菅原山・広惣田山(周南市戸田) [県央部の山]
昨年飛松山を縦走した際、東側に平行して連なる山並みが気になっていたので、山名は不確かだが歩いてみた、尾根上は一部を除いて近年人が入った形跡があまりなく、テープや測量杭のたぐいもほとんど見あたらない。展望も全行程まったく期待できない。
帰路は飛松山北側の鞍部から南の谷を下った。棚田上など不明瞭なところもあるが、比較的歩きよい。(2023.3.5)
菅原から菅原山
(1,2クリックで拡大)
●西徳山総合グラウンド(駐車)~菅原山
総合グラウンドの駐車場を借りる。取り付きはグラウンドの南端近くにある。
西徳山総合グラウンド・菅原山
登山口
ロープ柵をまたぎ一段上の平坦地に上がると左手に山道がある。竹林尾根に上がると道は不明瞭となる。
ロープ柵
山道
山道
竹林
雑木疎林尾根を登り130m平坦ピーク越え、植林境の鞍部を進むと右の巻き道が現れたのでこちらに進んで見る。
雑木尾根
平坦ピーク
鞍部・植林沿い
右の巻き道へ進む
植林谷を回り込み右の尾根を回ると、巻き道は少し荒れながら先へ続くが、ここで植林尾根に取り付く。
スギ谷を横切る
尾根取り付き
あとは忠実に尾根をたどる。途中から雑木交じりの竹林が現われ、200m支尾根合流点で小岩を過ごすとまもなく菅原山の山頂に着く。四等三角点「菅原」があるのみで、樹木に囲まれ展望は得られない。
雑木交じり植林尾根・上り
170m平坦尾根
竹林
200m支尾根合流点・小岩
山頂手前
菅原山山頂
四等三角点「菅原」
●~林道出合い
すぐに下りにかかる。最初は倒竹が少しうるさいが、小岩が重なったあたりを過ぎると歩きやすくなる。200m支尾根分岐点を下りたところで斜面左にコン杭「徳山市」がころがっていた。市の合併で不要になったのだろうか。
倒竹
小岩
雑木・下り
200m支尾根分岐点
わきに倒コン杭「徳山市」
支尾根分岐を確認しながら下っていくと、途中から次第にタケが目立つようになるが、難渋するほどではない。
雑木・鞍部
180m支尾根分岐点
鞍部
170m支尾根分岐点
竹林・下り
150m鞍部
150m支尾根分岐点を左に過ごしながら巻き、140m支尾根分岐点で北西方向へ尾根を下る。
巻き道
鞍部
140m支尾根分岐点
標高130mの尾根上で前方にシダが現われたので、右の植林急斜面を下りてみた。
130m下降地点・シダ
タケ交じり植林急斜面・下り
植林谷に降り立つと、前方の対岸に水平方向に道らしきものが見えたので、斜面を上がったら林道へ出た。(ちょうど地形図上で実線が終わり破線に変わる箇所だった)
右方向の林道は、この先から少し荒れているようだ。
植林谷から前方斜面に林道
林道(左方向)
林道(右方向)
●~高圧電線鉄塔~(小倉山?)
前方の尾根上に明瞭な山道があがっているので、大字境から外れるようだが、これに取り付くことにする。
山道は植林管理用に付けられたものとみられ、左の植林谷沿いに延びている。
山道に取り付く
タケ・植林沿い
巻き道
分岐を上に
山道
山道
160m鞍部から雑木尾根を上がっていくと標高190mの小鞍部で山道は終わる。
鞍部
山道
山道
明瞭な山道が終わる
雑木尾根上の薄い踏み跡をたどって登り切ると高圧電線の鉄塔地へ出る。下草も少なくゆっくり休憩できるが、樹木に囲まれ展望は得られない。
雑木尾根の踏み跡・上り
鉄塔
北へ続く巡視路の方へ進むと鞍部で巡視路は左の谷方向へわかれる。
巡視路
鞍部
左下に古びた標柱
尾根を直進し、240m小鞍部に上がり、雑木尾根を登り切ると280m①ピーク(小倉山?)に出る。平坦尾根を進むと280m②ピークに着く。いずれもこれといった特徴のない雑木の平坦山頂で、もちろん展望もない。
雑木尾根
240m鞍部
雑木尾根を登る
280m①ピーク
平坦雑木尾根
280m②ピーク
●~(桜ヶ谷山?)~331mピーク
緩いアップダウンの雑木尾根をたどっていくと、270m鞍部で左に古い巻き道が現れたのでこちらに進んでみる。
270m①支尾根分岐点
鞍部
270m②支尾根分岐点
鞍部
古い巻き道
道がやや怪しくなりながら斜面を登り切ると尾根上の小鞍部へ出た。道は前方の植林斜面へ下っている。
踏み跡程度になる
390m鞍部
右の雑木尾根を少し登ると300m小ピークに着く。倒木の下に石祠が倒壊していた。
雑木尾根・上り
300m支尾根合流点・倒壊石祠
倒壊した石祠
「世話人 西嶋道助・西嶋庄太郎」
雑木尾根を先に進むと310m平坦ピーク(桜ヶ谷山?)に着く。雑木疎林のピークで特に目印となるものはない。
鞍部
310m平坦ピーク
300mの小ピークを越え、倒竹の290m鞍部を登り返し、雑木尾根を登っていくと331m平坦ピークに着く。
鞍部
300m平坦ピーク
290m倒竹鞍部
雑木尾根・上り
331m平坦ピーク
●~(魚切山?)~広惣田山~330m鞍部
尾根を下り、歩きやすいヒノキ林境を下っていくと290m鞍部に着く。地形図では破線道が南の谷へついており、当初ここで下るつもりだったが竹林等で荒れている感じがしたので、尾根歩きを続けることにした。
320m支尾根分岐点
植林境・下り
300m平坦ピークを巻く
植林境・下り
290m鞍部
鞍部(逆方向)・東側の植林谷
鞍部から南西方向の谷
植林境に山道が残っており、まずはこれをたどり、途中から雑木疎林尾根に変わり登り切ると340m①支尾根合流点(魚切山?)に出る。
植林境に残る山道
植林境
300m鞍部
雑木尾根
340m①支尾根合流点(魚切山?)
右折して雑木尾根を進み、340m②支尾根分岐点で方向を確認し、北へ下る。尾根上にシダが茂るので左へ少し迂回しながら下ると鞍部へ出る。(東の夜市側へ越える峠か?)
340m②支尾根分岐点
シダをよける
鞍部
この先雑木が濃くなり緩い支尾根の分岐が続くので、方向をよく確認しながら進む。
340m③支尾根合流点、340m④支尾根分岐点、340m⑤支尾根合流点と進み、鞍部を登り返すと、350mピークの広惣田山山頂に着く。細い平坦尾根の一角で山頂の感はない。
340m③
340m④
鞍部
平坦雑木尾根
330m支尾根分岐点
鞍部
雑木・上り
350m平坦ピーク(広惣田山)
尾根上の切り開き
南西尾根を少し下ると330m鞍部に着く。
雑木尾根・下り
330m鞍部
●~200m谷出合い(トタン小屋)~車道出合い(最奥民家)
そのまま尾根をたどると飛松山へ行けるが、1年前に歩いたので、今回はパスし、鞍部から南の谷を下り、中畑集落をめざす。
疎林谷を下ると薄い踏み跡が続くが、ヌタ場を過ごすと左岸側の明瞭な山道となる。
雑木谷・下り
ヌタ場
山道
スギ谷を横切る
山道
左に炭焼窯跡を過ごし、右に棚田跡が続く。
炭焼窯跡
山道
棚田跡
棚田跡
小さな土手を渡って対岸(右岸)へ移り、少し先で右に炭焼窯跡を見る。
小土手を対岸へ渡る
対岸に道が続く
炭焼窯跡
山道
植林谷
小石が溝状となったところを下り、スギ谷を渡って左岸へ戻る。
小石の溝を下る
植林谷を横切り左岸へ
棚田跡の上を歩くようになり、段上で道が不明瞭となるので、歩きやすいところを選びながら段上を下っていくと、前方にトタン小屋が現れる。
竹林
棚田跡
棚田跡・倒竹
前方にトタン小屋
小屋を過ぎると小滝が並び、岩と石仏2体を見る。滝の下には平坦地があり、石垣が組まれている(本尊は滝?)。『地下上申』には「水神森 城方に有り」との記載が見え、ここがそうかも知れない。
トタン小屋(逆方向)
小滝
大岩
石仏2体
石組
明瞭な道を下っていき、左にトタン小屋(廃屋)を過ごすと、前方が開け、100mほど先の最奥民家のところで車道に出合う。
山道
谷を横切る
竹林沿い
石橋
トタン小屋
前方が開ける
車道出合い・最奥民家
●~駐車地
車道を歩き、菅原集落を通りながら駐車地まで戻る。
中電標柱
通信塔
石仏2体
菅原薬師堂案内板
菅原から280mピーク方向
阿高から菅原山
■山名等について
主に『地下上申』戸田村・矢地(夜市)村隣村境目書及び絵図(戸田村のみ)により位置を推定したが、絵図が不明確であることに加え矢地村の絵図がないことから、かなり悩ましい作業となった。
●菅原山
四等三角点「菅原」のある214.8mは、『地下上申』戸田村の「岩屋山」にあたると思われる。同書に「岩屋観音 岩屋山麓に有り」との記述が見え、絵図にも描かれており、これが山名の由来だろう。三角点の地番も「字岩屋」である。現在の観音の所在は確認していない。
『風土注進案』では、境目の記述に岩屋山があるだけで、ほかには見あたらない。かわりに合壁山として「菅原山」の名が出て来る。現在の呼称は確認していないが、他書でも菅原山の名が見えることからこの山名を採った。
●赤坂垰・小倉垰
赤坂垰は旧山陽道にあり、現状どおりだろう。
小倉垰は戸田の菅原(地下上申では須河原)から夜市の貝篭(地下上申では垣籠)へ越える峠である。現在、菅原から貝篭へ地形図上では実線道(林道)と破線道がつけられており、当初は最高所の大字境が峠だろうと考えた。
ところが、戸田村の境目書では中畑が峠への入口となっており、絵図でも同様である。一方、矢地村の境目書では戸田村側の起点は須河原(菅原)としている。
そこで、戸田村の絵図をじっくり調べてみたところ、戸田村の記述どおり中畑から100m以上高低差のある谷を山越えしているようであり、現在の山越えの道がある高低差50m程度の勾配の緩い谷には、道らしき表示はないようだ。
ただ、貝篭へ越えるのになぜ一番高いところの峠まで上がって越えなければならないのか疑問は残るが、ここからなら貝篭だけでなく北方の才原集落へも下ることができるという利点はある。
また、矢地村側へ越える道としてはもう一つあり、戸田の城方(じょうほう)から矢地の渡内(わたうち)へ抜ける道である。城方は中畑の北方の谷あいにある集落で絵図にも載っている(小滝のあるトタン小屋あたりもその一角か?)。渡内は現在の夜市上畑の西方の谷あいの集落ではないかと推測され、『山口県地名明細書』では夜市村・畑村の小字名として載っている。
ただし、戸田村の境目書には道の記載があるが絵図には描かれておらず、矢地村の境目書ではこの道に触れられていない。
現在山越えの道として地形図に破線道があるが、ここでは魚切山の位置の関係から峠の位置を340m②ピークの北側鞍部あたりと推定した。
●大年山・小倉山・桜ヶ谷山・魚切山
上記の峠位置を前提に、絵図と突き合わせながら、かなり悩ましいところもあるが山の位置を推定してみた。
桜ヶ谷山は倒壊石祠のある山塊の最高所を山頂とした。西麓にあったと思われる城方集落が世話をしていたのではなかろうか。
いずれも『地下上申』から戸田村の山名を採った。
●広惣田(そうだ)山
戸田・夜市・湯野の大字境の山で、地下上申の境目書には戸田・湯野側で広惣田山、夜市側では渡内山と記されている。
帰路は飛松山北側の鞍部から南の谷を下った。棚田上など不明瞭なところもあるが、比較的歩きよい。(2023.3.5)
菅原から菅原山
(1,2クリックで拡大)
●西徳山総合グラウンド(駐車)~菅原山
総合グラウンドの駐車場を借りる。取り付きはグラウンドの南端近くにある。
西徳山総合グラウンド・菅原山
登山口
ロープ柵をまたぎ一段上の平坦地に上がると左手に山道がある。竹林尾根に上がると道は不明瞭となる。
ロープ柵
山道
山道
竹林
雑木疎林尾根を登り130m平坦ピーク越え、植林境の鞍部を進むと右の巻き道が現れたのでこちらに進んで見る。
雑木尾根
平坦ピーク
鞍部・植林沿い
右の巻き道へ進む
植林谷を回り込み右の尾根を回ると、巻き道は少し荒れながら先へ続くが、ここで植林尾根に取り付く。
スギ谷を横切る
尾根取り付き
あとは忠実に尾根をたどる。途中から雑木交じりの竹林が現われ、200m支尾根合流点で小岩を過ごすとまもなく菅原山の山頂に着く。四等三角点「菅原」があるのみで、樹木に囲まれ展望は得られない。
雑木交じり植林尾根・上り
170m平坦尾根
竹林
200m支尾根合流点・小岩
山頂手前
菅原山山頂
四等三角点「菅原」
●~林道出合い
すぐに下りにかかる。最初は倒竹が少しうるさいが、小岩が重なったあたりを過ぎると歩きやすくなる。200m支尾根分岐点を下りたところで斜面左にコン杭「徳山市」がころがっていた。市の合併で不要になったのだろうか。
倒竹
小岩
雑木・下り
200m支尾根分岐点
わきに倒コン杭「徳山市」
支尾根分岐を確認しながら下っていくと、途中から次第にタケが目立つようになるが、難渋するほどではない。
雑木・鞍部
180m支尾根分岐点
鞍部
170m支尾根分岐点
竹林・下り
150m鞍部
150m支尾根分岐点を左に過ごしながら巻き、140m支尾根分岐点で北西方向へ尾根を下る。
巻き道
鞍部
140m支尾根分岐点
標高130mの尾根上で前方にシダが現われたので、右の植林急斜面を下りてみた。
130m下降地点・シダ
タケ交じり植林急斜面・下り
植林谷に降り立つと、前方の対岸に水平方向に道らしきものが見えたので、斜面を上がったら林道へ出た。(ちょうど地形図上で実線が終わり破線に変わる箇所だった)
右方向の林道は、この先から少し荒れているようだ。
植林谷から前方斜面に林道
林道(左方向)
林道(右方向)
●~高圧電線鉄塔~(小倉山?)
前方の尾根上に明瞭な山道があがっているので、大字境から外れるようだが、これに取り付くことにする。
山道は植林管理用に付けられたものとみられ、左の植林谷沿いに延びている。
山道に取り付く
タケ・植林沿い
巻き道
分岐を上に
山道
山道
160m鞍部から雑木尾根を上がっていくと標高190mの小鞍部で山道は終わる。
鞍部
山道
山道
明瞭な山道が終わる
雑木尾根上の薄い踏み跡をたどって登り切ると高圧電線の鉄塔地へ出る。下草も少なくゆっくり休憩できるが、樹木に囲まれ展望は得られない。
雑木尾根の踏み跡・上り
鉄塔
北へ続く巡視路の方へ進むと鞍部で巡視路は左の谷方向へわかれる。
巡視路
鞍部
左下に古びた標柱
尾根を直進し、240m小鞍部に上がり、雑木尾根を登り切ると280m①ピーク(小倉山?)に出る。平坦尾根を進むと280m②ピークに着く。いずれもこれといった特徴のない雑木の平坦山頂で、もちろん展望もない。
雑木尾根
240m鞍部
雑木尾根を登る
280m①ピーク
平坦雑木尾根
280m②ピーク
●~(桜ヶ谷山?)~331mピーク
緩いアップダウンの雑木尾根をたどっていくと、270m鞍部で左に古い巻き道が現れたのでこちらに進んでみる。
270m①支尾根分岐点
鞍部
270m②支尾根分岐点
鞍部
古い巻き道
道がやや怪しくなりながら斜面を登り切ると尾根上の小鞍部へ出た。道は前方の植林斜面へ下っている。
踏み跡程度になる
390m鞍部
右の雑木尾根を少し登ると300m小ピークに着く。倒木の下に石祠が倒壊していた。
雑木尾根・上り
300m支尾根合流点・倒壊石祠
倒壊した石祠
「世話人 西嶋道助・西嶋庄太郎」
雑木尾根を先に進むと310m平坦ピーク(桜ヶ谷山?)に着く。雑木疎林のピークで特に目印となるものはない。
鞍部
310m平坦ピーク
300mの小ピークを越え、倒竹の290m鞍部を登り返し、雑木尾根を登っていくと331m平坦ピークに着く。
鞍部
300m平坦ピーク
290m倒竹鞍部
雑木尾根・上り
331m平坦ピーク
●~(魚切山?)~広惣田山~330m鞍部
尾根を下り、歩きやすいヒノキ林境を下っていくと290m鞍部に着く。地形図では破線道が南の谷へついており、当初ここで下るつもりだったが竹林等で荒れている感じがしたので、尾根歩きを続けることにした。
320m支尾根分岐点
植林境・下り
300m平坦ピークを巻く
植林境・下り
290m鞍部
鞍部(逆方向)・東側の植林谷
鞍部から南西方向の谷
植林境に山道が残っており、まずはこれをたどり、途中から雑木疎林尾根に変わり登り切ると340m①支尾根合流点(魚切山?)に出る。
植林境に残る山道
植林境
300m鞍部
雑木尾根
340m①支尾根合流点(魚切山?)
右折して雑木尾根を進み、340m②支尾根分岐点で方向を確認し、北へ下る。尾根上にシダが茂るので左へ少し迂回しながら下ると鞍部へ出る。(東の夜市側へ越える峠か?)
340m②支尾根分岐点
シダをよける
鞍部
この先雑木が濃くなり緩い支尾根の分岐が続くので、方向をよく確認しながら進む。
340m③支尾根合流点、340m④支尾根分岐点、340m⑤支尾根合流点と進み、鞍部を登り返すと、350mピークの広惣田山山頂に着く。細い平坦尾根の一角で山頂の感はない。
340m③
340m④
鞍部
平坦雑木尾根
330m支尾根分岐点
鞍部
雑木・上り
350m平坦ピーク(広惣田山)
尾根上の切り開き
南西尾根を少し下ると330m鞍部に着く。
雑木尾根・下り
330m鞍部
●~200m谷出合い(トタン小屋)~車道出合い(最奥民家)
そのまま尾根をたどると飛松山へ行けるが、1年前に歩いたので、今回はパスし、鞍部から南の谷を下り、中畑集落をめざす。
疎林谷を下ると薄い踏み跡が続くが、ヌタ場を過ごすと左岸側の明瞭な山道となる。
雑木谷・下り
ヌタ場
山道
スギ谷を横切る
山道
左に炭焼窯跡を過ごし、右に棚田跡が続く。
炭焼窯跡
山道
棚田跡
棚田跡
小さな土手を渡って対岸(右岸)へ移り、少し先で右に炭焼窯跡を見る。
小土手を対岸へ渡る
対岸に道が続く
炭焼窯跡
山道
植林谷
小石が溝状となったところを下り、スギ谷を渡って左岸へ戻る。
小石の溝を下る
植林谷を横切り左岸へ
棚田跡の上を歩くようになり、段上で道が不明瞭となるので、歩きやすいところを選びながら段上を下っていくと、前方にトタン小屋が現れる。
竹林
棚田跡
棚田跡・倒竹
前方にトタン小屋
小屋を過ぎると小滝が並び、岩と石仏2体を見る。滝の下には平坦地があり、石垣が組まれている(本尊は滝?)。『地下上申』には「水神森 城方に有り」との記載が見え、ここがそうかも知れない。
トタン小屋(逆方向)
小滝
大岩
石仏2体
石組
明瞭な道を下っていき、左にトタン小屋(廃屋)を過ごすと、前方が開け、100mほど先の最奥民家のところで車道に出合う。
山道
谷を横切る
竹林沿い
石橋
トタン小屋
前方が開ける
車道出合い・最奥民家
●~駐車地
車道を歩き、菅原集落を通りながら駐車地まで戻る。
中電標柱
通信塔
石仏2体
菅原薬師堂案内板
菅原から280mピーク方向
阿高から菅原山
■山名等について
主に『地下上申』戸田村・矢地(夜市)村隣村境目書及び絵図(戸田村のみ)により位置を推定したが、絵図が不明確であることに加え矢地村の絵図がないことから、かなり悩ましい作業となった。
●菅原山
四等三角点「菅原」のある214.8mは、『地下上申』戸田村の「岩屋山」にあたると思われる。同書に「岩屋観音 岩屋山麓に有り」との記述が見え、絵図にも描かれており、これが山名の由来だろう。三角点の地番も「字岩屋」である。現在の観音の所在は確認していない。
『風土注進案』では、境目の記述に岩屋山があるだけで、ほかには見あたらない。かわりに合壁山として「菅原山」の名が出て来る。現在の呼称は確認していないが、他書でも菅原山の名が見えることからこの山名を採った。
●赤坂垰・小倉垰
赤坂垰は旧山陽道にあり、現状どおりだろう。
小倉垰は戸田の菅原(地下上申では須河原)から夜市の貝篭(地下上申では垣籠)へ越える峠である。現在、菅原から貝篭へ地形図上では実線道(林道)と破線道がつけられており、当初は最高所の大字境が峠だろうと考えた。
ところが、戸田村の境目書では中畑が峠への入口となっており、絵図でも同様である。一方、矢地村の境目書では戸田村側の起点は須河原(菅原)としている。
そこで、戸田村の絵図をじっくり調べてみたところ、戸田村の記述どおり中畑から100m以上高低差のある谷を山越えしているようであり、現在の山越えの道がある高低差50m程度の勾配の緩い谷には、道らしき表示はないようだ。
ただ、貝篭へ越えるのになぜ一番高いところの峠まで上がって越えなければならないのか疑問は残るが、ここからなら貝篭だけでなく北方の才原集落へも下ることができるという利点はある。
また、矢地村側へ越える道としてはもう一つあり、戸田の城方(じょうほう)から矢地の渡内(わたうち)へ抜ける道である。城方は中畑の北方の谷あいにある集落で絵図にも載っている(小滝のあるトタン小屋あたりもその一角か?)。渡内は現在の夜市上畑の西方の谷あいの集落ではないかと推測され、『山口県地名明細書』では夜市村・畑村の小字名として載っている。
ただし、戸田村の境目書には道の記載があるが絵図には描かれておらず、矢地村の境目書ではこの道に触れられていない。
現在山越えの道として地形図に破線道があるが、ここでは魚切山の位置の関係から峠の位置を340m②ピークの北側鞍部あたりと推定した。
●大年山・小倉山・桜ヶ谷山・魚切山
上記の峠位置を前提に、絵図と突き合わせながら、かなり悩ましいところもあるが山の位置を推定してみた。
桜ヶ谷山は倒壊石祠のある山塊の最高所を山頂とした。西麓にあったと思われる城方集落が世話をしていたのではなかろうか。
いずれも『地下上申』から戸田村の山名を採った。
●広惣田(そうだ)山
戸田・夜市・湯野の大字境の山で、地下上申の境目書には戸田・湯野側で広惣田山、夜市側では渡内山と記されている。
2023-03-12 21:35
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