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法師ヶ岳〈北東尾根直登ルート〉(周南市四熊) [県央部の山]

巨大観音像が建つ法師ヶ岳に北東麓から尾根を直登してみた。取り付きの高圧線鉄塔巡視路から先の標高330mあたりまでは古道が残っており、雑木尾根を登り切ると観音像への舗装道に抜け出た。
帰路は、一つ南側に延びる尾根を四等三角点まで下り、そのまま倒竹をまたぎながら尾根を下り、最後は谷へ降りて戻る。
現在のところ、ルート上に山頂付近以外は境界杭やテープ類はほとんど見あたらない。
前日の雪が残っていたので慎重に歩いたこともあり、ふだんにも増して時間を要した。(2022.2.18)
IMG_6923倉の峠付近より法師ヶ岳(中央)・四熊ヶ岳(右).JPG倉の峠付近より法師ヶ岳(中央)・四熊ヶ岳(右)
法師ヶ岳.jpeg(1,2クリックで拡大)

●駐車地~法師ヶ岳山頂
通信塔そばの県道路肩スペースに駐車。途中近道をして小道に入る。登り切りふたたび県道と合流すると、そばに倉の峠バス停がある。左に地道が二つに分かれるので、中電標柱の立つ右の尾根道を取る(当日は重機が道を塞いでいた)。
IMG_6815石仏.JPG石仏
IMG_6816法師ヶ岳.JPG法師ヶ岳
IMG_6817小路.JPG小路
IMG_6819石仏.JPG石仏
IMG_6820石仏.JPG石仏
IMG_6821山巡道(視路)取り付き・標柱.JPG山巡道(視路)取り付き・標柱

巡視路を兼ねた幅広山道をたどる。
鉄塔No.19を過ごし、三つ目の標柱で一旦山道とわかれ、鉄塔NO.20に立ち寄る。ここから巡視路は西方向の次の鉄塔NO.21へ向かう。
IMG_6822巡視路.JPG巡視路
IMG_6823分岐・右へ.JPG分岐・右へ
IMG_6824鉄塔No.19.JPG鉄塔No.19
IMG_6825竹林沿い.JPG竹林沿い
IMG_6826標柱.JPG標柱
IMG_6827分岐・標柱.JPG分岐・標柱
IMG_6828標柱・巡視路右へ.JPG標柱・巡視路右へ
IMG_6829鉄塔No.20.JPG鉄塔No.20

山道へ戻り、左側ヒノキ植林沿いに緩やかな尾根を進む。道が途中一旦右へトラバース気味になるがふたたび尾根へ上がり、次第に不明瞭になりながらも古い山道が続く。
IMG_6830山道へ戻る・左植林沿い.JPG山道へ戻る・左植林沿い
IMG_6831平坦尾根・標高300m付近.JPG平坦尾根・標高300m付近
IMG_6832っ竹林沿い.JPG竹林沿い
IMG_6833右へトラバース気味.JPG右へトラバース気味
IMG_6834尾根へ戻る.JPG尾根へ戻る
IMG_6835雑木尾根.JPG雑木尾根

標高330m付近で左にトラバースした道を進むと、まもなく不明瞭となる。尾根へ戻り、雑木尾根を登る。
やや勾配のある雑木尾根を忠実にたどり上方をめざす。尾根はヤブをこぐほどではない。
IMG_6838山道左へ・330m.JPG山道左へ・330m
IMG_6839道不明瞭となる.JPG道不明瞭となる
IMG_6840尾根へ戻って進む.JPG尾根へ戻って進む
IMG_6842雑木尾根.JPG雑木尾根

小岩が並ぶところを過ぎ、一旦平坦となり、さらに登っていくと突然フェンスに出くわす。
観音像建設時に設置されたものと思われるが、倒壊等により現在は用をなしていない。フェンスをクリアーすると前方に黄色のガードレールが枝越しに見える。ガードレールをまたぐと舗装道へ降り立つ。10mほど下方に電柱「ダイブツ 37」が立つ。
IMG_6844小岩が並ぶ・360m付近.JPG小岩が並ぶ・360m付近
IMG_6846平坦尾根・380m付近.JPG平坦尾根・380m付近
IMG_6847雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6848フェンス出合い・前方に黄色ガードレール.JPGフェンス出合い・前方に黄色ガードレール
IMG_6851舗装道へ抜け出る(逆方向).JPG舗装道へ抜け出る(逆方向)

舗装道を左に進み、ゲートを入ると周囲をフェンスで囲まれ、舗装された山頂広場に出る。
山頂には巨大な子育て観音像、涅槃像などが建ち並ぶ。四熊ヶ岳、嶽山など周辺の山々が見渡せる。
IMG_6853ゲート.JPGゲート
IMG_6854山頂広場.JPG山頂広場
IMG_6856子育て観音像.JPGひまわり子育て観音像
IMG_6859緑山.JPG緑山
IMG_6861西谷の岡方向.JPG西谷の岡方向
IMG_6862茶臼山・太華山.JPG茶臼山・太華山
IMG_6863太華山.JPG太華山
IMG_6865440mピーク.JPG440mピーク
IMG_6866黒髪島・大津島・嶽山.JPG黒髪島・大津島・嶽山
IMG_6864四熊ヶ岳.JPG四熊ヶ岳

●~四等三角点
西に間近に見える四熊ヶ岳へは向かわず、すぐに四等三角点をめざす。
ゲートの東側から南方向へ幅広い作業道が残っているが、イバラなどが繁茂しひどく荒れているので、左の雑木斜面に逃げ込みながら進む。鞍部へ出てやっとヤブから解放される。
IMG_6867作業道跡.JPG作業道跡
IMG_6868左雑木斜面に逃げる.JPG左雑木斜面に逃げる
IMG_6869作業道跡のヤブ.JPG作業道跡のヤブ
IMG_6870再び左斜面へ逃げ込む.JPG再び左斜面へ逃げ込む

スギや雑木の尾根を登っていくと、440mピークで朽ちた建物らしきものに出くわす。観音像の建設時に合わせて建てられたものかもしれない。
IMG_6871鞍部からスギ・雑木尾根を登る.JPG鞍部からスギ・雑木尾根を登る
IMG_6873440mピークの崩壊施設.JPG440mピークの崩壊施設

ここから主尾根を南東方向へ下ると廃フェンスが現れる。右側を下るとすぐに解放される。尾根伝いに420mピーク、410mピークを踏んで、北東へ方向を変えながら進むと、四等三角点「大久保」に至る。いずれのピークも樹林に囲まれ展望は得られない。
IMG_6875尾根上フェンスの右を下る.JPG尾根上フェンスの右を下る
IMG_6876雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6877420mピーク.JPG420mピーク
IMG_6878410mピーク.JPG410mピーク
IMG_6879雑木尾根・上り.JPG雑木尾根・上り
IMG_6880三角点ピーク.JPG三角点ピーク

●~駐車地
三角点ピークからそのまま北東方向へ尾根を下ることにする。380m支尾根分岐点で方向を確認しながら下ると、標高350mを過ぎるあたりから竹林となり、倒竹帯に突入。航空写真等であらかじめ覚悟していたが、長々と続く倒竹にいささかうんざりしていると、突然大きなイノシシが前方の倒竹の下から跳び出してきて、ばりばり音を立てながら逃げていった。
IMG_6882雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6883雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6884380m支尾根分岐点.JPG380m支尾根分岐点
IMG_6885雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6887倒竹.JPG倒竹
IMG_6888倒竹.JPG倒竹
IMG_6889倒竹尾根(逆方向).JPG倒竹尾根(逆方向)

竹林が終わりやれやれと思っていると、すぐにアオキ交じりの細い竹林ヤブとなる。
280m支尾根分岐点を過ぎたあたりからやや歩きやすくなる。
IMG_6890アオキ・竹.JPGアオキ・竹
IMG_6892雑木.JPG雑木
IMG_6893竹.JPG
IMG_6896竹.JPG
IMG_6897雑木・竹.JPG雑木・竹

標高240mあたりでヤブがひどくなったので、尾根をあきらめ、左の谷をめざし雑木・スギ斜面を下る。
IMG_6899前方竹ヤブ.JPG前方の竹ヤブ
IMG_6901左の谷へ下る.JPG左の谷へ下る

段状の斜面となり、取水施設を二つ過ごしながら下り切ると、取水施設管理用と思われる小道に出る。
IMG_6903段状の谷斜面.JPG段状の谷斜面
IMG_6904取水施設①.JPG取水施設①
IMG_6906取水施設➁.JPG取水施設➁
IMG_6907溝沿いの小道.JPG溝沿いの小道

溝沿いに進むと明瞭な農道に出る。
IMG_6910ササ被りの小道.JPGササ被りの小道
IMG_6912明瞭な道へ出る.JPG明瞭な農道へ出る

溝沿いの農道を下っていくと巡視路取り付きの分岐点に出る。
IMG_6913溝沿いの道.JPG溝沿いの道
IMG_6914対岸の棚田跡.JPG対岸の棚田跡
IMG_6915作業小屋.JPG作業小屋
IMG_6916分岐・直進.JPG分岐・直進
IMG_6918棚田.JPG棚田

県道を歩いて車まで戻っていると、年配男性三人の登山グループと出くわす。広谷側から四熊ヶ岳へ登り、庄原側へ降りて、これから車道を歩いて戻るという。地図なしで登ってこられたらしく、近在の方のようだ。
どこを歩いてきたのかと尋ねられたので、法師ヶ岳へヤブ尾根を登ってきたと言うと、
「お友達にならなかったかね?」と笑顔で尋ねられた。
「えっ?」
「イノシシやクマに遭わなかったですか?」
「はぁ、途中イノシシには出くわしました」
みなさん仲良し三人組といった和気あいあいとした雰囲気。しっかりとした足取りで元気に戻っていかれた。

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