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凌厳寺山〈上代ルート・原ルート〉・佐野山〈西尾根ルート〉(防府市台道) [県央部の山]

凌厳寺山は二十年ぐらい前に測量が入ったとき、西側の尾根や押地峠から取り付いて楽に歩けた。それから10年ほど後に再度押地峠から取り付いたところ、深いシダで撤退し苦い思いをした記憶がある。
周辺の著名な山では近年多くの周回コースが開かれているが、当山にはなく、かねてから残念に思っていた。今回あれから年数を経たので測量等が入ったのではと期待し、一日目は上代(じょうだい)集落から、二日目は原集落側から支尾根に取り付いてみた。
いずれの尾根も標高100mあたりまでは巡視路を利用し快適に歩けるが、上方は近年測量や人もほとんど入った様子はなく、両尾根とも深いシダに難渋を強いられる。感じの良い平坦雑木尾根が残っているのがせめてもの救いである。主尾根上も歩かれた形跡はなくテープ類も見あたらない。山頂まで予想以上に時間を要した。
一日目の帰路はおとなしく一般コースを下山。二日目は佐野山に上がり、シダヤブの西尾根を下った。こちらもこのところ歩かれた様子はないが、ところどころ展望岩があり楽しめる。(2022.1.22,1.25)
IMG_6090凌厳寺山.JPG凌厳寺山
凌厳寺山・佐野山.jpeg (1,2クリックで拡大)

〈上代ルート〉 ●駐車地~鉄塔①~鉄塔➁
山陽自動車道沿いの車道に幅広スペースがあり駐車。百メートルほど南下し上方の砂防堰堤用と思われる管理道へ入る。ここが巡視路の取り付きとなる。
左にKDDI台道無線局を過ごし、右の堰堤方向へ向かう巡視路と分かれるとすぐに次の分岐を左に取る。
IMG_6093巡視路取り付き・チェーン.JPG管理道取り付き・チェーン
IMG_6094未舗装管理道.JPG管理道
IMG_6095KDDI台道無線局.JPGKDDI台道無線局
IMG_6096管理道.JPG管理道
IMG_6098シダ沿い.JPGシダ沿い
IMG_6099分岐①・直進.JPG分岐①・直進
IMG_6100分岐②・巡視路左へ.JPG分岐②・巡視路左へ

ヒノキ植林尾根を登り、標高110mあたりで支尾根を横切り、トラバースすると最初の鉄塔①と出合う。
IMG_6101巡視路・ヒノキ林沿い.JPG巡視路・ヒノキ林沿い
IMG_6103支尾根を横切る.JPG支尾根を横切る
IMG_6104ヒノキ・シダ沿い.JPGヒノキ・シダ沿い
IMG_6105鉄塔①.JPG鉄塔①
IMG_6106猿ヶ岳・岳山.JPG猿ヶ岳・岳山
IMG_6107花ヶ岳.JPG花ヶ岳

さらに北へトラバースし、沢を横切り、金属製のハシゴを登って尾根上がると次の鉄塔地へ出る。
IMG_6108シダ沿い.JPGシダ沿い
IMG_6109涸れ沢を横切る.JPG涸れ沢を横切る
IMG_6110鉄ハシゴ.JPGハシゴ
IMG_6111鉄塔➁.JPG鉄塔➁

●~主尾根出合い
ここで巡視路と分かれ支尾根に取り付く。雑木疎林尾根で踏み跡はないがシダも薄く案外楽に歩ける。
IMG_6112疎林尾根.JPG疎林尾根
IMG_6113疎林・シダ.JPG疎林・シダ
IMG_6114疎林・緩い谷状の尾根.JPG疎林・緩い谷状の尾根

勾配がきつくなり次第にシダが深くなると右手の支尾根へ逃げる。小岩を右に巻くと190m支尾根合流点に着く。
IMG_6116シダに阻まれる.JPGシダに阻まれる
IMG_6117右の支尾根へ逃げる.JPG右の支尾根へ逃げる
IMG_6119支尾根へ出る.JPG支尾根へ出る
IMG_6120小岩を右に巻く.JPG小岩を右に巻く
IMG_6122190m支尾根合流点.JPG190m支尾根合流点

緩やかな、感じの良い雑木尾根がしばらく続く。
IMG_6124雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6125鞍部.JPG鞍部
IMG_6127平坦尾根.JPG平坦尾根
IMG_6128200m平坦支尾根合流点.JPG200m平坦支尾根合流点
IMG_6130平坦尾根.JPG平坦尾根

土石流跡を左に過ごすと急こう配のシダ尾根に変わり難渋する。上方で右の疎林谷に逃げ込みながらやっとの思いで主尾根上に出る。この少し下あたりが台道・切畑・佐野の三つの字境と思われる。期待が外れ主尾根上もテープや踏み跡らしきものはない。
IMG_6131土石流跡.JPG土石流跡
IMG_6132シダ.JPGシダ
IMG_6134深いシダ.JPG深いシダ
IMG_6138疎林谷.JPG疎林谷
IMG_6139尾根が近づく.JPG尾根が近づく
IMG_6140280m支尾根合流点.JPG280m支尾根合流点

●~大岩~立岩~楞厳寺山
山頂をめざし、やや荒れた雑木尾根を南へ向かう。290mピークを越え、登り返すと小岩の300m支尾根合流点へ着く。
IMG_6141雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6142鞍部.JPG鞍部
IMG_6143雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6144小岩・300m支尾根合流点.JPG小岩・300m支尾根合流点

310mピークに上がり、さらに進むと大岩の展望地へ出る。前方に凌厳寺山頂が立ちはだかる。西目山から向島あたりまで大きく展望が広がる。
IMG_6146310m支尾根合流点.JPG310m支尾根合流点
IMG_6149大岩・展望地.JPG大岩・展望地
IMG_6151西目山・右田ヶ岳・矢筈ヶ岳・大平山.JPG西目山・右田ヶ岳・矢筈ヶ岳・大平山
IMG_6152矢筈ヶ岳・天神山・大平山.JPG矢筈ヶ岳・天神山・大平山
IMG_6153江泊山・向島.JPG江泊山・向島
IMG_6154楞厳寺山山頂.JPG凌厳寺山山頂

岩を右へ回り込んで下り、雑木やシダをよけながら登り返す。シダを分けながら登っていくと樹間越しに立岩が前方に現れる。右によけながら岩の際を登り切ると岩上に立つ。北半面の展望が広がる。
IMG_6155大岩の際を進む.JPG岩の際を進む
IMG_6156雑木・岩尾根.JPG雑木・岩尾根
IMG_6157シダ・雑木尾根.JPGシダ・雑木尾根
IMG_6158シダ.JPGシダ
IMG_6159腰高のシダ.JPG腰高のシダ
IMG_6263前方に立岩.JPG前方に立岩
IMG_6264立岩直下.JPG立岩直下
IMG_6266立岩の右を進む.JPG立岩の右に回り込む
IMG_6267立岩上に出る.JPG立岩上に出る
IMG_6268花ヶ岳.JPG花ヶ岳
IMG_6269黒河内山方向.JPG黒河内山方向
IMG_6270大内畑山・猿ヶ岳・岳山.JPG大内畑山・猿ヶ岳・岳山
IMG_6271佐波山.JPG佐波山
IMG_6272江良山・西目山・右田ヶ岳.JPG江良山・西目山・右田ヶ岳
IMG_6273大平山・天神山.JPG大平山・天神山

少しの登りで山頂へ着く。東西と南に展望岩がある。昼を回ったからか人影はない。
IMG_6165山頂直下の尾根(逆方向).JPG山頂直下の尾根(逆方向)
IMG_6168山頂.JPG山頂
IMG_6167右田連合青年団登山記念.JPG右田連合青年団登山記念碑
IMG_6277西側の展望岩①.JPG西側の展望岩①
IMG_6278展望岩➁.JPG展望岩➁
IMG_6169西展望岩より亀尾山・火の山連峰.JPG亀尾山・火の山連峰
IMG_6170花ヶ岳.JPG花ヶ岳
IMG_6279東側の展望岩.JPG東側の展望岩
IMG_6172東展望岩より佐波山.JPG佐波山
IMG_6173西目山・右田ヶ岳・矢筈ヶ岳.JPG西目山・右田ヶ岳・矢筈ヶ岳
IMG_6174大平山・天神山・江泊山.JPG大平山・天神山・江泊山

IMG_6179佐野山.JPG南展望岩より佐野山
IMG_6176江泊山.JPG江泊山
IMG_6177向島.JPG向島
IMG_6178田島山.JPG田島山
IMG_6175南展望岩より亀尾山.JPG亀尾山

帰路は南の一般コースを下る。
途中で年配の男性二人とすれ違う。佐野山へは向かわずおとなしく登山口へ下る。
IMG_6180下山道.JPG下山道
IMG_6182下山道.JPG下山道
IMG_6183240m鞍部.JPG鞍部
IMG_6184小岩.JPG小ピーク
IMG_6186佐野山分岐①.JPG佐野山分岐①
IMG_6187分岐②.JPG分岐②
IMG_6189緩い谷.JPG緩い谷
IMG_6190涸れ沢を横切る.JPG涸れ沢を横切る
IMG_6191小岩沿い.JPG小岩沿い
IMG_6192緩い斜面.JPG緩い斜面
IMG_6193.JPG
IMG_6194.JPG
IMG_6197管理道終点出合い.JPG管理道終点出合い
IMG_6198凌厳寺山登山口(逆方向).JPG凌厳寺山登山口(逆方向)

途中金毘羅社・鹿島社へ立ち寄り、駐車地まで戻る。
IMG_6199山陽自動車道沿い.JPG山陽自動車道沿い
IMG_6200参道入口.JPG参道入口
IMG_6201参道.JPG参道
IMG_6202石鳥居(文化14年).JPG石鳥居(文化14年)
IMG_6203金毘羅社・鹿島社.JPG金毘羅社・鹿島社
IMG_6207凌厳寺山.JPG凌厳寺山

〈原ルート〉 ※ピンク色のトラック
三日後に原側から登る。主尾根上に踏み跡がなかったことから、こちらの尾根も期待は薄い。
前回と同じ巡視路に入り、最初に上がった植林尾根で、巡視路が北へトラバースするところから取り付く。
ヒノキ植林下をびっしりシダが覆い、先が思いやられる。明瞭な踏み跡はなく、植林作業時の古い踏み跡とおぼしきところを頼りに胸高のシダをこぎながら登る。
IMG_6221巡視路・支尾根横断箇所.JPG巡視路・支尾根横断箇所
IMG_6222深いシダ尾根.JPG深いシダ尾根
IMG_6223シダ.JPGシダ

標高150mを過ぎたあたりからシダがやや薄くなるが、石積み箇所を過ごし勾配がきつくなるあたりで深いシダに戻る。
IMG_6227雑木・小岩.JPG雑木・小岩
IMG_6228160m・小岩が重なる.JPG160m・小岩が重なる
IMG_6229勾配が緩む.JPG勾配が緩む
IMG_6230プラ杭.JPGプラ杭
IMG_6231180m・石積み.JPG180m・石積み箇所
IMG_6232ふたたび深いシダ.JPGふたたび深いシダ

登り切ったあたりで展望地があり、すぐ上にも平坦岩から山頂部が望める。
IMG_6235展望地より小浜山・串山連峰.JPG展望地より小浜山・串山連峰
IMG_6236亀尾山.JPG亀尾山
IMG_6237火の山連峰.JPG火の山連峰
IMG_6238花ヶ岳.JPG花ヶ岳
IMG_6240平岩より山頂展望.JPG平坦岩より山頂展望

少し進むと小岩が重なる210m支尾根合流点に着く。この先平坦雑木尾根が続きシダこぎから解放される。
IMG_6242210m支尾根合流点.JPG210m支尾根合流点
IMG_6244鞍部.JPG鞍部
IMG_6245緩い尾根.JPG緩い尾根

大岩を右に過ごしながら進むと小岩が並ぶ260m支尾根合流点に着く。
IMG_6246右に大岩.JPG右に大岩
IMG_6247緩い雑木尾根・上り.JPG緩い雑木尾根・上り
IMG_6248ヌタ場.JPGヌタ場
IMG_6250雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6251260m支尾根合流点.JPG260m支尾根合流点

勾配のゆるい疎林尾根を登っていくと標高300mあたりの主尾根上へ出る。
IMG_6253雑木尾根・上り.JPG雑木尾根・上り
IMG_6254雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6256300m主尾根へ出る.JPG300m主尾根へ出る

山頂までは前回と同様に立岩をクリアしながら登り切る。平日でもあり山頂に登山者の姿はなし。

〈佐野山西尾根ルート〉
●佐野山分岐~佐野山山頂
帰路は佐野山をめざす。佐野山分岐までは前回と同じ。シダ道の登りがあるが刈られていて歩きよい。
山頂には航空標識灯の柱が立つ。少し先へ行くと岩が並ぶ展望地に出る。
IMG_6303佐野山分岐・道標.JPG佐野山分岐・道標
IMG_6304鞍部.JPG鞍部
IMG_6305雑木尾根・上り.JPG雑木尾根・上り
IMG_6306210mピーク.JPG210mピーク
IMG_6307雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6308シダ尾根・上り.JPGシダ尾根・上り
IMG_6309凌厳寺山(逆方向).JPG凌厳寺山(逆方向)
IMG_6310シダ尾根.JPGシダ尾根
IMG_6311岩.JPG
IMG_6312雑木・シダ.JPG雑木・シダ
IMG_6313佐野山山頂・航空灯柱.JPG佐野山山頂・航空灯柱
IMG_6314山頂(逆方向).JPG山頂(逆方向)
IMG_6315小岩が重なる展望地.JPG小岩が重なる展望地
IMG_6316凌厳寺山.JPG凌厳寺山
IMG_6317西目山・右田ヶ岳.JPG西目山・右田ヶ岳
IMG_6318大平山・矢筈ヶ岳・天神山.JPG大平山・矢筈ヶ岳・天神山
IMG_6319防府市街.JPG防府市街
IMG_6320向島.JPG向島
IMG_6321田島山.JPG田島山

●~160m支尾根分岐点
山頂からは西尾根を下る。この尾根も以前何度か歩いているが、いずれも上りで歩いた。
シダと雑木のヤブ尾根が続く。以前は踏み跡がわずかに残っており多少歩きよかったが、今はほとんど消えてしまった。凌厳寺山ほどシダの深いところが多くないのがせめてもの救いだ。
途中にところどころに平岩や立岩があり展望が楽しめる。ただし下りの場合、岩からの下降箇所がわかりづらいところがある。
IMG_6323雑木・シダ尾根.JPG雑木・シダ尾根
IMG_6326展望岩.JPG展望岩
IMG_6327向島.JPG向島
IMG_6328田島山.JPG田島山
IMG_6329小浜山.JPG小浜山・串山連峰
IMG_6330亀尾山.JPG亀尾山
IMG_6331展望岩方向(下方から).JPG展望岩方向(下方から)
IMG_6332立岩.JPG立岩
IMG_6333展望岩・佐野山山頂.JPG展望岩・佐野山山頂
IMG_6334佐波川SA.JPG佐波川SA・岩淵観音山
IMG_6335立岩(下方から).JPG立岩(下方から)
IMG_6336平岩①・凌厳寺山.JPG平岩①・凌厳寺山
IMG_6338シダ.JPGシダ
IMG_6342平岩➁・210m.JPG平岩➁・210m
IMG_6343凌厳寺山.JPG凌厳寺山
IMG_6344佐波山SA・田島山.JPG佐波山SA・田島山
IMG_6346シダ.JPGシダ
IMG_6348濃いシダ.JPG濃いシダ
IMG_6349岩.JPG

●~鉄塔No.20~車道
標高160m地点で北側の支尾根へ下るあたりはシダが深く、尾根がわかりづらい。赤プラ杭を確認し、少し先のシダが薄くなったあたりで見当をつけて北側の斜面に下ると、なんとか支尾根に乗ることができた。
IMG_6350赤プラ杭.JPG赤プラ杭
IMG_6351雑木斜面を下る.JPG雑木斜面を下る
IMG_6352雑木尾根に乗る.JPG雑木尾根に乗る

雑木尾根を下っていくと標高130mあたりで古道らしきものがあり、尾根のやや左を下る。まもなく西へ方向を変え始めたので、尾根上へ戻る。
IMG_6353疎林尾根.JPG疎林尾根
IMG_6355疎林尾根.JPG疎林尾根
IMG_6356古道.JPG古道
IMG_6357古道.JPG古道
IMG_6359尾根へ戻る.JPG尾根へ戻る

幅広の尾根を外さないよう確認しながら下る。標高70mのシダ鞍部を右に迂回するとまもなく鉄塔No.20に出合う。
IMG_6361広い凹状の尾根道.JPG広い凹状の尾根道
IMG_6363雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6364尾根上のシダ.JPG尾根上のシダ
IMG_6365鉄塔No.20.JPG鉄塔No.20
IMG_6367凌厳寺山.JPG凌厳寺山

巡視路を下り凌厳寺山登山口近くの車道に降り立つ。
IMG_6368巡視路.JPG巡視路
IMG_6370車道出合い逆方向).JPG車道出合い逆方向)
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