城山〈二末ルート・麓巡視路ルート〉(美祢市秋芳町嘉万) [県北部の山]
「沢差城山」と呼ばれる山である。前回平成22年4月には、林道麓線の終点から谷を詰め、南東尾根から山頂を踏んだ。その際、山王日吉神社跡地へ至る明瞭な山道(参道)を見付けたので、そのまま二末側へ下った。今回は、逆に上りでこの道を取り、山頂から北に連なる尾根をたどって、鉄塔巡視路を利用し麓集落側へ下った。
なお、参考までに前回歩いた林道麓線ルートを地図に記した。林道終点から尾根鞍部手前までは倒木帯となっており、最後は右に逃げて尾根にあがった。
麓集落から城山
(クリックで拡大)
秋芳北中学校横の空き地に車を置き、登山口へ向かう。登山口は草が被り、少し分かりづらい。
登山口
防獣柵沿いに山道があり、これを進むと支尾根に上がる。まもなくゲート柵に出会うので、開けて掘割状の道を進む。この先いくつか山道が分かれるが主要道を進めばよい。
防獣柵沿いの山道
山道
ゲート柵
堀割状の山道
分岐を左に取り、植林帯をトラバースし、左からの支尾根上がる。右折し右へトラバースすると、次の鞍部で右からの山道と合流する。
山道
山道
263mピークの西側斜面を巻きながら進むと鞍部に着く。(林道麓線終点からの谷詰めルートがここで合流する)
巻き道
鞍部から倒木谷方向
右斜面の巻き道を進み、次の鞍部でヤブ尾根に変わり道が不明瞭となるが、抜けると左の巻き道となる。
ヤブ気味の平坦尾根
左への巻き道
ややヤブ気味の道を進むと、「山王日吉神社旧跡地」と記された石碑が建つ小広場に出る。
「風土注進案」掲載の「長州美禰郡山王社略縁記」には、弘安年間に鷲頭弘忠がこの地に石楠花城を築城する際、山王社を如意ヶ岳南麓の現在の地に移転したということが記されている。
山王日吉神社跡地と石碑
石碑
山道はここで終わるので、背後の斜面に取り付き、主尾根に上がることにした。植林斜面を少し上がると、そま道状の水平道があり、左に取り、道が怪しくなるあたりで、上方へ向けて雑木疎林を直登すると、細長い尾根鞍部に出る。
平坦そま道
雑木疎林を直登
尾根鞍部
尾根上も明瞭な道はないが雑木疎林で歩きやすそうなので、左折し南側の小ピークまで足を延ばしてみた。コンクリート杭がある程度で展望もない。
小ピークのコンクリート杭
引き返し、そのまま尾根をたどり、支尾根合流部に上がる。
平坦雑木尾根
まもなく右側が倒木等で荒れた植林境となるので、尾根の左斜面へ逃げながら進むと、山頂ひとつ手前の小ピークに出る。
植林境のヤブ尾根
右折し、左側ヒノキ植林の尾根を登り返すと城山山頂である。
狭い山頂部には三等三角点(基準点名:「館浴(だてえき)」)があるくらいで、植林等に囲まれ、展望は得られない。
山頂手前鞍部
城山山頂
帰路はヒノキ植林境の尾根を北に向かう。シダが被るところもあるが、概ね歩きやすい。
植林境
一部シダ被り
右の巻き道となり、如意ヶ岳方面の展望が開ける。
巻き道
わずかな展望
まもなく支尾根を回り込むと、崩壊地に出会う。注意してこれをやり過ごすと、鞍部で「秋芳町」と刻まれたコンクリート柱を確認する。
崩壊箇所
鞍部のコンクリート柱
この先少し荒れ加減の平坦尾根をアップダウンを繰り返しながら進む。
330m平坦ピーク付近
やや荒れ加減の平坦尾根
雑木尾根
標高340mの平坦小ピークを下ると、鞍部で鉄塔巡視路と標柱に出会う。
340mピーク
鞍部の中電標柱
ここは右に進み、植林境の斜面を登ると、前方に鉄塔が現れる。尾根に上がり、左折して少し下ると、鉄塔No.132に出会う。
植林境の巡視路
鉄塔No.132
鉄塔から花尾山
シダ付きの雑木斜面をジグザグに下り、植林境に出る。
シダ道の巡視路
巡視路
まもなく植林帯の斜面を右に下り、左折して谷沿いに下っていくと、炭焼窯跡のところで巡視路が分岐する。左道は鉄塔No.130へ向かうが、ここは直進する。
植林帯の巡視路
炭焼窯跡
標柱・金属橋(逆方向)
すぐに次の標柱があり、巡視路は右折し鉄塔No.131へ向かうが、そのまま沢を降りることにする。道は踏み跡程度で不明瞭だが、沢の両岸の歩きやすい方を選びながら下っていく。
標柱No.131
沢を下る
植林谷の右岸側で右に炭焼窯を見ると、少し先でやや荒れた林道終点に出る。
植林谷
林道終点
そのまま林道を下ると、すぐに道がよくなり、左に溜池を見ながら下ると、嘉万簡易水道ポンプ室の建つ舗装林道終点の小広場に出る。
溜池と林道
ポンプ室が見える
簡易水道ポンプ室
そのまま林道を進むと、集落道へ出る。
林道始点
なお、巡視路分岐で左道を取ると、巻き道となり平坦尾根に出る。
巻き道の巡視路(逆方向)
平坦雑木尾根(逆方向)
尾根を進むと、右側が伐採された展望地に出る。
伐採展望地
伐採地からの展望(龍護峰・十南台方向)
尾根をさらに進み、標柱を左に過ごすとまもなく鉄塔No.130に出会う。四等三角点(基準点名:「焼の河内」)は鉄塔の東端にある。樹木に遮られ展望はない。
平坦尾根
鉄塔No.130
三角点
帰路は少し戻り、標柱の少し先から左へ巡視路が下っているが、わかりづらい。(下降地点の木の幹に緑色のビニールテープが付けてある。)
巡視路下降部の目印テープ
やや不明瞭な急斜面の道をジグザグに下り、プラスチック階段を下る。標柱を見ると、ポンプ室の横に出る。
急勾配の巡視路(逆方向)
プラスチック階段(逆方向)
標柱(逆方向)
集落道をたどって駐車地まで戻る。途中、「吉野社一里四丁四十一間」と刻まれた石柱が道路わきに建っているのを見つけた。花尾山山頂に吉野権現の石祠があるが、この道しるべであろうか?
鉄塔No.130遠望
路傍の石標
なお、参考までに前回歩いた林道麓線ルートを地図に記した。林道終点から尾根鞍部手前までは倒木帯となっており、最後は右に逃げて尾根にあがった。
麓集落から城山
(クリックで拡大)
秋芳北中学校横の空き地に車を置き、登山口へ向かう。登山口は草が被り、少し分かりづらい。
登山口
防獣柵沿いに山道があり、これを進むと支尾根に上がる。まもなくゲート柵に出会うので、開けて掘割状の道を進む。この先いくつか山道が分かれるが主要道を進めばよい。
防獣柵沿いの山道
山道
ゲート柵
堀割状の山道
分岐を左に取り、植林帯をトラバースし、左からの支尾根上がる。右折し右へトラバースすると、次の鞍部で右からの山道と合流する。
山道
山道
263mピークの西側斜面を巻きながら進むと鞍部に着く。(林道麓線終点からの谷詰めルートがここで合流する)
巻き道
鞍部から倒木谷方向
右斜面の巻き道を進み、次の鞍部でヤブ尾根に変わり道が不明瞭となるが、抜けると左の巻き道となる。
ヤブ気味の平坦尾根
左への巻き道
ややヤブ気味の道を進むと、「山王日吉神社旧跡地」と記された石碑が建つ小広場に出る。
「風土注進案」掲載の「長州美禰郡山王社略縁記」には、弘安年間に鷲頭弘忠がこの地に石楠花城を築城する際、山王社を如意ヶ岳南麓の現在の地に移転したということが記されている。
山王日吉神社跡地と石碑
石碑
山道はここで終わるので、背後の斜面に取り付き、主尾根に上がることにした。植林斜面を少し上がると、そま道状の水平道があり、左に取り、道が怪しくなるあたりで、上方へ向けて雑木疎林を直登すると、細長い尾根鞍部に出る。
平坦そま道
雑木疎林を直登
尾根鞍部
尾根上も明瞭な道はないが雑木疎林で歩きやすそうなので、左折し南側の小ピークまで足を延ばしてみた。コンクリート杭がある程度で展望もない。
小ピークのコンクリート杭
引き返し、そのまま尾根をたどり、支尾根合流部に上がる。
平坦雑木尾根
まもなく右側が倒木等で荒れた植林境となるので、尾根の左斜面へ逃げながら進むと、山頂ひとつ手前の小ピークに出る。
植林境のヤブ尾根
右折し、左側ヒノキ植林の尾根を登り返すと城山山頂である。
狭い山頂部には三等三角点(基準点名:「館浴(だてえき)」)があるくらいで、植林等に囲まれ、展望は得られない。
山頂手前鞍部
城山山頂
帰路はヒノキ植林境の尾根を北に向かう。シダが被るところもあるが、概ね歩きやすい。
植林境
一部シダ被り
右の巻き道となり、如意ヶ岳方面の展望が開ける。
巻き道
わずかな展望
まもなく支尾根を回り込むと、崩壊地に出会う。注意してこれをやり過ごすと、鞍部で「秋芳町」と刻まれたコンクリート柱を確認する。
崩壊箇所
鞍部のコンクリート柱
この先少し荒れ加減の平坦尾根をアップダウンを繰り返しながら進む。
330m平坦ピーク付近
やや荒れ加減の平坦尾根
雑木尾根
標高340mの平坦小ピークを下ると、鞍部で鉄塔巡視路と標柱に出会う。
340mピーク
鞍部の中電標柱
ここは右に進み、植林境の斜面を登ると、前方に鉄塔が現れる。尾根に上がり、左折して少し下ると、鉄塔No.132に出会う。
植林境の巡視路
鉄塔No.132
鉄塔から花尾山
シダ付きの雑木斜面をジグザグに下り、植林境に出る。
シダ道の巡視路
巡視路
まもなく植林帯の斜面を右に下り、左折して谷沿いに下っていくと、炭焼窯跡のところで巡視路が分岐する。左道は鉄塔No.130へ向かうが、ここは直進する。
植林帯の巡視路
炭焼窯跡
標柱・金属橋(逆方向)
すぐに次の標柱があり、巡視路は右折し鉄塔No.131へ向かうが、そのまま沢を降りることにする。道は踏み跡程度で不明瞭だが、沢の両岸の歩きやすい方を選びながら下っていく。
標柱No.131
沢を下る
植林谷の右岸側で右に炭焼窯を見ると、少し先でやや荒れた林道終点に出る。
植林谷
林道終点
そのまま林道を下ると、すぐに道がよくなり、左に溜池を見ながら下ると、嘉万簡易水道ポンプ室の建つ舗装林道終点の小広場に出る。
溜池と林道
ポンプ室が見える
簡易水道ポンプ室
そのまま林道を進むと、集落道へ出る。
林道始点
なお、巡視路分岐で左道を取ると、巻き道となり平坦尾根に出る。
巻き道の巡視路(逆方向)
平坦雑木尾根(逆方向)
尾根を進むと、右側が伐採された展望地に出る。
伐採展望地
伐採地からの展望(龍護峰・十南台方向)
尾根をさらに進み、標柱を左に過ごすとまもなく鉄塔No.130に出会う。四等三角点(基準点名:「焼の河内」)は鉄塔の東端にある。樹木に遮られ展望はない。
平坦尾根
鉄塔No.130
三角点
帰路は少し戻り、標柱の少し先から左へ巡視路が下っているが、わかりづらい。(下降地点の木の幹に緑色のビニールテープが付けてある。)
巡視路下降部の目印テープ
やや不明瞭な急斜面の道をジグザグに下り、プラスチック階段を下る。標柱を見ると、ポンプ室の横に出る。
急勾配の巡視路(逆方向)
プラスチック階段(逆方向)
標柱(逆方向)
集落道をたどって駐車地まで戻る。途中、「吉野社一里四丁四十一間」と刻まれた石柱が道路わきに建っているのを見つけた。花尾山山頂に吉野権現の石祠があるが、この道しるべであろうか?
鉄塔No.130遠望
路傍の石標
2012-09-28 01:04
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0