当合山・横尾山(光市束荷) [県東部の山]
当合山へは今年2月、既知情報を基に周辺の山を歩いた際、最後に探索したのだが、ヤブ山の一山だけではと報告をためらっているうちに日が過ぎてしまった。
このたび「熊毛の住人」さんがHPに横尾山としてアップされたのを見て、山名のことが気になったのと北東尾根のルートを登るという宿題があったので再度歩くことにした。(2023.12.28)
南西麓から当合山
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~当合山
八ヶ宗(はちがむね)溜池そばの石仏のところに駐車し、「夕日の滝」との分岐を右に取り、谷沿いに続く舗装林道へと進む。
石仏
駐車地
夕日観音山
コン橋
舗装が所々途切れがちの林道を3基めの堰堤手前までたどり(先の4基めの堰堤で林道は終わる)、セイタカアワダチソウでヤブ化した作業道を右に下る。
「夕日の滝」分岐
舗装林道・堰堤①
堰堤②
林道分岐
当合山(逆方向)
堰堤③
作業道下降地点
堰堤下のヤブ
えぐれた沢を注意しながら対岸へ渡り、植林斜面に取り付く。
沢渡り
えぐれた沢(下方)
植林斜面
少し登ると巻き道に出る。左方向の道は堰堤工事でつぶれたようだ。
植林沿いの巻き道
右に取り植林沿いにたどると峠状の鞍部①へ着く。道は破線道方向へ下っているが、右の尾根方向へ進む。
鞍部①
シダヤブの200mピークを左に巻き、小さなピークを越えると鞍部③へ着く。
めざす前方の尾根はびっしりとシダに覆われていて、山頂まで標高差約50mのシダ漕ぎが待っている。
200mピークを左に巻く
鞍部②
小ピーク
鞍部③
尾根のやや右側に古い踏み跡がわずかに残っているところがあり、靴底で確認しながら進むと多少楽だが、踏み跡を外すと途端にシダとの格闘になる。
シダ尾根に取り付く
シダ尾根
シダ尾根
途中数か所ピンクテープを見る。シダ漕ぎの半ばあたりで長細い平坦地があり一息ついて展望を楽しむ。
夕日観音山
天登り山
豊後峰
勾配が緩みシダが薄くなると、山頂部北端の250m支尾根合流点に出る。前回は西側の尾根を急登しこのあたりへ出た。
シダ尾根
250m支尾根合流点
少し下り登り切ると当合山山頂に着く。三角点はと見ると見あたらない。前回は簡単に見つけられたのにと思い、よくよく探してみたら、松の木に測量時のものと思われるピンクテープが付けられ、その直下のシダの下に四等三角点「東」が潜んでいた。
「熊毛の住人」さんや「あの山この山」さんとも三角点を見過ごされたようで、不思議に思っていたが、三角点の頭が地面から少ししか出ておらず、シダが少しでもかぶると隠れてしまうようだ。前回はたまたまシダが薄く頭が露わになっていたので、探し回らずに済んだと思われる。
山頂からは樹間に天登り山や豊後峰が望める。
山頂方向のシダ
当合山山頂
四等三角点
三角点(拡大)
豊後峰
天登り山
南に少し下ると裸地があり、南に展望が開ける。
展望地
安栄山・石城山
帆柱山
呉麓山・千坊山
●~駐車地
帰路は前回と同様南尾根を下る。(「あの山この山」さんの下山ルート)
ガケ状に少し崩れた斜面があり、その右端側を下る。
小崩壊地
シダ被りの下降地点
少しシダを分けると右に疎林斜面が現われる。左の尾根上はシダが深く歩きにくそうなので、尾根から離れないよう注意しながら疎林斜面をどんどん下る。ヤブも少なく快適に下れる。ただしテープも明瞭な踏み跡も見あたらない。
薄いシダ斜面
疎林斜面
麓に近くなり、突然巻き道に出合う。左に下っていくと民家の横から広域農道に出た。
巻き道へ出る
堀割状の山道
民家沿い
タケ
広域農道出合い
●~横尾山
駐車地へ戻り、石仏の所から斜面に付けられた手摺付きのコンクリート道を上がってみる。
明瞭な地道に変わり、尾根上でT字路となり、右折して尾根を登る。予想していたとおり、墓地へ通じる道らしく、右に墓を過ごし数基の墓が建つ小広場で明瞭道は終わる。
明瞭な平坦道
T字路を右折
山道・上り
終点墓地
ヒノキ植林沿いに踏み跡をたどり、登り切ると植林頂部の140m支尾根合流点に着く。
植林境
植林境・上り
140m支尾根合流点
植林境尾根を南に下り、鞍部から少し登り返すと小広場に抜け出る。
植林境・下り
鞍部
山頂への緩い上り
山頂小広場
ここが横尾山山頂で古めかしい石祠があり、中には石が祀られ、サカキが供えられている。樹木に囲まれ展望は得られない。
山頂広場(逆方向)
石祠
石祠(裏側)
●~駐車地
南側に参道が付いており、こちらに下る。正月が近いせいかきれいに掃き清められている。
ジグザグ道となり巻き道へ出る。
参道・下り
ジグザグの下り
巻き道出合い
右に進んでみる。石仏や古墓を右に過ごすと、下方の民家へ下る道の先がヤブ化していた。
石仏
古墓
下方にヤブ
引き返し、巻き道を下ると集落道へ出た。
民家上の参道
集落道出合い
参道入口(逆方向)
横尾山
地下上申絵図を見ると横尾山の南麓に庵が描かれており、石仏や古墓はその名残りかもしれない。
■山名について
農作業中の80代くらいの古老がおられたので、横尾山山頂の祠のことを尋ねたところ、「なんの神様かは知らない。地鎮祭や子供の祭などを昔はやっていた」とのこと。
横尾山や当合山の山名についても伺ったところ、両山とも山名はご存じなく、「わしが知らんくらいじゃから他の地元のもんも知らんじゃろう」とすまなそうにおっしゃった。
地下上申絵図を調べてみると、四等三角点のある山は「当合山」、現在の横尾集落上方の小山を「横尾山」としている。両山とも地下上申・風土注進案に御立山としてその名が載っている。
「周防アルハイク」(安部正道著)など最近の書では当合山を横尾山と記載している。当合山を横尾山とした経緯はわからないが、地元古老の話からも横尾山の山名が定着しているわけでもないようなので、ここでは地下上申どおりの山名を採用することとした。
●(参考)2020.2.26の当合山山行の記録
日が経ち詳細は忘れたので概略のみ記したい。
コンクリート橋を渡ってすぐ、右の沢へ下りて渡る。
コン橋(逆方向)
沢渡り
植林に入り、正面の疎林谷を登っていくと角ばった岩がある尾根へ出る。
植林平坦地
雑木疎林の斜面
トラバース道
疎林斜面
疎林と薄いシダ斜面
尾根上の角ばった岩
緩い尾根を進み、鞍部を登り返すと、シダヤブの急斜面に突入する。
植林境の尾根
雑木鞍部
雑木尾根・上り
シダ尾根に突入
登り切ると山頂部の北端近くに達する。
シダヤブ
250m支尾根合流点手前
当合山山頂
四等三角点
豊後峰・石城山(展望地から)
安栄山・石城山・帆柱山(後方)、同前山・北ヶ迫山・宝城庵山(手前)
北東尾根のルートよりこちらの方がシダ漕ぎ区間が少なくて済むが、最近人が歩いた形跡はない。
このたび「熊毛の住人」さんがHPに横尾山としてアップされたのを見て、山名のことが気になったのと北東尾根のルートを登るという宿題があったので再度歩くことにした。(2023.12.28)
南西麓から当合山
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~当合山
八ヶ宗(はちがむね)溜池そばの石仏のところに駐車し、「夕日の滝」との分岐を右に取り、谷沿いに続く舗装林道へと進む。
石仏
駐車地
夕日観音山
コン橋
舗装が所々途切れがちの林道を3基めの堰堤手前までたどり(先の4基めの堰堤で林道は終わる)、セイタカアワダチソウでヤブ化した作業道を右に下る。
「夕日の滝」分岐
舗装林道・堰堤①
堰堤②
林道分岐
当合山(逆方向)
堰堤③
作業道下降地点
堰堤下のヤブ
えぐれた沢を注意しながら対岸へ渡り、植林斜面に取り付く。
沢渡り
えぐれた沢(下方)
植林斜面
少し登ると巻き道に出る。左方向の道は堰堤工事でつぶれたようだ。
植林沿いの巻き道
右に取り植林沿いにたどると峠状の鞍部①へ着く。道は破線道方向へ下っているが、右の尾根方向へ進む。
鞍部①
シダヤブの200mピークを左に巻き、小さなピークを越えると鞍部③へ着く。
めざす前方の尾根はびっしりとシダに覆われていて、山頂まで標高差約50mのシダ漕ぎが待っている。
200mピークを左に巻く
鞍部②
小ピーク
鞍部③
尾根のやや右側に古い踏み跡がわずかに残っているところがあり、靴底で確認しながら進むと多少楽だが、踏み跡を外すと途端にシダとの格闘になる。
シダ尾根に取り付く
シダ尾根
シダ尾根
途中数か所ピンクテープを見る。シダ漕ぎの半ばあたりで長細い平坦地があり一息ついて展望を楽しむ。
夕日観音山
天登り山
豊後峰
勾配が緩みシダが薄くなると、山頂部北端の250m支尾根合流点に出る。前回は西側の尾根を急登しこのあたりへ出た。
シダ尾根
250m支尾根合流点
少し下り登り切ると当合山山頂に着く。三角点はと見ると見あたらない。前回は簡単に見つけられたのにと思い、よくよく探してみたら、松の木に測量時のものと思われるピンクテープが付けられ、その直下のシダの下に四等三角点「東」が潜んでいた。
「熊毛の住人」さんや「あの山この山」さんとも三角点を見過ごされたようで、不思議に思っていたが、三角点の頭が地面から少ししか出ておらず、シダが少しでもかぶると隠れてしまうようだ。前回はたまたまシダが薄く頭が露わになっていたので、探し回らずに済んだと思われる。
山頂からは樹間に天登り山や豊後峰が望める。
山頂方向のシダ
当合山山頂
四等三角点
三角点(拡大)
豊後峰
天登り山
南に少し下ると裸地があり、南に展望が開ける。
展望地
安栄山・石城山
帆柱山
呉麓山・千坊山
●~駐車地
帰路は前回と同様南尾根を下る。(「あの山この山」さんの下山ルート)
ガケ状に少し崩れた斜面があり、その右端側を下る。
小崩壊地
シダ被りの下降地点
少しシダを分けると右に疎林斜面が現われる。左の尾根上はシダが深く歩きにくそうなので、尾根から離れないよう注意しながら疎林斜面をどんどん下る。ヤブも少なく快適に下れる。ただしテープも明瞭な踏み跡も見あたらない。
薄いシダ斜面
疎林斜面
麓に近くなり、突然巻き道に出合う。左に下っていくと民家の横から広域農道に出た。
巻き道へ出る
堀割状の山道
民家沿い
タケ
広域農道出合い
●~横尾山
駐車地へ戻り、石仏の所から斜面に付けられた手摺付きのコンクリート道を上がってみる。
明瞭な地道に変わり、尾根上でT字路となり、右折して尾根を登る。予想していたとおり、墓地へ通じる道らしく、右に墓を過ごし数基の墓が建つ小広場で明瞭道は終わる。
明瞭な平坦道
T字路を右折
山道・上り
終点墓地
ヒノキ植林沿いに踏み跡をたどり、登り切ると植林頂部の140m支尾根合流点に着く。
植林境
植林境・上り
140m支尾根合流点
植林境尾根を南に下り、鞍部から少し登り返すと小広場に抜け出る。
植林境・下り
鞍部
山頂への緩い上り
山頂小広場
ここが横尾山山頂で古めかしい石祠があり、中には石が祀られ、サカキが供えられている。樹木に囲まれ展望は得られない。
山頂広場(逆方向)
石祠
石祠(裏側)
●~駐車地
南側に参道が付いており、こちらに下る。正月が近いせいかきれいに掃き清められている。
ジグザグ道となり巻き道へ出る。
参道・下り
ジグザグの下り
巻き道出合い
右に進んでみる。石仏や古墓を右に過ごすと、下方の民家へ下る道の先がヤブ化していた。
石仏
古墓
下方にヤブ
引き返し、巻き道を下ると集落道へ出た。
民家上の参道
集落道出合い
参道入口(逆方向)
横尾山
地下上申絵図を見ると横尾山の南麓に庵が描かれており、石仏や古墓はその名残りかもしれない。
■山名について
農作業中の80代くらいの古老がおられたので、横尾山山頂の祠のことを尋ねたところ、「なんの神様かは知らない。地鎮祭や子供の祭などを昔はやっていた」とのこと。
横尾山や当合山の山名についても伺ったところ、両山とも山名はご存じなく、「わしが知らんくらいじゃから他の地元のもんも知らんじゃろう」とすまなそうにおっしゃった。
地下上申絵図を調べてみると、四等三角点のある山は「当合山」、現在の横尾集落上方の小山を「横尾山」としている。両山とも地下上申・風土注進案に御立山としてその名が載っている。
「周防アルハイク」(安部正道著)など最近の書では当合山を横尾山と記載している。当合山を横尾山とした経緯はわからないが、地元古老の話からも横尾山の山名が定着しているわけでもないようなので、ここでは地下上申どおりの山名を採用することとした。
●(参考)2020.2.26の当合山山行の記録
日が経ち詳細は忘れたので概略のみ記したい。
コンクリート橋を渡ってすぐ、右の沢へ下りて渡る。
コン橋(逆方向)
沢渡り
植林に入り、正面の疎林谷を登っていくと角ばった岩がある尾根へ出る。
植林平坦地
雑木疎林の斜面
トラバース道
疎林斜面
疎林と薄いシダ斜面
尾根上の角ばった岩
緩い尾根を進み、鞍部を登り返すと、シダヤブの急斜面に突入する。
植林境の尾根
雑木鞍部
雑木尾根・上り
シダ尾根に突入
登り切ると山頂部の北端近くに達する。
シダヤブ
250m支尾根合流点手前
当合山山頂
四等三角点
豊後峰・石城山(展望地から)
安栄山・石城山・帆柱山(後方)、同前山・北ヶ迫山・宝城庵山(手前)
北東尾根のルートよりこちらの方がシダ漕ぎ区間が少なくて済むが、最近人が歩いた形跡はない。
2023-12-31 23:03
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