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犬伏城(萩市須佐) [県北部の山]

新巻城に近いので合わせて歩いてみた。『山口県中世城館遺跡総合調査報告書―長門国編』に記載がある。
標高100mを少し超えたぐらいの小山なので簡単に上がれるだろうとなめてかかったところ、ここでも少しシダに悩まされる。山頂部には三段の郭の跡が明確に確認できる。
帰路は急勾配の谷を下ったが、下降地点で大藪の竹に阻まれ手こずった。「取り付きを誤るとあとあと難儀な目に遭う」という良い教訓となった。(2022.4.2)
IMG_8669国道191号から犬伏城.JPG国道191号から犬伏城
犬伏城.jpeg (1,2クリックで拡大)

●駐車地~山頂(犬伏城最頂部)
変電所前に広い駐車スペースがある。国道から舗装道へ入る。
IMG_8594変電所前の駐車地.JPG変電所前の駐車地
IMG_8597舗装道分岐.JPG舗装道分岐
IMG_8598舗装道.JPG舗装道

緩い峠状となったところから左の植林斜面へ取り付く。すぐに水平道に出合うが横切って斜面を上がると、雑木との植林境に出る。
IMG_8599植林尾根の取り付き.JPG植林尾根の取り付き①
IMG_8601山道.JPG山道出合い
IMG_8602植林斜面.JPG植林斜面
IMG_8603植林境.JPG植林境

緩い鞍部を二つ登り返しながら植林境を登る。
IMG_8604植林境尾根.JPG植林境
IMG_860550m支尾根合流点.JPG50m支尾根合流点
IMG_8606植林境.JPG植林境鞍部

シダが厚くなったので、右斜面の踏み跡のあるシダの薄いところへ逃げ込みながら登る。
IMG_8608シダ植林斜面.JPGシダ植林斜面
IMG_8609シダ斜面.JPGシダ斜面
IMG_8610シダ小尾根へ出る.JPGシダ小尾根へ出る

最後に深いシダをかき分けると緩い植林支尾根上へ抜け出て、シダも薄くなる。
IMG_8611シダヤブ.JPGシダヤブ
IMG_8612植林尾根へ出る.JPG植林支尾根へ出る

植林境を登り切ると平坦な100m支尾根合流点①へ着く。
IMG_8613植林境尾根・上り.JPG植林境尾根・上り
IMG_8614植林尾根100m支尾根合流点①.JPG100m支尾根合流点①

緩い尾根を登っていき100m支尾根合流点➁を過ぎると鞍部へ出て、堀切らしきものに出合う。
IMG_8616100m支尾根合流点➁.JPG100m支尾根合流点➁
IMG_8617鞍部(堀切?).JPG鞍部(堀切?)

植林境尾根を登り返していくと明確な二段の堀切跡があり、登り切ると土塁と思われる山頂最高処へ出る。
土塁状の東端にはコンクリート小杭のそばに、20cmほどの大きさの小さな穴が二つ並んであり気になった。
IMG_8618植林境尾根・上り.JPG植林境尾根・上り
IMG_8619堀切二つ.JPG堀切二つ
IMG_8620堀切①(横から).JPG堀切①(横から)
IMG_8621堀切②(横から).JPG堀切②(横から)
IMG_8623土塁・小穴二つ.JPG土塁(犬伏城最高処)・小穴二つ
IMG_8636小コン杭.JPG小コン杭

樹間越しに鹿ヶ嶽などが望める。
IMG_8625.JPG鹿ヶ嶽方向

土塁の南側に郭①、➁、③と続いている。各郭間の南西端には報告書どおり虎口が確認できる。
IMG_8626郭Ⅰ.JPG郭①
IMG_8627郭Ⅱ.JPG郭②
IMG_8628虎口①.JPG虎口①
IMG_8629郭Ⅲ.JPG郭③
IMG_8630虎口➁.JPG虎口➁

郭③から南側の斜面へ少し降りてみた。雑木疎林斜面で急勾配ながら下まで降りていけそうな感じだったが、帰路のルートが気になったので断念した。
IMG_8631南側の急斜面.JPG南側の疎林急斜面

●~駐車地
帰路は100m鞍部まで戻り西の植林谷を下る。急勾配なので足元を確認しながら慎重に下る。シダがないのが救いだ。
IMG_8637西谷を下る.JPG西谷を下る
IMG_8638植林谷.JPG植林谷

竹交じりとなり勾配が緩むと谷へ降り立つ。
IMG_8640タケが交じる.JPGタケが交じる
IMG_8642タケ交じり植林谷・下り.JPGタケ交じり植林谷・下り

竹が消え植林谷を下っていくと、「芯 昭和49.9」と刻まれたコン杭に出合う。
IMG_8643境界コン杭?「芯 昭和49.9」.JPGコン杭

さらに下ると土手①に出合う。土手を越えると左側竹林ヤブに沿って進む。
IMG_8644植林谷.JPG植林谷
IMG_8646土手出合い.JPG土手①
IMG_8647植林境.JPG植林境
IMG_8650竹林.JPG竹林沿い

田圃跡の湿地に出る。踏み跡をたどって湿地沿いに右へ回り込んだが踏み跡が不明瞭となり戻る。そこで湿地に下りてみたがぬかるんで歩けそうもない。
IMG_8651湿地(田圃跡)出合い.JPG湿地(田圃跡)出合い
IMG_8652右の踏み跡.JPG右の踏み跡

やむなく左のタケヤブに入り、密生した竹の間を縫いながら進む。やっと未舗装道へ抜け出た。
IMG_8654竹ヤブ.JPGタケヤブ
IMG_8656タケヤブ.JPGタケヤブ
IMG_8657未舗装道出合い(逆方向).JPG未舗装道出合い(逆方向)

右折するとすぐに舗装道へ出る。左に踏み切りがある。未舗装道を右折し駐車地へ向かう。
IMG_8659舗装車道出合い(逆方向).JPG舗装道出合い(逆方向)
IMG_8658三原第一踏切.JPG三原第一踏切

(注)帰路、最後のタケヤブを回避できないかと、往路の取り付きより数十メートル南の植林斜面から取り付いてみた。傍にNTT電柱「東3 52R 6」が建つ。 
斜面へ上がるとすぐに右へ回り込み、平坦な段状地を進む。明瞭な踏み跡はない。土手②と出合い、これを渡って湿地を左へ回りこむと下山時の踏み跡と合流した。(トラック図では黄緑色で表示)
IMG_8668取り付き.JPG取り付き②
段状の平坦地.JPG段状の平坦地
IMG_8664土手.JPG土手➁
IMG_8665湿地(田圃跡).JPG湿地(田圃跡)


帰宅して、『城郭放浪記』の犬伏城の項を見ると、須佐と江崎の大字境である北東側からから取り付いておられた。記事の内容からするとこちらの方が歩きやすそうだ。

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