鍋提峠・足河内三ツ頭・花瀬峠・河原川山・一位ヶ岳(長門市俵山) [県北部の山]
16年ぶりに鍋提峠から一位ヶ岳まで縦走してみた。近年花瀬峠コースが整備されたので、鍋提峠から花瀬峠までの間の状況を確認するのが今回の主な目的だ。
最近測量が入ったらしく、500mピークあたりまでは踏み跡があり歩きやすい。花瀬峠手前で一部防獣ネット沿いのヤブ箇所があり、この間を除けば感じのよい尾根歩きが楽しめる。(2018.10.21)
縦走路から一位ヶ岳
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~鍋提峠
多目的交流広場入口にある広い駐車場に車を置く。
林道金ノ口線に入り、途中「連理のサカキ」案内板を見ながら林道を進む。3kmほど先に崩落箇所があり現在車両通行止となっている。約1時間強かかって林道終点の鍋提峠へ到着。
駐車地
多目的交流広場
通行止表示
庚申塚
西山
連理のサカキ案内板
古墓
林道金ノ口線
飛行機雲
コン階段
祀られた石
崩落箇所
鍋提峠手前
鍋提峠
● ~足河内三ツ頭・△ナメラヶ迫
峠から急なコンクリート階段を上がると真正面に石仏がある。刻まれた字は「奉納大乗妙典日本廻國」と判読できる。「寛政元」の字も見え、この年に設置されたものだろう。
植林境尾根や雑木尾根を、踏み跡をたどりながら進む。ほとんどヤブこぎなしに歩ける。
420m支尾根分岐点では進行方向の北西側に倒木があり、方向を誤りやすいので注意を要する。
四等三角点「ナメラヶ迫」のピークでは、樹木が伸び、展望は期待できない。
急なコン階段
石仏
380m支尾根合流点
400mピーク・地籍図根三角点
植林境尾根
420mピーク
植林境・下り
植林境・上り
464mピーク
450m鞍部
450mピーク・地籍図根三角点
一位ヶ岳
420m鞍部
450mピーク①
450mピーク②
雑木平坦尾根
420m支尾根分岐点
400m鞍部
急坂
450mピーク(足河内三ツ頭)・石杭・コン小杭「131」
四等三角点「ナメラヶ迫」
● ~花瀬峠
雑木尾根が続き、500mピークの尾根分岐で北東尾根に入り込まないよう注意しながら、北西尾根方向へ向かう。
次の480mピークでヒノキ植林と出合う。西側ヒノキ中木の植林斜面となっており、300mほどの間防獣ネットが張られている。ネットと雑木林の間にアオキ等が茂り、足元は見えるがヤブこぎを強いられる。
後半はヤブが薄くなり、ネットが終わるとまもなく花瀬峠へ出る。
雑木平坦尾根
460m平坦ピーク
雑木平坦尾根
小岩(逆方向)
490mピーク
植林境尾根
500mピーク・小コン杭「102」
植林境・上り
480mピーク
防獣ネット境・アオキ
一位ヶ岳
密生するアオキ
ヤブが薄まる
石杭「村有林」・ネット終端部
雑木尾根・下り
花瀬峠・石杭
● ~一位ヶ岳
460mピークは以前テレビ共同アンテナが建てられていたところで、現在はカヤが茂る小広場となっている。この先四等三角点「大平」の488.1mピークまでネット柵が残る植林尾根を進む。
三角点ピークでは、以前三角点を見つけられなかったので再挑戦したところ、植林から少し外れた灌木ヤブの中にあっけなくあった。そばの木に赤色の古いビニールテープが巻いてあり、これが目印になった。最近探された様子はなく、この印がないと探し出すのは容易ではないと思われる(もっとも、目印自体もわかりにくいが…)
480mの小伐採展望地では東方向に花尾山や堂ヶ岳が望める程度。
500mピーク(河原川山)の直前で左の巻き道へ分岐するが、直進しやすい。
一位ヶ岳山頂手前の展望地へ着くと、すぐ上の山頂から「だーるまさんがこーろんだ」という子供の声が聞こえてきた。家族連れが山頂で遊んでいるらしいので、ここで昼食を取ることにする。展望地からは東半面が見渡せる。
山頂へ向かうと家族連れは下山しており、山頂ではほぼ360度の展望を独占した。
雑木尾根・上り
460mピーク広場
植林尾根・防獣柵
植林尾根・石杭
道標
植林尾根・上り
488.1m三角点ピーク
四等三角点「大平」
450m鞍部
植林境・上り・ロープ
雑木平坦尾根
470mピーク①
470mピーク②
480m小伐採展望ピーク
ピークからの展望
雑木尾根・上り
490m平坦ピーク
460m鞍部
雑木尾根・上り
500mピーク手前の分岐
道標・河原川山(500mピーク)
雑木尾根
雑木尾根鞍部
雑木尾根
道標「山頂700m」
道標「山頂300m」
雑木尾根上り・ロープ
雑木尾根
山頂手前の展望地
三ツ頭・花尾山
堂ヶ岳
雁飛山
華山
西山・大領寺山
勇山
一位ヶ岳山頂
白滝山
天井ヶ岳
向津具半島・雨乞岳
熊野岳・千畳敷
原岡山・青海島
草添山・鉄割山
三ツ頭・花尾山・堂ヶ岳
堂ヶ岳・雁飛山
西山・大領寺山
華山
狗留孫山
● ~椎ノ木登山口~駐車地
椎ノ木コースを下る。
鞍部から植林谷を下り、標高330mあたりで作業道と出合う。
林道椎ノ木線を下り、県道をたどって駐車地へ戻る。
雑木尾根・下り
620m支尾根分岐点
雑木尾根・下り
510m鞍部
植林谷
シダ沿い
ガレ石
丸木橋①
丸木橋②
沢沿い
沢渡り
道標・作業道合流点(逆方向)
作業道
沢渡り・堰堤
コン橋
堰堤
ベニドウダン自生地説明板
椎ノ木コース登山口
俵山より一位ヶ岳
■山名考ほか
◆足河内三ツ頭
俵山・一ノ俣・稲見の三つの大字境にある山で、「防長地下上申」俵山村石高境目書に「足河内三ツ頭」、「足河内山」の名が見える。
「足河内山」は、北にある500mピークあたりまでを指す山名かもしれない。
◆河原川山
「防長地下上申」俵山村石高境目書には「河原川山の頭」の名が見える。
東麓を流れる河原川の水源となる山であることから推定した。
◆鍋提峠の石仏
石仏に刻まれた「大乗妙典日本廻國」についてネットで調べてみた。次のサイト(http://kitaise.my.coocan.jp/kaikoku_preface0000.html)などが詳しい。
全国(六十六ヶ国)の霊場六十六ヶ所をまわり、書写した大乗妙典(法華経)を奉納するという名目で行われた巡礼で、鎌倉時代ごろから始まったと言われ、その修行者を六十六部や六部と呼んだ。
巡礼で大願成就した記念や、志半ばに旅の途中で亡くなった者の供養のため供養塔が建てられた。この石仏も供養塔の部類と思われる。
「ふるさとの石仏」(長門郷土文化研究会、平成18年発行)によると、この石仏は寛政年間に高橋孫兵衛(元長門市長高橋武雄さんの先祖)が安置したもので、ほかに同様の石仏を村内3か所の峠(花瀬峠、福王子峠、砂利ヶ峠)にも安置している。うち花瀬峠の石仏は峠下の谷に落ち、現在行方不明とのこと。同書によると供養としてではなく塞の神と同じく魔除けとして造立されたものらしい。
最近測量が入ったらしく、500mピークあたりまでは踏み跡があり歩きやすい。花瀬峠手前で一部防獣ネット沿いのヤブ箇所があり、この間を除けば感じのよい尾根歩きが楽しめる。(2018.10.21)
縦走路から一位ヶ岳
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~鍋提峠
多目的交流広場入口にある広い駐車場に車を置く。
林道金ノ口線に入り、途中「連理のサカキ」案内板を見ながら林道を進む。3kmほど先に崩落箇所があり現在車両通行止となっている。約1時間強かかって林道終点の鍋提峠へ到着。
駐車地
多目的交流広場
通行止表示
庚申塚
西山
連理のサカキ案内板
古墓
林道金ノ口線
飛行機雲
コン階段
祀られた石
崩落箇所
鍋提峠手前
鍋提峠
● ~足河内三ツ頭・△ナメラヶ迫
峠から急なコンクリート階段を上がると真正面に石仏がある。刻まれた字は「奉納大乗妙典日本廻國」と判読できる。「寛政元」の字も見え、この年に設置されたものだろう。
植林境尾根や雑木尾根を、踏み跡をたどりながら進む。ほとんどヤブこぎなしに歩ける。
420m支尾根分岐点では進行方向の北西側に倒木があり、方向を誤りやすいので注意を要する。
四等三角点「ナメラヶ迫」のピークでは、樹木が伸び、展望は期待できない。
急なコン階段
石仏
380m支尾根合流点
400mピーク・地籍図根三角点
植林境尾根
420mピーク
植林境・下り
植林境・上り
464mピーク
450m鞍部
450mピーク・地籍図根三角点
一位ヶ岳
420m鞍部
450mピーク①
450mピーク②
雑木平坦尾根
420m支尾根分岐点
400m鞍部
急坂
450mピーク(足河内三ツ頭)・石杭・コン小杭「131」
四等三角点「ナメラヶ迫」
● ~花瀬峠
雑木尾根が続き、500mピークの尾根分岐で北東尾根に入り込まないよう注意しながら、北西尾根方向へ向かう。
次の480mピークでヒノキ植林と出合う。西側ヒノキ中木の植林斜面となっており、300mほどの間防獣ネットが張られている。ネットと雑木林の間にアオキ等が茂り、足元は見えるがヤブこぎを強いられる。
後半はヤブが薄くなり、ネットが終わるとまもなく花瀬峠へ出る。
雑木平坦尾根
460m平坦ピーク
雑木平坦尾根
小岩(逆方向)
490mピーク
植林境尾根
500mピーク・小コン杭「102」
植林境・上り
480mピーク
防獣ネット境・アオキ
一位ヶ岳
密生するアオキ
ヤブが薄まる
石杭「村有林」・ネット終端部
雑木尾根・下り
花瀬峠・石杭
● ~一位ヶ岳
460mピークは以前テレビ共同アンテナが建てられていたところで、現在はカヤが茂る小広場となっている。この先四等三角点「大平」の488.1mピークまでネット柵が残る植林尾根を進む。
三角点ピークでは、以前三角点を見つけられなかったので再挑戦したところ、植林から少し外れた灌木ヤブの中にあっけなくあった。そばの木に赤色の古いビニールテープが巻いてあり、これが目印になった。最近探された様子はなく、この印がないと探し出すのは容易ではないと思われる(もっとも、目印自体もわかりにくいが…)
480mの小伐採展望地では東方向に花尾山や堂ヶ岳が望める程度。
500mピーク(河原川山)の直前で左の巻き道へ分岐するが、直進しやすい。
一位ヶ岳山頂手前の展望地へ着くと、すぐ上の山頂から「だーるまさんがこーろんだ」という子供の声が聞こえてきた。家族連れが山頂で遊んでいるらしいので、ここで昼食を取ることにする。展望地からは東半面が見渡せる。
山頂へ向かうと家族連れは下山しており、山頂ではほぼ360度の展望を独占した。
雑木尾根・上り
460mピーク広場
植林尾根・防獣柵
植林尾根・石杭
道標
植林尾根・上り
488.1m三角点ピーク
四等三角点「大平」
450m鞍部
植林境・上り・ロープ
雑木平坦尾根
470mピーク①
470mピーク②
480m小伐採展望ピーク
ピークからの展望
雑木尾根・上り
490m平坦ピーク
460m鞍部
雑木尾根・上り
500mピーク手前の分岐
道標・河原川山(500mピーク)
雑木尾根
雑木尾根鞍部
雑木尾根
道標「山頂700m」
道標「山頂300m」
雑木尾根上り・ロープ
雑木尾根
山頂手前の展望地
三ツ頭・花尾山
堂ヶ岳
雁飛山
華山
西山・大領寺山
勇山
一位ヶ岳山頂
白滝山
天井ヶ岳
向津具半島・雨乞岳
熊野岳・千畳敷
原岡山・青海島
草添山・鉄割山
三ツ頭・花尾山・堂ヶ岳
堂ヶ岳・雁飛山
西山・大領寺山
華山
狗留孫山
● ~椎ノ木登山口~駐車地
椎ノ木コースを下る。
鞍部から植林谷を下り、標高330mあたりで作業道と出合う。
林道椎ノ木線を下り、県道をたどって駐車地へ戻る。
雑木尾根・下り
620m支尾根分岐点
雑木尾根・下り
510m鞍部
植林谷
シダ沿い
ガレ石
丸木橋①
丸木橋②
沢沿い
沢渡り
道標・作業道合流点(逆方向)
作業道
沢渡り・堰堤
コン橋
堰堤
ベニドウダン自生地説明板
椎ノ木コース登山口
俵山より一位ヶ岳
■山名考ほか
◆足河内三ツ頭
俵山・一ノ俣・稲見の三つの大字境にある山で、「防長地下上申」俵山村石高境目書に「足河内三ツ頭」、「足河内山」の名が見える。
「足河内山」は、北にある500mピークあたりまでを指す山名かもしれない。
◆河原川山
「防長地下上申」俵山村石高境目書には「河原川山の頭」の名が見える。
東麓を流れる河原川の水源となる山であることから推定した。
◆鍋提峠の石仏
石仏に刻まれた「大乗妙典日本廻國」についてネットで調べてみた。次のサイト(http://kitaise.my.coocan.jp/kaikoku_preface0000.html)などが詳しい。
全国(六十六ヶ国)の霊場六十六ヶ所をまわり、書写した大乗妙典(法華経)を奉納するという名目で行われた巡礼で、鎌倉時代ごろから始まったと言われ、その修行者を六十六部や六部と呼んだ。
巡礼で大願成就した記念や、志半ばに旅の途中で亡くなった者の供養のため供養塔が建てられた。この石仏も供養塔の部類と思われる。
「ふるさとの石仏」(長門郷土文化研究会、平成18年発行)によると、この石仏は寛政年間に高橋孫兵衛(元長門市長高橋武雄さんの先祖)が安置したもので、ほかに同様の石仏を村内3か所の峠(花瀬峠、福王子峠、砂利ヶ峠)にも安置している。うち花瀬峠の石仏は峠下の谷に落ち、現在行方不明とのこと。同書によると供養としてではなく塞の神と同じく魔除けとして造立されたものらしい。
2018-10-23 21:59
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