八幡山城・居坂茶臼山城(山口市阿東嘉年上) [県央部の山]
森山八幡宮(嘉年八幡宮)の裏山にある二つの城跡を縦走する。
両山とも一部ササコギがあり、展望はない。茶臼山からは西尾根を破線道へ下ったが、耕作放棄地に出て難渋した。(2022.5.15)
南麓から居坂茶臼山城・八幡山城
(1,2クリックで拡大)
〈参考資料〉:『山口県中世城館遺跡総合調査報告書 ― 長門編― 』
●駐車地~八幡山城跡
国道から舗装道に入り、小川を渡る手前の御旅所に車を止める。御旅所の台座には文政四年の銘がある。
御旅所・駐車地
舗装道を北へ直進すると森山八幡宮(嘉年八幡宮)に至る。石鳥居の手前から左に入ると西居坂公民館があり、ここにも駐車が可能。
参道・石鳥居
西居坂公民館
森山八幡宮
神社裏手の両側から支尾根が上がっているが、左の支尾根に取り付くことにした。
社殿奥の取り付き
神社裏の斜面まではササが刈られている。尾根へ出ても明瞭な道はない。ササを分けながら、植林沿いに尾根を上がる。標高差20mぐらい上がるとササが終わり、雑木尾根となる。
ササ・植林尾根
植林境
雑木尾根
山頂近くの標高460mあたりで曲輪と思われる平坦地へ出る。
平坦地(右)
平坦地(左・尾根側)
少し登るとササが被る山頂(郭Ⅰ)に着く。
山頂(西方向から)
山頂(東方向から)
ササをよけながら東南方向の支尾根分岐点あたりまで下ってみたが、ササ被りがひどくあきらめて戻る。こういったササの多いところで縄張り図を作成するのはなかなか大変だろうと思った。
山頂から東方向の平坦地
460m支尾根分岐点
●~居坂茶臼山城
次に居坂茶臼山城へ向かう。北に延びる尾根を下る。尾根上はササが深いので、右の斜面に逃げながら登り返すと尾根に出る。
山頂から北尾根へ下る
ササ尾根を右へ迂回
ササ鞍部方向
植林斜面
雑木斜面
ササ尾根へ出る
ササが薄くなり、雑木尾根を登ると小さな堀切(?)に出合う。
雑木尾根
堀切?
登り切ると赤プラポールを見て平坦尾根に出る。左植林沿いに進むと480m平坦ピークに着く。
ササ尾根
赤プラポール
480m平坦ピーク
植林尾根を下り、鞍部から雑木尾根を登り返すと、コン杭「村有林」を見て小曲輪に出合う。
ササ鞍部
コン杭「村有林」
曲輪
横から
少し登ると平坦尾根(郭Ⅰ)に出る。三角点があると思われるあたりを探すが雑木ヤブでテープ等目印もなくなかなか見つからない。地形図とGPSをもう一度じっくり確認して探してみると、枯葉が積もった下に隠れていた。
雑木尾根
山頂(郭Ⅰ)
三角点付近
四等三角点「居坂」
●~駐車地
帰路は北西尾根を下る。堀切跡を二つほど確認しながら下ると480m支尾根分岐点(郭Ⅱ)に至る。
堀切①
雑木尾根
堀切②
480m支尾根分岐点(郭Ⅱ)
南西へ方向を変え段差のある尾根を下っていくと、平坦な470m支尾根分岐点(郭Ⅲ)へ着く。
植林境・南西尾根
植林境
雑木平坦尾根
470m支尾根分岐点(郭Ⅲ)
勾配のある尾根を下ると植林尾根に変わり、谷分岐に降り立つ。
雑木尾根・下り(逆方向)
植林尾根・下り
谷分岐出合い
山道が左右に残っており、左に向かう。溜池を過ぎるあたりから道が不明瞭となる。
植林谷沿いの山道
溜池出合い
植林沿い・踏み跡?
植林段状地の歩きやすいところを山沿いに進む。ササ等で歩きづらくなり、西方向に電柱が見えたので目指して進む。
植林段状地
石祠跡
植林・ササ
ヤブを分け草地を横切っていくと農道跡に出る。左折し草が被り荒れた道をたどる。
草地・前方に電柱
農道跡(右方向)
農道跡(左方向)
歩きやすいところをやや迷走気味に進むと、途中から踏み跡が現れるが、ふたたび不明瞭となる。
農道跡・踏み跡あり
農道跡
神社近くまで来たが荒れているので、右の畦道に入り、コン水路沿いに歩いて車道へ出る。
水沿い
下山ルートは道が不明瞭で勧められない(特に草が被る時期)。
■城跡について
『風土注進案』嘉年村の項に次の記載がある。
「八幡山 又茶臼山ともいふ
但井坂にあり、陶方麾下弘中三河守、石州三本松より嘉年坂通り勝山への往来を支ん為、暫時此 所に居城のよし申傳へ候、此山平地貳三畝あり」
総合調査報告書では、八幡山城については、風土注進案記載の「城跡の可能性もなくはないが。郭の規模が異なる」としている。また、居坂茶臼山城についても、「周辺には他にも複数の城跡や城跡伝承地が存在するため、文献史料に記載されている城名と現在の城跡との対照は、慎重に行う必要があろう」と記しており、いずれも歯切れが悪い。
なお御国廻御行程記を見ると、八幡社の裏に八幡山、その背後に茶臼山が描かれている。
両山とも一部ササコギがあり、展望はない。茶臼山からは西尾根を破線道へ下ったが、耕作放棄地に出て難渋した。(2022.5.15)
南麓から居坂茶臼山城・八幡山城
(1,2クリックで拡大)
〈参考資料〉:『山口県中世城館遺跡総合調査報告書 ― 長門編― 』
●駐車地~八幡山城跡
国道から舗装道に入り、小川を渡る手前の御旅所に車を止める。御旅所の台座には文政四年の銘がある。
御旅所・駐車地
舗装道を北へ直進すると森山八幡宮(嘉年八幡宮)に至る。石鳥居の手前から左に入ると西居坂公民館があり、ここにも駐車が可能。
参道・石鳥居
西居坂公民館
森山八幡宮
神社裏手の両側から支尾根が上がっているが、左の支尾根に取り付くことにした。
社殿奥の取り付き
神社裏の斜面まではササが刈られている。尾根へ出ても明瞭な道はない。ササを分けながら、植林沿いに尾根を上がる。標高差20mぐらい上がるとササが終わり、雑木尾根となる。
ササ・植林尾根
植林境
雑木尾根
山頂近くの標高460mあたりで曲輪と思われる平坦地へ出る。
平坦地(右)
平坦地(左・尾根側)
少し登るとササが被る山頂(郭Ⅰ)に着く。
山頂(西方向から)
山頂(東方向から)
ササをよけながら東南方向の支尾根分岐点あたりまで下ってみたが、ササ被りがひどくあきらめて戻る。こういったササの多いところで縄張り図を作成するのはなかなか大変だろうと思った。
山頂から東方向の平坦地
460m支尾根分岐点
●~居坂茶臼山城
次に居坂茶臼山城へ向かう。北に延びる尾根を下る。尾根上はササが深いので、右の斜面に逃げながら登り返すと尾根に出る。
山頂から北尾根へ下る
ササ尾根を右へ迂回
ササ鞍部方向
植林斜面
雑木斜面
ササ尾根へ出る
ササが薄くなり、雑木尾根を登ると小さな堀切(?)に出合う。
雑木尾根
堀切?
登り切ると赤プラポールを見て平坦尾根に出る。左植林沿いに進むと480m平坦ピークに着く。
ササ尾根
赤プラポール
480m平坦ピーク
植林尾根を下り、鞍部から雑木尾根を登り返すと、コン杭「村有林」を見て小曲輪に出合う。
ササ鞍部
コン杭「村有林」
曲輪
横から
少し登ると平坦尾根(郭Ⅰ)に出る。三角点があると思われるあたりを探すが雑木ヤブでテープ等目印もなくなかなか見つからない。地形図とGPSをもう一度じっくり確認して探してみると、枯葉が積もった下に隠れていた。
雑木尾根
山頂(郭Ⅰ)
三角点付近
四等三角点「居坂」
●~駐車地
帰路は北西尾根を下る。堀切跡を二つほど確認しながら下ると480m支尾根分岐点(郭Ⅱ)に至る。
堀切①
雑木尾根
堀切②
480m支尾根分岐点(郭Ⅱ)
南西へ方向を変え段差のある尾根を下っていくと、平坦な470m支尾根分岐点(郭Ⅲ)へ着く。
植林境・南西尾根
植林境
雑木平坦尾根
470m支尾根分岐点(郭Ⅲ)
勾配のある尾根を下ると植林尾根に変わり、谷分岐に降り立つ。
雑木尾根・下り(逆方向)
植林尾根・下り
谷分岐出合い
山道が左右に残っており、左に向かう。溜池を過ぎるあたりから道が不明瞭となる。
植林谷沿いの山道
溜池出合い
植林沿い・踏み跡?
植林段状地の歩きやすいところを山沿いに進む。ササ等で歩きづらくなり、西方向に電柱が見えたので目指して進む。
植林段状地
石祠跡
植林・ササ
ヤブを分け草地を横切っていくと農道跡に出る。左折し草が被り荒れた道をたどる。
草地・前方に電柱
農道跡(右方向)
農道跡(左方向)
歩きやすいところをやや迷走気味に進むと、途中から踏み跡が現れるが、ふたたび不明瞭となる。
農道跡・踏み跡あり
農道跡
神社近くまで来たが荒れているので、右の畦道に入り、コン水路沿いに歩いて車道へ出る。
水沿い
下山ルートは道が不明瞭で勧められない(特に草が被る時期)。
■城跡について
『風土注進案』嘉年村の項に次の記載がある。
「八幡山 又茶臼山ともいふ
但井坂にあり、陶方麾下弘中三河守、石州三本松より嘉年坂通り勝山への往来を支ん為、暫時此 所に居城のよし申傳へ候、此山平地貳三畝あり」
総合調査報告書では、八幡山城については、風土注進案記載の「城跡の可能性もなくはないが。郭の規模が異なる」としている。また、居坂茶臼山城についても、「周辺には他にも複数の城跡や城跡伝承地が存在するため、文献史料に記載されている城名と現在の城跡との対照は、慎重に行う必要があろう」と記しており、いずれも歯切れが悪い。
なお御国廻御行程記を見ると、八幡社の裏に八幡山、その背後に茶臼山が描かれている。
2022-05-18 00:52
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