西麓から二つの谷を上下した。下りはこれも8年前一度歩いているが、その後の植林作業で踏み跡がより明瞭になったようだ。(2024.4.25)
2016.11.22の山行記録
2016.11.25の山行記録
県道よりお鉢山(右から2番目のコブ)
(1,2クリックで拡大)
●中山溪駐車地~お鉢山
中山溪の広い駐車場に車を置く。溪谷の散歩道を歩いてみたが、雌滝手前で水没箇所があり、引き返す。(ヤマップで増水時遊歩道水没の事前情報を得ていた)
中山溪駐車場
遊歩道マップ
奥ヶ迫溜池
遊歩道入口
遊歩道水没箇所
舗装された林道笹ヶ台線に入る。途中雌滝・雄滝、豊ヶ岳へのいくつかの登山口を過ごしながら進む。
林道「笹ヶ台線」看板
舗装林道
樹間に雌滝
最奥駐車場・雌滝下り口
滑ヶ浴コース登山口
樹間に雄滝
雄滝下り口
尾根A・Bコース登山口
右に橋跡と思われるコンクリート土台を過ごすと、林道がやや上りとなるところで小広場がある。ここで右の沢の渡りやすそうなところを探して渡渉する。
コン橋跡?
小広場
渡渉地点
対岸は広い谷となっており、これに取り付く。植林谷を詰める。倒木などあるが薄い踏み跡もあり、比較的歩きやすい。
植林谷入口
植林谷
植林谷
鞍部手前
鞍部に出て左折、尾根を登るとすぐコン杭「菊川町」を見る。雑木斜面となり勾配がきつくなる。登り切って尾根に出ると、ここにもコン杭を見る。
鞍部(左方向)
コン杭「菊川町」
雑木尾根
雑木斜面
雑木尾根出合い
コン杭
切り開きのある雑木尾根を上り、やや灌木が多くなると、小伐採跡の270mピークに着く。周辺の様子から図根三角点があるのではと探してみたが、わからなかった。
コン杭・雑木切り開き
270mピーク手前・低木
270mピーク
植林境尾根を南西へ下り、登りかえすと250m支尾根合流点に着く。
植林境・下り
鞍部・コン杭
250m支尾根分岐点・コン杭
植林境方向の南東尾根へ下り、雑木尾根を登ると270m①支尾根合流点に出る。
鞍部・コン杭
雑木尾根・上り
270m①支尾根合流点・コン杭
270m②支尾根分岐点から植林境を下るとすぐ右に鹿除けネットが現われる。ネット沿いに植林境を登り返すと280m①支尾根合流点に出る。
コン杭(倒)
270m②支尾根分岐点・コン杭
鹿除けネット・鞍部
植林境・上り
280m①支尾根合流点
さらにネット沿いに進み、鞍部から登り返すと、こちらもネットが張られた280m②の尾根へ出る。
鞍部・ネット沿い
280m②尾根出合い
右折し、両側ネットの間を登り返すと標高292mピークのお鉢山山頂に着く。ネットと植林に囲まれ、落ち着かず、展望もない。特徴となるようなものも見あたらないので、早々に下山にかかる。
ネット間の下り
ネット間の上り
お鉢山山頂
●~大了寺山
山頂西側の鞍部から南へ下るつもりで西尾根を下りかけたが、狭いネットの間を急勾配で下ることに気おくれし、山頂に戻る。
急勾配の西尾根
方針を変更し、280m鞍部まで戻り、東の谷を下る。やや勾配がある、障害物の少ない植林境を下っていくと、右手に炭焼窯跡の石積みが見えたので、立ち寄る。
280m鞍部・下降地点
植林沿いの谷
植林沿い
炭焼窯跡
さらに植林境を下っていき、倒木をくぐり抜けると、麓近くで植林が終わる。
植林沿い
倒木箇所
植林終端部
右手の山際に少し登ると炭焼窯跡があり、その先に古い墓地がある。墓石の年号を見ると慶應や明治と読めた。
炭焼窯跡
古墓地
沢沿いの急斜面を慎重に下るとすぐ沢のたもとに出る。左右に道がある。
谷を下る
谷沿い斜面(逆方向)
沢・山道出合い
大了寺山をめざし、右道を取る。沢の護岸沿いに道があるが一部水没している。コンクリートの縁の上に上がり、水をよけながら進む。
沢沿いを右(南)に進む
水没箇所
道が一部崩壊しているので、右の平坦地へ少しよじ登り、迂回するとすぐ未舗装道と合流する。道標があり、右は大了寺へ続く。
崩壊箇所
未舗装道出合い
道標
左へ向かい、石橋を渡ると、分岐となる。直進道は鹿除けネットが張られている。ネットのゲートを入り、直進する。
石橋
鹿除けネット出合い
まもなく道は不明瞭となり、棚田跡の谷あいを進む。ネットは左端の沢沿いに設置されている。棚田の左か右の歩きやすいところを選びながら谷を進む。
沢・ネット沿い
棚田跡
山際を進む
ガレ石の平坦地
炭焼窯跡を右に過ごすと、ネットは右上の急勾配の尾根へ分かれる。ゲートはないが、すでに役目を終えたのかネットの下に大きな隙間があり、これを抜ける。
炭焼窯跡
谷が詰まる
ネット・右急斜面
谷分岐に出て、右谷へ向かう。
沢沿い
谷分岐・右へ
植林谷を詰めていくと、谷の向きが左(東)へ変わり、さらに詰めると鞍部へ出る。
植林谷を詰める
植林谷
植林谷
鞍部手前
尾根を左に取ると、310m支尾根合流点あたりで、左の支尾根と出合う。植林境を右に取り、320m支尾根合流点に出る。
310m尾根出合い
植林境
320m支尾根合流点
植林沿いに進み、鞍部から植林尾根を登り切ると大了寺山山頂(西端)に着く。
植林に囲まれ展望はない。少し長細い山頂で、山頂東端も雰囲気は同じ。両端にプラ杭がある程度で特徴的なものは見あたらない。以前も通ったはずだが、まったく記憶に残っていない。
植林鞍部
植林尾根・上り
山頂手前
大了寺山山頂(逆方向)
山頂部平坦尾根
山頂部東端
●~駐車地
帰路は一つ南の谷を下ることにする。こちらも以前下っている。
やや急勾配の植林尾根を下り、鞍部から右の植林谷へ向かう。
南尾根・下り
植林尾根
鞍部
間伐された中に踏み跡が残る。途中でミツマタの群落に出合う。小規模だが自然生えだろうか。
間伐された植林谷
ミツマタの群落
ミツマタ
標高270mを過ぎたあたりで、左からの作業道が合わさり、ここで終わっている。
植林作業時のものとおぼしき踏み跡が、所々不明瞭になりながらも続く。
植林谷・作業道出合い(左)
植林谷
コンクリート道
明瞭な踏み跡
谷分岐で小ため池を左に過ごすと、棚田跡の高い石垣上に出る。石垣の右端からコン道を下り、沢を渡って踏み跡をたどる。
小ため池
コン道
棚田跡の石垣
沢渡り
沢沿い
踏み跡
左に炭焼窯跡を過ごし、棚田跡の石垣をいくつか右に見ながら下っていくと、谷分岐で涸れ沢を渡る。
炭焼窯跡
踏み跡
石垣
踏み跡
踏み跡
涸れ沢を渡る
明瞭な山道となり右に下っていくと、沢に出合う。以前は暗渠があったところだが、今はなくなっているので渡渉する。
山道
沢渡り
平坦植林地に出て道が一旦不明瞭となる。まもなく山道が明瞭となり未舗装道に出る。「大了寺(集落跡)」の道標がある。
山道
未舗装道・コン暗渠出合い
道出合い(逆方向)
集落跡道標
右折し、コン橋を渡り未舗装道をたどると先刻の道標地点に出る。直進し、お鉢山からの下降地点まで逆に戻る。
コン橋
未舗装道
分岐点
道標
中山渓の駐車場へ向かう。平坦地に進み、しばらく歩いていると、上方に道があることに気づく。
ふたたび下降地点へ戻ってみると、平坦地の上にそま道があった。(以前歩いたはずだがまったく覚えていない) これに上がり、しばらくそま道をたどると次第に山道らしくなる。
左上のそま道に上がる
そま道
山道
谷を横切るところで炭焼窯跡を二ヶ所確認しながら進む。
谷を横切る①
炭焼窯跡
山道
谷を横切る②
道標(逆方向)
炭焼窯跡
「大了寺鉱山跡ルート」の道標を右に過ごす。以前はここで沢を渡り鉱山跡を見学した。
大了寺鉱山ルート道標(逆方向)
直進すると、ふたたびそま道状となり、お鉢山へ取り付いた谷のところへ出る。
渡渉し、林道へ出る。
そま道
そま道
そま道
渡渉地点
溪谷見学はまたの機会にして駐車場へ戻る。
■山名について
▲お鉢山(おはちやま)
山の南麓に大了寺集落跡があるので、当初はこの山が大了寺山と思っていたところ、菊川町史(三)に「お鉢山 標高292m」とあり、この山がお鉢山と知る。
尾根続きではないが、西麓に「おはち山名水」がある。
山名から宗教的なものや城跡を想像するが、山頂にはそれらしきものは見当たらない。地下上申や豊浦藩村浦明細書にも山名はなく、山名の由来は不明。西麓の県道側から眺めるとお椀をふせたような形に見えることから付けられたのかもしれない。
▲大了寺山(おおりょうじやま)
地下上申中山村の隣村境目書及び絵図(地下図)より特定した。絵図では「雄領寺山」とある。
菊川町史(三)では「大了寺山」の山名のみが紹介され、標高・位置の説明はない。
大了寺については、地下上申では「雄了寺と申は、往古此所に雄了寺と申真言寺有之たる由、其故に雄了寺と申ならハし候由申伝候事」とある。雄は「ヲゝ」と振り仮名をつけており、「王了路」と記した箇所もある。
2024-04-28 20:23
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