新巻城(萩市江崎) [県北部の山]
『田万川町史』に記載があったので、3月28日の中尾山城に続き新巻(しんまき)城を歩いてみた。
当初南東麓から取り付こうと思っていたが、同書に北麓の林道から小道があるとの記事に動かされて変更。二十年以上の前の調査でその後状況が変わったのか明瞭な道はなくシダヤブに手こずる。山頂周辺の平坦尾根もシダや雑木に覆われ、城郭跡を確認できるような状況ではない。予定外に時間を要した。
帰路は南東側の植林谷へ下る。こちらは尾根上のシダが濃いところもあるが、特に問題はなく麓へ降りた。下山ルートの方を取った方が無難だろう。(2022.4.2)
江津より新巻城(右が三角点ピーク)
野頭より新巻城
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~三角点ピーク(新巻城最頂部)
尾浦集落から林道尾浦野頭線に入り、尾浦野頭橋を過ぎたところに駐車スペースがある。町史には「林道を300メートルほど歩くと、頂上に向かう小道がある」とあり、詳細な記述はない。
このあたりしかなかろうと橋のたもとから植林谷へ入る。
駐車地
尾浦野頭橋
涸れ沢沿いに獣道らしき踏み跡が続いている。
涸れ沢沿いに植林谷を登る
植林谷
勾配がきつくなり、いよいよ谷が詰まる。
次第に勾配がきつくなる
涸れ沢を歩く
涸れ沢を詰める
踏み跡も見つからないので、最初はシダの少ないところを探しながら登るが進退窮まる。やむなくシダに厚く覆われた植林斜面に突入。胸高のシダと格闘しながら左の尾根に上がる。
シダの少ない斜面を選びながら登る
シダ斜面に突入
シダを分けながら左へトラバース気味に登る
雑木植林境の尾根に出てもシダは腰高で深い。樹間に東側の展望が開ける。
植林境のシダ尾根に出る
尻高山・三ヶ岳
周鷹寺山・奥の院山・金比羅山
シダの中で足元の赤ポールを確認し、さらに登ると150m支尾根分岐点に着く。
赤ポール
シダ・植林境尾根
150支尾根合流点
雑木尾根となり、勾配が緩むとシダもやや薄くなる。
シダ尾根
高山・行者様
平坦尾根が続き、160m支尾根分岐点①、➁を過ごすと四等三角点「尾浦」の山頂へ着く(町史によるとこのあたりまでの平坦尾根が郭らしい)。樹木に囲まれ樹間わずかに展望があるのみ。東南端が植林頂部となっている。
160m支尾根合流点①
シダ尾根
160m支尾根合流点②
シダ尾根
山頂手前
三角点ピーク(新巻城最高処)
三角点ピーク(逆方向)
四等三角点「尾浦」
●~車道出合い(下降地点)
帰路は東方向へ植林境を下る。少し下ると赤ポールがあり尾根が分岐する。シダが薄そうで踏み跡もあったので、南東方向の支尾根へ向かう。
植林頂部・左へ
植林境
赤ポール
シダ尾根(北東尾根)
シダ尾根(南東尾根)
高度差20mほど下ると、右下の谷へ薄い踏み跡があり下ってみる。急勾配の斜面をトラバースしながら谷へ下るとシダも消える。
右谷への下降地点
下降斜面.
下降斜面(逆方向)
植林谷
炭焼窯跡を過ごし涸れ沢沿いに下ると踏み跡が不明瞭となるが、再び踏み跡が現れる。黄ポールを見るとすぐに右からの山道と合流する。
炭焼窯跡
踏み跡
明瞭な踏み跡
黄ポール
右から山道合流.
さらに谷沿いに下っていくと堰堤①(地形図の位置と相違している)と出合う。
踏み跡
涸れ沢
踏み跡
堰堤①
堰堤の右端を越え、すぐに沢を渡ると(少し下って沢を渡ってもよい)、林道(堰堤管理道?)の終点部に出る。
渡渉箇所(逆方向)
林道終点部(逆方向)
林道を下り堰堤②(地形図とやや位置が相違)を越えていくとイノシシワナを見る。
林道
堰堤②
林道
イノシシワナ
すぐ先の林道分岐を直進し、板を敷いた小橋を渡って対岸へ移る。
林道分岐点
小橋
農道を進んでいくと車道へ出る。
農道
車道出合い(逆方向)
●~駐車地
周辺の山々を眺めながら海沿いの道を歩いて戻る。
高倉山
周鷹寺山・江崎大漁橋
三ヶ岳
高山・行者様・尾浦集落
尾浦から尻高山
林道尾浦野頭線分岐点
林道看板
林道から新巻城
(注)別ルートの説明(トラック図では黄緑色で表示)
帰路の途中で登り返し、山頂下の支尾根分岐(赤ポール地点)から北東尾根を下ってみた。
植林尾根は腰高のシダが続き踏み跡もないので歩きづらい。下るに従いシダが薄くなると100m鞍部へ着く。ここから次の2ルート歩いてみた。
深いシダ・下り
シダ・下り
100m鞍部(下方から)
〈Bルート〉
鞍部から植林境を東の110m平坦ピークへ上がり、南尾根を下る。ピークへの上りはややシダが多いが南尾根は薄い。下り切ると石垣を組んだ開けた所へ出る。少し下って沢を渡ると南東尾根からのAルートと合流する。
シダ・植林境尾根
110m平坦ピーク
シダの薄い南尾根(逆方向)
石垣(逆方向)
石積(逆方向)
〈Cルート〉
鞍部から南の植林谷を下る。沢沿いに薄い踏み跡をたどって下っていき左へトラバース気味に進むと、石垣を組んだ所へ出てBルートと合わさる。
植林谷
涸れ沢
左岸側
踏み跡
石積箇所へ出る
3ルートのいずれを取っても同じようなものだが、現況ではどちらかと言えばAルートが歩きやすいだろう。
なお、新巻城のことは「地下上申」や「風土注進案」には記載はなく、中尾山城と同じく「篠原氏系図」に城の名が出ているとのこと。
当初南東麓から取り付こうと思っていたが、同書に北麓の林道から小道があるとの記事に動かされて変更。二十年以上の前の調査でその後状況が変わったのか明瞭な道はなくシダヤブに手こずる。山頂周辺の平坦尾根もシダや雑木に覆われ、城郭跡を確認できるような状況ではない。予定外に時間を要した。
帰路は南東側の植林谷へ下る。こちらは尾根上のシダが濃いところもあるが、特に問題はなく麓へ降りた。下山ルートの方を取った方が無難だろう。(2022.4.2)
江津より新巻城(右が三角点ピーク)
野頭より新巻城
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~三角点ピーク(新巻城最頂部)
尾浦集落から林道尾浦野頭線に入り、尾浦野頭橋を過ぎたところに駐車スペースがある。町史には「林道を300メートルほど歩くと、頂上に向かう小道がある」とあり、詳細な記述はない。
このあたりしかなかろうと橋のたもとから植林谷へ入る。
駐車地
尾浦野頭橋
涸れ沢沿いに獣道らしき踏み跡が続いている。
涸れ沢沿いに植林谷を登る
植林谷
勾配がきつくなり、いよいよ谷が詰まる。
次第に勾配がきつくなる
涸れ沢を歩く
涸れ沢を詰める
踏み跡も見つからないので、最初はシダの少ないところを探しながら登るが進退窮まる。やむなくシダに厚く覆われた植林斜面に突入。胸高のシダと格闘しながら左の尾根に上がる。
シダの少ない斜面を選びながら登る
シダ斜面に突入
シダを分けながら左へトラバース気味に登る
雑木植林境の尾根に出てもシダは腰高で深い。樹間に東側の展望が開ける。
植林境のシダ尾根に出る
尻高山・三ヶ岳
周鷹寺山・奥の院山・金比羅山
シダの中で足元の赤ポールを確認し、さらに登ると150m支尾根分岐点に着く。
赤ポール
シダ・植林境尾根
150支尾根合流点
雑木尾根となり、勾配が緩むとシダもやや薄くなる。
シダ尾根
高山・行者様
平坦尾根が続き、160m支尾根分岐点①、➁を過ごすと四等三角点「尾浦」の山頂へ着く(町史によるとこのあたりまでの平坦尾根が郭らしい)。樹木に囲まれ樹間わずかに展望があるのみ。東南端が植林頂部となっている。
160m支尾根合流点①
シダ尾根
160m支尾根合流点②
シダ尾根
山頂手前
三角点ピーク(新巻城最高処)
三角点ピーク(逆方向)
四等三角点「尾浦」
●~車道出合い(下降地点)
帰路は東方向へ植林境を下る。少し下ると赤ポールがあり尾根が分岐する。シダが薄そうで踏み跡もあったので、南東方向の支尾根へ向かう。
植林頂部・左へ
植林境
赤ポール
シダ尾根(北東尾根)
シダ尾根(南東尾根)
高度差20mほど下ると、右下の谷へ薄い踏み跡があり下ってみる。急勾配の斜面をトラバースしながら谷へ下るとシダも消える。
右谷への下降地点
下降斜面.
下降斜面(逆方向)
植林谷
炭焼窯跡を過ごし涸れ沢沿いに下ると踏み跡が不明瞭となるが、再び踏み跡が現れる。黄ポールを見るとすぐに右からの山道と合流する。
炭焼窯跡
踏み跡
明瞭な踏み跡
黄ポール
右から山道合流.
さらに谷沿いに下っていくと堰堤①(地形図の位置と相違している)と出合う。
踏み跡
涸れ沢
踏み跡
堰堤①
堰堤の右端を越え、すぐに沢を渡ると(少し下って沢を渡ってもよい)、林道(堰堤管理道?)の終点部に出る。
渡渉箇所(逆方向)
林道終点部(逆方向)
林道を下り堰堤②(地形図とやや位置が相違)を越えていくとイノシシワナを見る。
林道
堰堤②
林道
イノシシワナ
すぐ先の林道分岐を直進し、板を敷いた小橋を渡って対岸へ移る。
林道分岐点
小橋
農道を進んでいくと車道へ出る。
農道
車道出合い(逆方向)
●~駐車地
周辺の山々を眺めながら海沿いの道を歩いて戻る。
高倉山
周鷹寺山・江崎大漁橋
三ヶ岳
高山・行者様・尾浦集落
尾浦から尻高山
林道尾浦野頭線分岐点
林道看板
林道から新巻城
(注)別ルートの説明(トラック図では黄緑色で表示)
帰路の途中で登り返し、山頂下の支尾根分岐(赤ポール地点)から北東尾根を下ってみた。
植林尾根は腰高のシダが続き踏み跡もないので歩きづらい。下るに従いシダが薄くなると100m鞍部へ着く。ここから次の2ルート歩いてみた。
深いシダ・下り
シダ・下り
100m鞍部(下方から)
〈Bルート〉
鞍部から植林境を東の110m平坦ピークへ上がり、南尾根を下る。ピークへの上りはややシダが多いが南尾根は薄い。下り切ると石垣を組んだ開けた所へ出る。少し下って沢を渡ると南東尾根からのAルートと合流する。
シダ・植林境尾根
110m平坦ピーク
シダの薄い南尾根(逆方向)
石垣(逆方向)
石積(逆方向)
〈Cルート〉
鞍部から南の植林谷を下る。沢沿いに薄い踏み跡をたどって下っていき左へトラバース気味に進むと、石垣を組んだ所へ出てBルートと合わさる。
植林谷
涸れ沢
左岸側
踏み跡
石積箇所へ出る
3ルートのいずれを取っても同じようなものだが、現況ではどちらかと言えばAルートが歩きやすいだろう。
なお、新巻城のことは「地下上申」や「風土注進案」には記載はなく、中尾山城と同じく「篠原氏系図」に城の名が出ているとのこと。
2022-04-04 00:36
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