権現山・丸尾山・天上一・立石山・浴山(美祢市美東町長田・綾木) [県北部の山]
前回に続き長田と綾木の大字境にある山をたどってみた。山名は今回も主として『美東町史 資料編』(平成16年刊)の地名地図に拠った。
適度に荒れているものの、厳しいヤブはないというのが山域の印象。ただ大字境にしては境界杭の類があまり見当たらず、したがって明瞭な踏み跡も少ない。展望もほとんど得られない。(2017.12.15)
城山から天上一を望む
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~権現山
国道435号から町絵に向かう市道へ曲がったところに駐車。
適当な取り付きが見当たらず、ヤブ気味の尾根に取り付く。
小高いところに五輪塔らしいものが祀られている。
取り付き
五輪塔?
塔の背後のヤブを少し分けて雑木疎林を登る。ケモノ以外の踏み跡はない。
右からの小尾根上で植林と合わさり、次に左からの尾根上で植林と合う。
雑木ヤブ気味の植林境を登ると権現山山頂に至る。山名から宗教的な遺構を期待したが見当たらない。
雑木疎林ヤブ
植林境
植林境
権現山山頂
●~原ヶ奥山
南東尾根の植林境を下ると植林鞍部へ出る。
植林境・下り
鞍部
右の谷側へ少し下ったところに幅広の山道が見えたのでこれをたどる。作業道跡だろうか。
巻き加減に進むと、鞍部で道が不明瞭となるので雑木尾根をたどる。
幹に付けられた真新しいナタ目を見る。最近人が入ったようだ。
幅広道
幅広道消失
幹に付けられたナタ目
220m平坦ピーク①を越えると竹が現われる。ヤケヤブを右によけながら進む。ナタでタケがところどころ切られている。
220mピーク①
竹藪
次の220mピーク②で右へ向かい、尾根を忠実にたどる。
220mピーク②
タケ交じり植林境・下り
210m鞍部、230m支尾根合流点、240m支尾根合流点を確認すると250m平坦ピーク①の原ヶ奥山へ着く。地籍多角点を見る。
鞍部
植林境
230m支尾根合流点
240m支尾根合流点・雑木尾根
250mピーク①(原ヶ奥山)
●~丸尾山~松ヶ垰山
雑木平坦尾根をたどる。
植林境の250m平坦ピーク②から植林境となり、260m平坦ピークの丸尾山へ着く。最高処は雑木ヤブとなっている。
雑木平坦尾根
250mピーク②・植林境
植林境・下り
植林境・上り
260m平坦ピーク(丸尾山)
雑木尾根、植林境、雑木尾根と下ると220mの植林鞍部へ着く。左(東側の谷へ踏み跡がある。
植林境・下り
雑木尾根・下り
植林鞍部
植林尾根を登り、雑木疎林に変わって登り切ると270m支尾根合流点に出る。左折すると松ヶ垰山に着く。
植林境・上り
植林境
雑木尾根
270m支尾根合流点
270mピーク(松ヶ垰山)
●~天上一
南西方向の雑木尾根を下り、植林境となる。境の雑木ヤブがうるさくなるので、左の雑木疎林側へよけながら下り切ると竹林鞍部へ降り立つ。鞍部は深い溝状となっている。左右の谷を繋いでいた山道の名残りだろうか。
雑木尾根・下り
植林境
植林境(左の雑木林へよける)
竹林鞍部・溝状の旧山道が横断
鞍部(西側から)
植林尾根を登り、230m、240m支尾根合流点を確認し、250m平坦植林ピークへ着く。
植林尾根・上り
230m支尾根合流点
240m支尾根合流点
植林尾根・上り
250m平坦ピーク
鞍部へ下り、雑木尾根を登ると260m支尾根合流点へ出て、右へ向かうと雑木の中に三等三角点(点名「天上一」)を見る。すぐ先は植林頂部となっている。ここも樹間わずかに展望が得られる程度である。
この山は17年前に才ヶ峠から一度登ったことがあり、当時も展望はすぐれなかったが、「山頂周辺は4×7mぐらい伐採されている」と記録している。
鞍部
雑木尾根・上り
260m支尾根合流点
雑木尾根・上り
三角点ピーク(天上一)
●~才ヶ峠
260m支尾根合流点まで戻り、南東の雑木尾根へ下る。250m支尾根分岐点を過ぎると植林境となる。
雑木尾根・下り
250m支尾根分岐点
雑木尾根・下り
植林境・下り
230m支尾根分岐点で、明瞭な切開き道が残る左(南東)側へ下る。ピンクテープも付いている。
雑木、植林境と交互に変わる尾根を下っていくと、シダ尾根となる。旧山道と思われる踏み跡が残るがシダ被りで分かりづらいところもある。
230m支尾根分岐点
植林境・下り
植林境
雑木尾根
植林境
雑木尾根
シダ尾根・倒木
倒木で踏み跡が一旦不明瞭となり、抜けると再び現われ、南方向の小尾根を下る。(テープは不明瞭箇所でそのまま南東側へ雑木支尾根を下っているが、こちらも明瞭な踏み跡はなさそうである)
最後は植林斜面に出て踏み跡が不明瞭となるので、斜面を下ると県道沿いの空き地へ降り立つ。結局以前と同じルートをたどった。
雑木尾根
植林斜面を下る
下降地点(逆方向)
県道出合い
●~有ヶ浴山~立石山
才ヶ峠の最高処へ向かい、谷へ上がる山道に取り付く。
才ヶ峠
取り付きの山道
植林谷となるが明瞭な道もなさそうなので、左の雑木尾根に取り付く。大字境の尾根にもかかわらず測量杭はおろか踏み跡もない。
植林谷
雑木尾根取り付き
疎林尾根なのでかまわず登っていくと、シダが現われるがひざ高程度と薄い。
雑木疎林尾根
シダ尾根
そのうちシダが消え左からの植林と合わさる。登り切ると230mピークの有ヶ浴山に着く。
雑木尾根
雑木尾根
植林出合い
230mピーク(有ヶ浴山)
平坦尾根は東へ向かうが、南の雑木尾根へ下る。
倒竹の交じる植林鞍部から雑木尾根を登り返し、230m、240m支尾根合流点を確認しながら登り切ると251m平坦ピークの立石山へ着く。
雑木尾根・下り
植林境鞍部・倒竹
230m支尾根合流点
雑木尾根
240m支尾根合流点
雑木尾根・上り
251m平坦ピーク(立石山)
●~浴山
南西方向の浴山へ向かう。250mピーク、220m鞍部、230m支尾根合流点と確認しながら雑木尾根をたどり、240m植林境ピークに着く。
雑木尾根
250m平坦ピーク
240m支尾根分岐点
雑木尾根・下り
雑木尾根・下り
鞍部・上り
230m支尾根合流点
平坦尾根
240mピーク・植林境
植林境や植林尾根をたどりながら250m支尾根合流点を過ごし、270m支尾根合流点で植林境を右へ向かうと274m平坦ピークの浴山山頂へ着く。
目印となるものは何もないかと思ったら、雑木林側に町有林と火の用心のコン杭二つを見つける。
植林境・下り
植林境・上り
植林尾根・上り
250m支尾根合流点
植林境・上り
270m支尾根合流点
植林境
274mピーク(浴山)
コン杭
●~立石集落
270m支尾根分岐点へ戻り、植林境の南尾根へ下る。
植林境・下り
植林境
240mピークを過ぎると雑木尾根に変わる。
240mピーク
240m支尾根分岐点
シダ尾根・下り
雑木尾根
210m支尾根分岐点あたりで右に踏み跡が見えたので、斜面を下り、踏み跡をたどるとまもなく切通しの鞍部に出る。5mほどの崖状となっており、あのまま尾根を進んだら崖の頂上で立ち往生しただろう。
210m支尾根分岐点
雑木尾根・右下に踏み跡
切通し鞍部
切通しから左の谷へ明瞭な山道が続いており、気になったので、戸谷山への縦走を変更し、山道をたどってみることにした
山道は巻き道から尾根道となり、やや荒れるが明瞭道が続く。ジグザグ道から右の谷へ向かい、谷と出合うあたりで不明瞭となる。
山道・下り
山道
山道
尾根上の右折点
山道
谷出合い
植林谷から竹林を抜け、シイタケ畑を左に過ごすと民家近くの農道へ出て、まもなく集会所(?)横で集落道と出合う。
植林谷
植林・タケ
下降地点の谷(逆方向)
集落道出合い
近くに石仏があり、階段を上がるとコンクリート製の祠が祀られていた。
石仏
小社
●~駐車地
和田橋に出て、県道を通り、縦走路の山並みを眺めながら戻る。
戸谷山
浴山
立石山
天上一
松ヶ垰山・丸尾山
丸尾山・原ヶ奥山
立石山・有ヶ浴山
途中、美東町資料の地名地図に「城山」の記載があったので立ち寄ってみたが、墓地となっていた。
『防長注進案』長田村の古城跡の項に、「城山 沖田に有 誰人の居城の跡と云事不詳、其邊りに城か崎なと云地名残れり」とあり、この城山のことと思われる。
墓地取り付き
墓地
■山名考
◆天上一
『防長地下上申』長田村境目書や『防長注進案』長田村では「天上市山」を見るが、注進案綾木村の項では、「天上市山」のほか、「天上一山」・「天上一」を見る。
三角点名が「天上一」であることから、ここでは「天上一」を採った。
適度に荒れているものの、厳しいヤブはないというのが山域の印象。ただ大字境にしては境界杭の類があまり見当たらず、したがって明瞭な踏み跡も少ない。展望もほとんど得られない。(2017.12.15)
城山から天上一を望む
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~権現山
国道435号から町絵に向かう市道へ曲がったところに駐車。
適当な取り付きが見当たらず、ヤブ気味の尾根に取り付く。
小高いところに五輪塔らしいものが祀られている。
取り付き
五輪塔?
塔の背後のヤブを少し分けて雑木疎林を登る。ケモノ以外の踏み跡はない。
右からの小尾根上で植林と合わさり、次に左からの尾根上で植林と合う。
雑木ヤブ気味の植林境を登ると権現山山頂に至る。山名から宗教的な遺構を期待したが見当たらない。
雑木疎林ヤブ
植林境
植林境
権現山山頂
●~原ヶ奥山
南東尾根の植林境を下ると植林鞍部へ出る。
植林境・下り
鞍部
右の谷側へ少し下ったところに幅広の山道が見えたのでこれをたどる。作業道跡だろうか。
巻き加減に進むと、鞍部で道が不明瞭となるので雑木尾根をたどる。
幹に付けられた真新しいナタ目を見る。最近人が入ったようだ。
幅広道
幅広道消失
幹に付けられたナタ目
220m平坦ピーク①を越えると竹が現われる。ヤケヤブを右によけながら進む。ナタでタケがところどころ切られている。
220mピーク①
竹藪
次の220mピーク②で右へ向かい、尾根を忠実にたどる。
220mピーク②
タケ交じり植林境・下り
210m鞍部、230m支尾根合流点、240m支尾根合流点を確認すると250m平坦ピーク①の原ヶ奥山へ着く。地籍多角点を見る。
鞍部
植林境
230m支尾根合流点
240m支尾根合流点・雑木尾根
250mピーク①(原ヶ奥山)
●~丸尾山~松ヶ垰山
雑木平坦尾根をたどる。
植林境の250m平坦ピーク②から植林境となり、260m平坦ピークの丸尾山へ着く。最高処は雑木ヤブとなっている。
雑木平坦尾根
250mピーク②・植林境
植林境・下り
植林境・上り
260m平坦ピーク(丸尾山)
雑木尾根、植林境、雑木尾根と下ると220mの植林鞍部へ着く。左(東側の谷へ踏み跡がある。
植林境・下り
雑木尾根・下り
植林鞍部
植林尾根を登り、雑木疎林に変わって登り切ると270m支尾根合流点に出る。左折すると松ヶ垰山に着く。
植林境・上り
植林境
雑木尾根
270m支尾根合流点
270mピーク(松ヶ垰山)
●~天上一
南西方向の雑木尾根を下り、植林境となる。境の雑木ヤブがうるさくなるので、左の雑木疎林側へよけながら下り切ると竹林鞍部へ降り立つ。鞍部は深い溝状となっている。左右の谷を繋いでいた山道の名残りだろうか。
雑木尾根・下り
植林境
植林境(左の雑木林へよける)
竹林鞍部・溝状の旧山道が横断
鞍部(西側から)
植林尾根を登り、230m、240m支尾根合流点を確認し、250m平坦植林ピークへ着く。
植林尾根・上り
230m支尾根合流点
240m支尾根合流点
植林尾根・上り
250m平坦ピーク
鞍部へ下り、雑木尾根を登ると260m支尾根合流点へ出て、右へ向かうと雑木の中に三等三角点(点名「天上一」)を見る。すぐ先は植林頂部となっている。ここも樹間わずかに展望が得られる程度である。
この山は17年前に才ヶ峠から一度登ったことがあり、当時も展望はすぐれなかったが、「山頂周辺は4×7mぐらい伐採されている」と記録している。
鞍部
雑木尾根・上り
260m支尾根合流点
雑木尾根・上り
三角点ピーク(天上一)
●~才ヶ峠
260m支尾根合流点まで戻り、南東の雑木尾根へ下る。250m支尾根分岐点を過ぎると植林境となる。
雑木尾根・下り
250m支尾根分岐点
雑木尾根・下り
植林境・下り
230m支尾根分岐点で、明瞭な切開き道が残る左(南東)側へ下る。ピンクテープも付いている。
雑木、植林境と交互に変わる尾根を下っていくと、シダ尾根となる。旧山道と思われる踏み跡が残るがシダ被りで分かりづらいところもある。
230m支尾根分岐点
植林境・下り
植林境
雑木尾根
植林境
雑木尾根
シダ尾根・倒木
倒木で踏み跡が一旦不明瞭となり、抜けると再び現われ、南方向の小尾根を下る。(テープは不明瞭箇所でそのまま南東側へ雑木支尾根を下っているが、こちらも明瞭な踏み跡はなさそうである)
最後は植林斜面に出て踏み跡が不明瞭となるので、斜面を下ると県道沿いの空き地へ降り立つ。結局以前と同じルートをたどった。
雑木尾根
植林斜面を下る
下降地点(逆方向)
県道出合い
●~有ヶ浴山~立石山
才ヶ峠の最高処へ向かい、谷へ上がる山道に取り付く。
才ヶ峠
取り付きの山道
植林谷となるが明瞭な道もなさそうなので、左の雑木尾根に取り付く。大字境の尾根にもかかわらず測量杭はおろか踏み跡もない。
植林谷
雑木尾根取り付き
疎林尾根なのでかまわず登っていくと、シダが現われるがひざ高程度と薄い。
雑木疎林尾根
シダ尾根
そのうちシダが消え左からの植林と合わさる。登り切ると230mピークの有ヶ浴山に着く。
雑木尾根
雑木尾根
植林出合い
230mピーク(有ヶ浴山)
平坦尾根は東へ向かうが、南の雑木尾根へ下る。
倒竹の交じる植林鞍部から雑木尾根を登り返し、230m、240m支尾根合流点を確認しながら登り切ると251m平坦ピークの立石山へ着く。
雑木尾根・下り
植林境鞍部・倒竹
230m支尾根合流点
雑木尾根
240m支尾根合流点
雑木尾根・上り
251m平坦ピーク(立石山)
●~浴山
南西方向の浴山へ向かう。250mピーク、220m鞍部、230m支尾根合流点と確認しながら雑木尾根をたどり、240m植林境ピークに着く。
雑木尾根
250m平坦ピーク
240m支尾根分岐点
雑木尾根・下り
雑木尾根・下り
鞍部・上り
230m支尾根合流点
平坦尾根
240mピーク・植林境
植林境や植林尾根をたどりながら250m支尾根合流点を過ごし、270m支尾根合流点で植林境を右へ向かうと274m平坦ピークの浴山山頂へ着く。
目印となるものは何もないかと思ったら、雑木林側に町有林と火の用心のコン杭二つを見つける。
植林境・下り
植林境・上り
植林尾根・上り
250m支尾根合流点
植林境・上り
270m支尾根合流点
植林境
274mピーク(浴山)
コン杭
●~立石集落
270m支尾根分岐点へ戻り、植林境の南尾根へ下る。
植林境・下り
植林境
240mピークを過ぎると雑木尾根に変わる。
240mピーク
240m支尾根分岐点
シダ尾根・下り
雑木尾根
210m支尾根分岐点あたりで右に踏み跡が見えたので、斜面を下り、踏み跡をたどるとまもなく切通しの鞍部に出る。5mほどの崖状となっており、あのまま尾根を進んだら崖の頂上で立ち往生しただろう。
210m支尾根分岐点
雑木尾根・右下に踏み跡
切通し鞍部
切通しから左の谷へ明瞭な山道が続いており、気になったので、戸谷山への縦走を変更し、山道をたどってみることにした
山道は巻き道から尾根道となり、やや荒れるが明瞭道が続く。ジグザグ道から右の谷へ向かい、谷と出合うあたりで不明瞭となる。
山道・下り
山道
山道
尾根上の右折点
山道
谷出合い
植林谷から竹林を抜け、シイタケ畑を左に過ごすと民家近くの農道へ出て、まもなく集会所(?)横で集落道と出合う。
植林谷
植林・タケ
下降地点の谷(逆方向)
集落道出合い
近くに石仏があり、階段を上がるとコンクリート製の祠が祀られていた。
石仏
小社
●~駐車地
和田橋に出て、県道を通り、縦走路の山並みを眺めながら戻る。
戸谷山
浴山
立石山
天上一
松ヶ垰山・丸尾山
丸尾山・原ヶ奥山
立石山・有ヶ浴山
途中、美東町資料の地名地図に「城山」の記載があったので立ち寄ってみたが、墓地となっていた。
『防長注進案』長田村の古城跡の項に、「城山 沖田に有 誰人の居城の跡と云事不詳、其邊りに城か崎なと云地名残れり」とあり、この城山のことと思われる。
墓地取り付き
墓地
■山名考
◆天上一
『防長地下上申』長田村境目書や『防長注進案』長田村では「天上市山」を見るが、注進案綾木村の項では、「天上市山」のほか、「天上一山」・「天上一」を見る。
三角点名が「天上一」であることから、ここでは「天上一」を採った。
2017-12-17 23:51
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