次郎台山・丸尾山・柱松ヶ嶽(下関市内日下) [県西部の山]
この山域は10年間隔ぐらいで歩いていて、これで3回目。前回報告後、金光さん(「防長山野へのいざない」の著者)が某掲示板(現在は終了)で当山域を紹介されたとき、山行図に三角点峰2座の山名を記載されていた。その時「あれっ」と思ったが、今回地下上申と絵図を調べて山名の出どころがわかり、再度歩くことにした。
前と同じでは面白くないので、上りと下りのルートを変えてみた。
巡視路をフルに活用した前回ルートの方が歩きやすいと思うが、巡視路はそれほど歩かれておらず、伐採などにより不明瞭なところもあるので、注意が必要だ。(2024.4.19)
丸尾山・次郎台山
柱松ヶ嶽
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~次郎台山
寺秋の妙見社下に駐車スペースがある。
階段を上がって妙見社を訪ねる。社殿の後に石祠や古墓(?)などがある。
地元の方の話では、むかしこの上に寺があり、それがここ(寺岡)の地名の由来という。
地下上申内日村にも、「妙現小社 同所(注:寺岡)に有り」が見え、「寺岡と申ハ、往古此所に何宗何寺か有之たる由、其故に寺岡と申ならハし候由申伝候事」とある。
妙見社
石祠
古墓?
小祠
まずは次郎台山へ向かう。車道から狭い集落道に入る。右の山側へ少し入ったところに庚申塚が見えたので上がってみる。こちらが旧道のようだ。
分岐を右へ
石仏
庚申塚・旧道跡?
墓地のある変則交差を西へ向かうと、左に山田堤がある。
三山が並ぶ
山田堤・次郎台山
最奥民家を過ごしながら耕作地沿いに進むと、分岐で舗装道が終わる。右の林道に進み、左に小ため池を過ごす。
耕地沿いの集落道
分岐・舗装道終点
小ため池
地形図では以前はなかった破線道が上の鉄塔まで付いており、多少期待してこちらのルートを取ったのだが、山道らしき分岐は見あたらず、林道は左の植林谷沿いに続くので、そのまま進む。
林道
林道
谷が詰まる標高150mあたりで林道は消失する。西側の向かいの斜面に炭焼窯跡が見える。
林道消失
向こう斜面の炭焼窯跡
植林谷を少し上がると右に巻き道が現われたので、これを進む。左に炭焼窯跡を過ごすと支尾根①に出る。
植林谷
巻き道
左に炭焼窯跡
尾根出合い①
さらに右へ巻き道へ進む。次の支尾根②を越えると、巻き道からやや不明瞭な踏み跡程度となる。
巻き道
尾根出合い②(上方)
踏み跡(巻き道)
石垣と出合い不思議に思う。棚田状に下の谷から続いているようだ。(帰宅後歩行軌跡を見ると破線道はこのあたりを上がっていた。明瞭な道らしきものは確認していない)
石垣
踏み跡
まもなく支尾根③に出る。ここから上方をめざす。どこでも歩けそうな植林尾根を登っていくと、次第に勾配がきつくなる。
尾根出合い③
植林尾根
雑木林に変わり登り切ると、鉄塔No.25が建つ平坦広場に着く。南方向が伐採され、鉄塔NO.24が望める。
雑木尾根
鉄塔No.25
鉄塔No.24方向
南東の尾根に取り付き、疎林の雑木尾根を登ると次郎台山に着く。倒木のそばに四等三角点「石畑」があった。雑木に囲まれ展望は相変わらずない。
よく見ると木の根元に石碑らしきものをみつけた。倒木で倒れそうになっているが、下は台座のようだ。前回は気づかなかった。古墓だろうか?
雑木尾根
雑木尾根
次郎台山山頂
四等三角点「石畑」
古墓?
●~丸尾山
次の丸尾山へ向かう。南西の雑木尾根を下って谷へ出た。高圧線下で伐採されているが、巡視路からは外れているようで見あたらない。前方に鉄塔No.24が見えるので、谷を横切って登ると標柱のところへ出た。すぐそばに鉄塔が建つ。
疎林尾根
高圧線下の伐採地
谷沿いに進む
標柱・鉄塔No.24
鉄塔No.25(逆方向)
高圧線下を南へまっすぐのびている巡視路を下る。左に炭焼窯跡を過ごし、赤ポールを見る。ここで巡視路を外れ、左へトラバースする踏み跡をたどる。
巡視路
炭焼窯跡
赤ポール・踏み跡
鞍部へ出て右にとり、尾根を南へ向かう。要所に赤ポールがある。260m平坦ピークを越え、鞍部から雑木尾根を登り返す。
尾根鞍部出合い
260mピーク
鞍部
植林尾根・上り
尾根が不明瞭となり登り切ると、山頂からやや北東地点に出る。
山頂は緩やかなピークとなっており、最高処に石組された古めかしい感のある祠がある。祀られていないようで荒れ加減である。ここでも展望は得られない。
雑木尾根
丸尾山山頂
石組の祠
西側から山頂
●~柱松ヶ嶽
鉄塔No.22をめざし南西方向へ植林尾根を下る。途中から鉄塔が見え始めたので、そちらの方向へ下っていくと、カヤヤブに覆われた鉄塔地に出る。展望は樹上に狩音山方向が望める程度。
植林尾根・下り
わずかに鉄塔が見える
鉄塔No.22・カヤヤブ
樹上に狩音山
次の柱松ヶ嶽をめざす。巡視路は支尾根を横切りながら南へ続いている。丸尾山南側の急斜面が気になったので寄り道をする。最初の支尾根で巡視路をはずれ、左へ植林尾根をトラバースして丸尾山の南尾根上に出る。
巡視路
植林斜面を巻く
尾根出合い(左方向)
尾根出合い(右方向)
見上げると、山の南側は崩壊斜面となっているのがわかる。「山が崩れて麓の片山ができた」という言い伝えがあながち伝説ではないことを実感する。
南斜面の崩壊跡
ガケ沿いに植林境を上がってみると、植林のすぐ際まで崩壊している状況が観察できる。地質のことはよくわからないが、もともと崩れやすい土壌なのだろう。地形図からも、丸尾山や前後の山の東側斜面の等高線が密で、急勾配となっているのが読み取れる。
崩壊跡
崩壊跡
崩壊跡
巡視路に戻り、先へ進む。一旦谷へ下り、プラ段を登り返すと支尾根上に出る。
巡視路・下り
巡視路・プラ段
尾根出合い
雑木林の中をまっすぐに続くトラバース道を進む。以前このあたりは伐採地だった。10年経つとこんなに植生が変わるのものなのだなぁと感慨深い。
植林の支尾根を横切ると鉄塔No.21に出合う。
雑木林沿いの巡視路
支尾根出合い
鉄塔No.21
巡視路はさらに南へ向かうが、ここで左(東)の雑木尾根に取り付き、柱松ヶ嶽へ向かう。
巡視路(南方向)
雑木尾根
尾根伝いに東へ進む。260m、250mと小ピークを越え、鞍部で登り返す。
260mピーク
支尾根分岐点・下り
250m小ピーク
鞍部
260m支尾根合流点
270m支尾根合流点で植林境を南へ向かい、鞍部を登り返すと柱松ヶ嶽山頂に着く。山頂は植林に囲まれ展望はないが、山頂部分だけ伐採されている。中央に三等三角点「山郷」と石祠がある。祠には注連縄がかけられ、お神酒があがっている。
以前は樹林の中の静かな雰囲気があったが、伐採により明るい山頂に変わっている。
270m支尾根合流点
鞍部
柱松ヶ嶽山頂(逆方向)
三等三角点「山郷」
石祠(正面)
石祠(裏側)
●~駐車地
帰路どのルートで下るか思案する。270m支尾根合流点や鞍部から真新しいピンクテープが二方向へ下っている。当初南尾根を下り巡視路に合流するつもりだったが、テープルートの一つを下ってみることにする。テープは、測量業者や登山者というより土地所有者など地元の方が付けたような感じだ。
山頂北側の鞍部へもどり、テープに従い植林谷へ下る。
標高差30mほど下ると平坦地に降り立ち、すぐ下の山道に出る。
鞍部
植林谷
平坦地
山道出合い
山道をトラバース気味に下っていくと、標高230mあたりで支尾根に出合う。後方の山際に炭焼窯跡を見る。
山道・支尾根出合い
炭焼窯跡
尾根を少し下ると、溝状の古道が右に下っており、テープを追ってこれを下る。倒木等でやや荒れているが、テープ設置の際に片づけられたようで、よけながら歩ける。
右の溝道へ下る
やや荒れた山道
道の上に重なった倒木
ジグザグに下っていき、標高170mあたりで右の谷を大きく回り込みながら下る。
山道
巻き道
植林谷沿い
棚田跡とみられる植林谷沿いを下っていくと堀割状の道となる。
堀割道
左に棚田跡
堀割道
勾配がゆるくなり、土手(土塁)状の道を抜けて、尾根伝いに下っていくと、防獣フェンスに出合う。
堀割道
土手状の道
尾根沿い
山道
フェンス・ゲート
ゲートを抜けると倒竹などでやや荒れた堀割状の道に入り、民家横を進むと舗装道へ出る。
荒れ加減の堀割道
堀割道
民家沿い
舗装道へ出る
黄砂でやや霞む三山や周辺の山々を眺めながら戻る。
柱松ヶ嶽
丸尾山
次郎台山
柱松ヶ嶽・片山・丸尾山
笠ヶ嶽
六万坊山
中の嶽・バクチ山
首かたげ山・西ノ嶽・藤ヶ嶽
■山名について
▲次郎台山
地下上申及び絵図に記されている。
地下上申内日村には、「次郎だい山 本岡の頭に有り 但往古秋里ノ次郎と申者此山にて狼を打留メ候付、夫より次郎だい山と申伝候事」とある。
また、同書では秋里の地名の由来として、「往古此所に秋里次郎と申牢人侍居住仕、夫より追々民家出来申之由、其故秋里と申ならハし候由申伝候事」とあり、同一人物だろうか。
なお、絵図(地下上申内日下村地下図)では「次郎臺山」と記されている。
▲柱松ヶ嶽
同じく地下上申及び絵図に記されている。
地下上申には、「柱松か嶽山 梅本に有り 但往古仙人七月七日より十五日迄、夜々聖霊の会に柱松を打初メ、其故柱松と申之由申伝候事」とある。
絵図(内日下村地下図)には「柱松か嵩」と記されている。
なお、「点の記」では俗称「山郷(やまさこ)」とし、ルート図には今回下山時に使用した道が描かれている。
▲丸尾山
なぜか地下上申には記載がなく、絵図では、内日下村に「ぬけとふ」、内日上村に「ぬけとう」を見る。また、豊浦藩村浦明細書内日下村の村境の項には「ぬけとう」、内日上村の村境の項には「ぬけとふ」と絵図とは逆になっている。
地元史家山田春男さんの著書にもあるように、地元では「丸尾山」と呼ばれている。
同書には、むかし丸尾山が崩れて麓の片山ができたという言い伝えの話や、山の上方の地名を「抜頭(ぬけっとう)」と呼んでいることが記されている。
ここでは丸尾山とした。
前と同じでは面白くないので、上りと下りのルートを変えてみた。
巡視路をフルに活用した前回ルートの方が歩きやすいと思うが、巡視路はそれほど歩かれておらず、伐採などにより不明瞭なところもあるので、注意が必要だ。(2024.4.19)
丸尾山・次郎台山
柱松ヶ嶽
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~次郎台山
寺秋の妙見社下に駐車スペースがある。
階段を上がって妙見社を訪ねる。社殿の後に石祠や古墓(?)などがある。
地元の方の話では、むかしこの上に寺があり、それがここ(寺岡)の地名の由来という。
地下上申内日村にも、「妙現小社 同所(注:寺岡)に有り」が見え、「寺岡と申ハ、往古此所に何宗何寺か有之たる由、其故に寺岡と申ならハし候由申伝候事」とある。
妙見社
石祠
古墓?
小祠
まずは次郎台山へ向かう。車道から狭い集落道に入る。右の山側へ少し入ったところに庚申塚が見えたので上がってみる。こちらが旧道のようだ。
分岐を右へ
石仏
庚申塚・旧道跡?
墓地のある変則交差を西へ向かうと、左に山田堤がある。
三山が並ぶ
山田堤・次郎台山
最奥民家を過ごしながら耕作地沿いに進むと、分岐で舗装道が終わる。右の林道に進み、左に小ため池を過ごす。
耕地沿いの集落道
分岐・舗装道終点
小ため池
地形図では以前はなかった破線道が上の鉄塔まで付いており、多少期待してこちらのルートを取ったのだが、山道らしき分岐は見あたらず、林道は左の植林谷沿いに続くので、そのまま進む。
林道
林道
谷が詰まる標高150mあたりで林道は消失する。西側の向かいの斜面に炭焼窯跡が見える。
林道消失
向こう斜面の炭焼窯跡
植林谷を少し上がると右に巻き道が現われたので、これを進む。左に炭焼窯跡を過ごすと支尾根①に出る。
植林谷
巻き道
左に炭焼窯跡
尾根出合い①
さらに右へ巻き道へ進む。次の支尾根②を越えると、巻き道からやや不明瞭な踏み跡程度となる。
巻き道
尾根出合い②(上方)
踏み跡(巻き道)
石垣と出合い不思議に思う。棚田状に下の谷から続いているようだ。(帰宅後歩行軌跡を見ると破線道はこのあたりを上がっていた。明瞭な道らしきものは確認していない)
石垣
踏み跡
まもなく支尾根③に出る。ここから上方をめざす。どこでも歩けそうな植林尾根を登っていくと、次第に勾配がきつくなる。
尾根出合い③
植林尾根
雑木林に変わり登り切ると、鉄塔No.25が建つ平坦広場に着く。南方向が伐採され、鉄塔NO.24が望める。
雑木尾根
鉄塔No.25
鉄塔No.24方向
南東の尾根に取り付き、疎林の雑木尾根を登ると次郎台山に着く。倒木のそばに四等三角点「石畑」があった。雑木に囲まれ展望は相変わらずない。
よく見ると木の根元に石碑らしきものをみつけた。倒木で倒れそうになっているが、下は台座のようだ。前回は気づかなかった。古墓だろうか?
雑木尾根
雑木尾根
次郎台山山頂
四等三角点「石畑」
古墓?
●~丸尾山
次の丸尾山へ向かう。南西の雑木尾根を下って谷へ出た。高圧線下で伐採されているが、巡視路からは外れているようで見あたらない。前方に鉄塔No.24が見えるので、谷を横切って登ると標柱のところへ出た。すぐそばに鉄塔が建つ。
疎林尾根
高圧線下の伐採地
谷沿いに進む
標柱・鉄塔No.24
鉄塔No.25(逆方向)
高圧線下を南へまっすぐのびている巡視路を下る。左に炭焼窯跡を過ごし、赤ポールを見る。ここで巡視路を外れ、左へトラバースする踏み跡をたどる。
巡視路
炭焼窯跡
赤ポール・踏み跡
鞍部へ出て右にとり、尾根を南へ向かう。要所に赤ポールがある。260m平坦ピークを越え、鞍部から雑木尾根を登り返す。
尾根鞍部出合い
260mピーク
鞍部
植林尾根・上り
尾根が不明瞭となり登り切ると、山頂からやや北東地点に出る。
山頂は緩やかなピークとなっており、最高処に石組された古めかしい感のある祠がある。祀られていないようで荒れ加減である。ここでも展望は得られない。
雑木尾根
丸尾山山頂
石組の祠
西側から山頂
●~柱松ヶ嶽
鉄塔No.22をめざし南西方向へ植林尾根を下る。途中から鉄塔が見え始めたので、そちらの方向へ下っていくと、カヤヤブに覆われた鉄塔地に出る。展望は樹上に狩音山方向が望める程度。
植林尾根・下り
わずかに鉄塔が見える
鉄塔No.22・カヤヤブ
樹上に狩音山
次の柱松ヶ嶽をめざす。巡視路は支尾根を横切りながら南へ続いている。丸尾山南側の急斜面が気になったので寄り道をする。最初の支尾根で巡視路をはずれ、左へ植林尾根をトラバースして丸尾山の南尾根上に出る。
巡視路
植林斜面を巻く
尾根出合い(左方向)
尾根出合い(右方向)
見上げると、山の南側は崩壊斜面となっているのがわかる。「山が崩れて麓の片山ができた」という言い伝えがあながち伝説ではないことを実感する。
南斜面の崩壊跡
ガケ沿いに植林境を上がってみると、植林のすぐ際まで崩壊している状況が観察できる。地質のことはよくわからないが、もともと崩れやすい土壌なのだろう。地形図からも、丸尾山や前後の山の東側斜面の等高線が密で、急勾配となっているのが読み取れる。
崩壊跡
崩壊跡
崩壊跡
巡視路に戻り、先へ進む。一旦谷へ下り、プラ段を登り返すと支尾根上に出る。
巡視路・下り
巡視路・プラ段
尾根出合い
雑木林の中をまっすぐに続くトラバース道を進む。以前このあたりは伐採地だった。10年経つとこんなに植生が変わるのものなのだなぁと感慨深い。
植林の支尾根を横切ると鉄塔No.21に出合う。
雑木林沿いの巡視路
支尾根出合い
鉄塔No.21
巡視路はさらに南へ向かうが、ここで左(東)の雑木尾根に取り付き、柱松ヶ嶽へ向かう。
巡視路(南方向)
雑木尾根
尾根伝いに東へ進む。260m、250mと小ピークを越え、鞍部で登り返す。
260mピーク
支尾根分岐点・下り
250m小ピーク
鞍部
260m支尾根合流点
270m支尾根合流点で植林境を南へ向かい、鞍部を登り返すと柱松ヶ嶽山頂に着く。山頂は植林に囲まれ展望はないが、山頂部分だけ伐採されている。中央に三等三角点「山郷」と石祠がある。祠には注連縄がかけられ、お神酒があがっている。
以前は樹林の中の静かな雰囲気があったが、伐採により明るい山頂に変わっている。
270m支尾根合流点
鞍部
柱松ヶ嶽山頂(逆方向)
三等三角点「山郷」
石祠(正面)
石祠(裏側)
●~駐車地
帰路どのルートで下るか思案する。270m支尾根合流点や鞍部から真新しいピンクテープが二方向へ下っている。当初南尾根を下り巡視路に合流するつもりだったが、テープルートの一つを下ってみることにする。テープは、測量業者や登山者というより土地所有者など地元の方が付けたような感じだ。
山頂北側の鞍部へもどり、テープに従い植林谷へ下る。
標高差30mほど下ると平坦地に降り立ち、すぐ下の山道に出る。
鞍部
植林谷
平坦地
山道出合い
山道をトラバース気味に下っていくと、標高230mあたりで支尾根に出合う。後方の山際に炭焼窯跡を見る。
山道・支尾根出合い
炭焼窯跡
尾根を少し下ると、溝状の古道が右に下っており、テープを追ってこれを下る。倒木等でやや荒れているが、テープ設置の際に片づけられたようで、よけながら歩ける。
右の溝道へ下る
やや荒れた山道
道の上に重なった倒木
ジグザグに下っていき、標高170mあたりで右の谷を大きく回り込みながら下る。
山道
巻き道
植林谷沿い
棚田跡とみられる植林谷沿いを下っていくと堀割状の道となる。
堀割道
左に棚田跡
堀割道
勾配がゆるくなり、土手(土塁)状の道を抜けて、尾根伝いに下っていくと、防獣フェンスに出合う。
堀割道
土手状の道
尾根沿い
山道
フェンス・ゲート
ゲートを抜けると倒竹などでやや荒れた堀割状の道に入り、民家横を進むと舗装道へ出る。
荒れ加減の堀割道
堀割道
民家沿い
舗装道へ出る
黄砂でやや霞む三山や周辺の山々を眺めながら戻る。
柱松ヶ嶽
丸尾山
次郎台山
柱松ヶ嶽・片山・丸尾山
笠ヶ嶽
六万坊山
中の嶽・バクチ山
首かたげ山・西ノ嶽・藤ヶ嶽
■山名について
▲次郎台山
地下上申及び絵図に記されている。
地下上申内日村には、「次郎だい山 本岡の頭に有り 但往古秋里ノ次郎と申者此山にて狼を打留メ候付、夫より次郎だい山と申伝候事」とある。
また、同書では秋里の地名の由来として、「往古此所に秋里次郎と申牢人侍居住仕、夫より追々民家出来申之由、其故秋里と申ならハし候由申伝候事」とあり、同一人物だろうか。
なお、絵図(地下上申内日下村地下図)では「次郎臺山」と記されている。
▲柱松ヶ嶽
同じく地下上申及び絵図に記されている。
地下上申には、「柱松か嶽山 梅本に有り 但往古仙人七月七日より十五日迄、夜々聖霊の会に柱松を打初メ、其故柱松と申之由申伝候事」とある。
絵図(内日下村地下図)には「柱松か嵩」と記されている。
なお、「点の記」では俗称「山郷(やまさこ)」とし、ルート図には今回下山時に使用した道が描かれている。
▲丸尾山
なぜか地下上申には記載がなく、絵図では、内日下村に「ぬけとふ」、内日上村に「ぬけとう」を見る。また、豊浦藩村浦明細書内日下村の村境の項には「ぬけとう」、内日上村の村境の項には「ぬけとふ」と絵図とは逆になっている。
地元史家山田春男さんの著書にもあるように、地元では「丸尾山」と呼ばれている。
同書には、むかし丸尾山が崩れて麓の片山ができたという言い伝えの話や、山の上方の地名を「抜頭(ぬけっとう)」と呼んでいることが記されている。
ここでは丸尾山とした。
2024-04-21 19:26
コメント(0)