物見ヶ岳〈南尾根直登ルート〉・嶺山(岩国市周東町獺越・明見谷) [県東部の山]
記憶にないくらい久しぶりに物見ヶ岳を歩く。整備された林道二鹿・川越線から南尾根に取り付き、林道を歩かずに頂上をめざしてみた。
厳しいヤブはないが、途中の岩尾根箇所はややてこずりながら登る。帰路は大字境の北東尾根に付けられた林道を下った。(2018.11.23)
整備された林道二鹿・川越線
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~500mピーク(ヌタノ尾ノ頭)
林道二鹿・川越線の幅広スペースに車を置く。緩いカーブのところに地形図の破線道が残っており、これに入る。やや荒れているものの明瞭な道が続く。後で鉄塔の巡視路として使われていた道だと気付く。
尾根取り付き
500mピーク
山道
薄いシダ被り
分岐
石垣
植林沿い
破線道と分かれ、明瞭な右道を巻き加減にたどると植林が切れ、尾根と出合うところで中国電力のポールを見る。旧鉄塔地と思われる。
分岐(右道へ)
巻き加減に進む
尾根出合い
中電ポール
ここで山道とわかれ、雑木・シダ尾根に取り付く。シダは深くないので歩きやすいところを適当に登っていく。
雑木尾根
雑木・シダ
310m平坦尾根・植林出合い
雑木尾根
標高350mあたりから岩が目立ってくる。標高400mあたりに10mを超える大岩が前方に現われ、前途にやや不安を覚える。右の小尾根に逃げ込みながらなんとかやり過ごす。
雑木・岩尾根
雑木・岩尾根
雑木・岩尾根
大岩
さらに小岩が重なる尾根となり、これも右へ回り込んでどうにかクリア。
岩尾根
岩尾根
右に回り込む
樹間に烏帽子岳・源九郎山
陣小屋山
岩尾根
一旦平坦尾根となり、灌木がやや茂る岩尾根を登り切ると500mピーク(ヌタノ尾ノ頭)の一端に出る。
平坦尾根
烏帽子岳・源九郎山
雑木・岩尾根
雑木・岩尾根
雑木・岩尾根
灌木
500mピーク直前
烏帽子岳
陣小屋山
灌木ヤブの中に森林公団の小コン杭「15」を見ると、すぐ先にコン杭を囲んだ石組があり、隣に同様な石組が並んである。対岸の大平山(400mピーク)を結ぶ旧村境にあたる地点であり、境界に関係するものだろうか。
右斜面は植林帯となり、ピークは石垣が築かれ保護されていることがわかる。ピークの北端に出ると前方に物見ヶ岳山頂部が展望できる。
小コン杭「15」
灌木ヤブの500mピーク
石組みに囲まれたコン杭
山頂部の石垣
展望地から物見ヶ岳山頂方向
● ~林道出合い①~林道(終点)出合い②
植林境の踏み跡をたどると503ピークに出る。東側の樹間に蓮華山や高照寺山が望める。
植林境尾根
503mピーク
蓮華山・高照寺山
さらに植林境を進むと、鞍部で林道広場に出る。
植林境尾根
植林境尾根
林道(広場)出合い①
林道を横切り、前方の尾根に取り付く。荒れ加減の植林や灌木の尾根を登る。
尾根上に石積や土盛が続き、それに沿って細い溝状の道が残る。山道保護や境界目印のため築かれたのだろうか?
坦々と登っていくと、林道終点へ抜け出る。
小コン杭「8」・灌木尾根
植林・灌木ヤブ尾根
石積
雑木尾根
植林境・土盛
植林境・土盛
林道(終点)出合い②
● ~林度出合い③~物見ヶ岳山頂
林道をたどりかけたが、すぐに気が変わってそのまま尾根伝いに山頂をめざすことにする。尾根へ戻り、植林と土盛沿いに尾根をたどる。
灌木が茂るところがあり、やや歩きにくい。途中小穴を見る。
林道を歩けばよかったかと少し後悔しながら進む。
林道
植林境・土盛
植林境・土盛
小穴
680m支尾根合流点
雑木尾根
690mピーク
雑木尾根・土盛
一旦林道を横切り、植林尾根を進むと、大きな山名看板とベンチのある物見が岳山頂へ抜け出る。植林が伸び、すっかり展望はなくなっている。
林道出合い③
灌木・土盛
灌木
土盛・小コン杭
物見ヶ岳山頂
登山道方向
● ~林道出合い④~嶺山
山頂から尾根伝いに北東方向へ下る。こちらにも土盛は続いている。大字境(旧村境)に築かれたのかもしれない。
灌木を抜けていくと林道へ降り立つ。
土盛・植林境
植林・灌木ヤブ
林道出合い④(逆方向)
右折して下るとまもなく背丈ほどのカヤが茂ってくる。左へ大きくカーブしていくと、まもなく歩きやすくなる。
その後はやや茂るところはあるが、比較的歩きやすい。
嶺山の三等三角点(点名:「五千塔(ごせんとう)」)は林道脇にポツンとある。展望はない。
カヤが茂る林道
カヤが茂る林道
歩きやすくなる
林道
林道
林道
三等三角点・林道
● ~県道周東根笠線出合い~林道二鹿・川越線~駐車地
林道をいくつか分岐しながら下っていくと県道へ出る。前方に海上自衛隊美川送信所の施設が見える。
林道
林道分岐部①のヤブ
林道
林道分岐②・保安林看板
舗装林道・前方に美川送信所
県道出合い(逆方向)
県道をたどり、五所ヶ峠を越え、舗装された林道二鹿・川越線に入る。
五所ヶ峠
藤ヶ谷廃坑?
県道
立派な石垣
林道二鹿・川越線
■山名考
◆ヌタノ尾ノ頭
『享保増補村記』明見谷村の村境の項に、獺越之内北畑境として山名が見える。
また、『防長地下上申』獺越村の隣村境目書には「境ヶ浴ノ尾」の名も見えるが、尾根名とも取れるため、「ヌタノ尾ノ頭」を採った。
◆嶺山
『玖珂郡志』明見谷の項に、「嶺山。ツゞミドウトモ 郷俗コセントヲトモ。萩領藤ヶ谷トノ境也」とある。
また、『享保増補村記』明見谷村の高山の項に、「嶺山 萩御領藤カ谷境。ツヅミガトウトモ云。」とある。
さらに、『防長地下上申』根笠村の隣村境目書には「つゞみがどけ(つゞみがどうの誤りか?)」の名が見える。
なお、コセントウ(またはゴセントウ)は三角点名にも使われているが、五所ヶ垰(または御所ノ垰)が訛ったものと思われる。
厳しいヤブはないが、途中の岩尾根箇所はややてこずりながら登る。帰路は大字境の北東尾根に付けられた林道を下った。(2018.11.23)
整備された林道二鹿・川越線
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~500mピーク(ヌタノ尾ノ頭)
林道二鹿・川越線の幅広スペースに車を置く。緩いカーブのところに地形図の破線道が残っており、これに入る。やや荒れているものの明瞭な道が続く。後で鉄塔の巡視路として使われていた道だと気付く。
尾根取り付き
500mピーク
山道
薄いシダ被り
分岐
石垣
植林沿い
破線道と分かれ、明瞭な右道を巻き加減にたどると植林が切れ、尾根と出合うところで中国電力のポールを見る。旧鉄塔地と思われる。
分岐(右道へ)
巻き加減に進む
尾根出合い
中電ポール
ここで山道とわかれ、雑木・シダ尾根に取り付く。シダは深くないので歩きやすいところを適当に登っていく。
雑木尾根
雑木・シダ
310m平坦尾根・植林出合い
雑木尾根
標高350mあたりから岩が目立ってくる。標高400mあたりに10mを超える大岩が前方に現われ、前途にやや不安を覚える。右の小尾根に逃げ込みながらなんとかやり過ごす。
雑木・岩尾根
雑木・岩尾根
雑木・岩尾根
大岩
さらに小岩が重なる尾根となり、これも右へ回り込んでどうにかクリア。
岩尾根
岩尾根
右に回り込む
樹間に烏帽子岳・源九郎山
陣小屋山
岩尾根
一旦平坦尾根となり、灌木がやや茂る岩尾根を登り切ると500mピーク(ヌタノ尾ノ頭)の一端に出る。
平坦尾根
烏帽子岳・源九郎山
雑木・岩尾根
雑木・岩尾根
雑木・岩尾根
灌木
500mピーク直前
烏帽子岳
陣小屋山
灌木ヤブの中に森林公団の小コン杭「15」を見ると、すぐ先にコン杭を囲んだ石組があり、隣に同様な石組が並んである。対岸の大平山(400mピーク)を結ぶ旧村境にあたる地点であり、境界に関係するものだろうか。
右斜面は植林帯となり、ピークは石垣が築かれ保護されていることがわかる。ピークの北端に出ると前方に物見ヶ岳山頂部が展望できる。
小コン杭「15」
灌木ヤブの500mピーク
石組みに囲まれたコン杭
山頂部の石垣
展望地から物見ヶ岳山頂方向
● ~林道出合い①~林道(終点)出合い②
植林境の踏み跡をたどると503ピークに出る。東側の樹間に蓮華山や高照寺山が望める。
植林境尾根
503mピーク
蓮華山・高照寺山
さらに植林境を進むと、鞍部で林道広場に出る。
植林境尾根
植林境尾根
林道(広場)出合い①
林道を横切り、前方の尾根に取り付く。荒れ加減の植林や灌木の尾根を登る。
尾根上に石積や土盛が続き、それに沿って細い溝状の道が残る。山道保護や境界目印のため築かれたのだろうか?
坦々と登っていくと、林道終点へ抜け出る。
小コン杭「8」・灌木尾根
植林・灌木ヤブ尾根
石積
雑木尾根
植林境・土盛
植林境・土盛
林道(終点)出合い②
● ~林度出合い③~物見ヶ岳山頂
林道をたどりかけたが、すぐに気が変わってそのまま尾根伝いに山頂をめざすことにする。尾根へ戻り、植林と土盛沿いに尾根をたどる。
灌木が茂るところがあり、やや歩きにくい。途中小穴を見る。
林道を歩けばよかったかと少し後悔しながら進む。
林道
植林境・土盛
植林境・土盛
小穴
680m支尾根合流点
雑木尾根
690mピーク
雑木尾根・土盛
一旦林道を横切り、植林尾根を進むと、大きな山名看板とベンチのある物見が岳山頂へ抜け出る。植林が伸び、すっかり展望はなくなっている。
林道出合い③
灌木・土盛
灌木
土盛・小コン杭
物見ヶ岳山頂
登山道方向
● ~林道出合い④~嶺山
山頂から尾根伝いに北東方向へ下る。こちらにも土盛は続いている。大字境(旧村境)に築かれたのかもしれない。
灌木を抜けていくと林道へ降り立つ。
土盛・植林境
植林・灌木ヤブ
林道出合い④(逆方向)
右折して下るとまもなく背丈ほどのカヤが茂ってくる。左へ大きくカーブしていくと、まもなく歩きやすくなる。
その後はやや茂るところはあるが、比較的歩きやすい。
嶺山の三等三角点(点名:「五千塔(ごせんとう)」)は林道脇にポツンとある。展望はない。
カヤが茂る林道
カヤが茂る林道
歩きやすくなる
林道
林道
林道
三等三角点・林道
● ~県道周東根笠線出合い~林道二鹿・川越線~駐車地
林道をいくつか分岐しながら下っていくと県道へ出る。前方に海上自衛隊美川送信所の施設が見える。
林道
林道分岐部①のヤブ
林道
林道分岐②・保安林看板
舗装林道・前方に美川送信所
県道出合い(逆方向)
県道をたどり、五所ヶ峠を越え、舗装された林道二鹿・川越線に入る。
五所ヶ峠
藤ヶ谷廃坑?
県道
立派な石垣
林道二鹿・川越線
■山名考
◆ヌタノ尾ノ頭
『享保増補村記』明見谷村の村境の項に、獺越之内北畑境として山名が見える。
また、『防長地下上申』獺越村の隣村境目書には「境ヶ浴ノ尾」の名も見えるが、尾根名とも取れるため、「ヌタノ尾ノ頭」を採った。
◆嶺山
『玖珂郡志』明見谷の項に、「嶺山。ツゞミドウトモ 郷俗コセントヲトモ。萩領藤ヶ谷トノ境也」とある。
また、『享保増補村記』明見谷村の高山の項に、「嶺山 萩御領藤カ谷境。ツヅミガトウトモ云。」とある。
さらに、『防長地下上申』根笠村の隣村境目書には「つゞみがどけ(つゞみがどうの誤りか?)」の名が見える。
なお、コセントウ(またはゴセントウ)は三角点名にも使われているが、五所ヶ垰(または御所ノ垰)が訛ったものと思われる。
2018-11-25 20:03
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