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物見ヶ岳〈南尾根直登ルート〉・嶺山(岩国市周東町獺越・明見谷) [県東部の山]

記憶にないくらい久しぶりに物見ヶ岳を歩く。整備された林道二鹿・川越線から南尾根に取り付き、林道を歩かずに頂上をめざしてみた。
厳しいヤブはないが、途中の岩尾根箇所はややてこずりながら登る。帰路は大字境の北東尾根に付けられた林道を下った。(2018.11.23)
IMG_6180林道終点標識.JPG整備された林道二鹿・川越線
物見ヶ岳.jpeg (1,2クリックで拡大)


●駐車地~500mピーク(ヌタノ尾ノ頭)
林道二鹿・川越線の幅広スペースに車を置く。緩いカーブのところに地形図の破線道が残っており、これに入る。やや荒れているものの明瞭な道が続く。後で鉄塔の巡視路として使われていた道だと気付く。
IMG_6067尾根取り付き.JPG尾根取り付き
IMG_6068 500mピーク.JPG500mピーク
IMG_6069山道.JPG山道
IMG_6070薄いシダ被り.JPG薄いシダ被り
IMG_6071分岐.JPG分岐
IMG_6072石垣.JPG石垣
IMG_6073植林沿い.JPG植林沿い

破線道と分かれ、明瞭な右道を巻き加減にたどると植林が切れ、尾根と出合うところで中国電力のポールを見る。旧鉄塔地と思われる。
IMG_6074分岐(右道へ).JPG分岐(右道へ)
IMG_6075巻き加減に進む.JPG巻き加減に進む
IMG_6076尾根出合い.JPG尾根出合い
IMG_6077中電ポール.JPG中電ポール

ここで山道とわかれ、雑木・シダ尾根に取り付く。シダは深くないので歩きやすいところを適当に登っていく。
IMG_6079雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6080雑木・シダ.JPG雑木・シダ
IMG_6081 310m平坦尾根・植林出合い.JPG310m平坦尾根・植林出合い
IMG_6082雑木尾根.JPG雑木尾根

標高350mあたりから岩が目立ってくる。標高400mあたりに10mを超える大岩が前方に現われ、前途にやや不安を覚える。右の小尾根に逃げ込みながらなんとかやり過ごす。
IMG_6083雑木・岩尾根.JPG雑木・岩尾根
IMG_6084雑木・岩尾根.JPG雑木・岩尾根
IMG_6086雑木・岩尾根.JPG雑木・岩尾根
IMG_6088大岩.JPG大岩

さらに小岩が重なる尾根となり、これも右へ回り込んでどうにかクリア。
IMG_6090岩尾根.JPG岩尾根
IMG_6092岩尾根.JPG岩尾根
IMG_6093右に回り込む.JPG右に回り込む
IMG_6094樹間に烏帽子岳・源九郎山.JPG樹間に烏帽子岳・源九郎山
IMG_6095陣小屋山.JPG陣小屋山
IMG_6096岩尾根.JPG岩尾根

一旦平坦尾根となり、灌木がやや茂る岩尾根を登り切ると500mピーク(ヌタノ尾ノ頭)の一端に出る。
IMG_6097平坦尾根.JPG平坦尾根
IMG_6098烏帽子岳・源九郎山..JPG烏帽子岳・源九郎山
IMG_6099雑木・岩尾根.JPG雑木・岩尾根
IMG_6100雑木・岩尾根.JPG雑木・岩尾根
IMG_6103雑木・岩尾根.JPG雑木・岩尾根
IMG_6104灌木.JPG灌木
IMG_6106 500mピーク直前.JPG500mピーク直前
IMG_6107烏帽子岳.JPG烏帽子岳
IMG_6108陣小屋山.JPG陣小屋山

灌木ヤブの中に森林公団の小コン杭「15」を見ると、すぐ先にコン杭を囲んだ石組があり、隣に同様な石組が並んである。対岸の大平山(400mピーク)を結ぶ旧村境にあたる地点であり、境界に関係するものだろうか。
右斜面は植林帯となり、ピークは石垣が築かれ保護されていることがわかる。ピークの北端に出ると前方に物見ヶ岳山頂部が展望できる。
IMG_6110小コン杭「15」.JPG小コン杭「15」
IMG_6111灌木ヤブの山頂.JPG灌木ヤブの500mピーク
IMG_6113石組みに囲まれたコン杭.JPG石組みに囲まれたコン杭
IMG_6114山頂部の石垣.JPG山頂部の石垣
IMG_6115展望地から物見ヶ岳山頂方向.JPG展望地から物見ヶ岳山頂方向

● ~林道出合い①~林道(終点)出合い②
植林境の踏み跡をたどると503ピークに出る。東側の樹間に蓮華山や高照寺山が望める。
IMG_6116植林境尾根.JPG植林境尾根
IMG_6117 503mピーク.JPG503mピーク
IMG_6118蓮華山・高照寺山.JPG蓮華山・高照寺山

さらに植林境を進むと、鞍部で林道広場に出る。
IMG_6119植林境尾根.JPG植林境尾根
IMG_6121植林境尾根.JPG植林境尾根
IMG_6122林道(広場)出合い①.JPG林道(広場)出合い①

林道を横切り、前方の尾根に取り付く。荒れ加減の植林や灌木の尾根を登る。
尾根上に石積や土盛が続き、それに沿って細い溝状の道が残る。山道保護や境界目印のため築かれたのだろうか?
坦々と登っていくと、林道終点へ抜け出る。
IMG_6123小コン杭「8」・灌木尾根.JPG小コン杭「8」・灌木尾根
IMG_6124植林・灌木ヤブ尾根.JPG植林・灌木ヤブ尾根
IMG_6125石積.JPG石積
IMG_6127雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6128植林境尾根・土盛.JPG植林境・土盛
IMG_6132植林境・土塁.JPG植林境・土盛
IMG_6134林道(終点)出合い②.JPG林道(終点)出合い②

● ~林度出合い③~物見ヶ岳山頂
林道をたどりかけたが、すぐに気が変わってそのまま尾根伝いに山頂をめざすことにする。尾根へ戻り、植林と土盛沿いに尾根をたどる。
灌木が茂るところがあり、やや歩きにくい。途中小穴を見る。
林道を歩けばよかったかと少し後悔しながら進む。
IMG_6135林道.JPG林道
IMG_6136植林境・土盛.JPG植林境・土盛
IMG_6137植林境・土盛.JPG植林境・土盛
IMG_6139小穴.JPG小穴
IMG_6142 680m支尾根合流点.JPG680m支尾根合流点
IMG_6143雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_6144 690mピーク.JPG690mピーク
IMG_6145雑木尾根・土盛.JPG雑木尾根・土盛

一旦林道を横切り、植林尾根を進むと、大きな山名看板とベンチのある物見が岳山頂へ抜け出る。植林が伸び、すっかり展望はなくなっている。
IMG_6146林道出合い③.JPG林道出合い③
IMG_6147灌木・土塁.JPG灌木・土盛
IMG_6148灌木.JPG灌木
IMG_6149土塁・小コン杭.JPG土盛・小コン杭
IMG_6150物見ヶ岳山頂.JPG物見ヶ岳山頂
IMG_6151登山道方向.JPG登山道方向

● ~林道出合い④~嶺山
山頂から尾根伝いに北東方向へ下る。こちらにも土盛は続いている。大字境(旧村境)に築かれたのかもしれない。
灌木を抜けていくと林道へ降り立つ。
IMG_6153土盛・植林境.JPG土盛・植林境
IMG_6154植林・灌木ヤブ.JPG植林・灌木ヤブ
IMG_6155林道出合い④(逆方向).JPG林道出合い④(逆方向)

右折して下るとまもなく背丈ほどのカヤが茂ってくる。左へ大きくカーブしていくと、まもなく歩きやすくなる。
その後はやや茂るところはあるが、比較的歩きやすい。
嶺山の三等三角点(点名:「五千塔(ごせんとう)」)は林道脇にポツンとある。展望はない。
IMG_6156カヤが茂る林道.JPGカヤが茂る林道
IMG_6158カヤが茂る林道.JPGカヤが茂る林道
IMG_6159歩きやすくなる.JPG歩きやすくなる
IMG_6161林道.JPG林道
IMG_6162林道.JPG林道
IMG_6164林道.JPG林道
IMG_6165三等三角点・林道.JPG三等三角点・林道

● ~県道周東根笠線出合い~林道二鹿・川越線~駐車地
林道をいくつか分岐しながら下っていくと県道へ出る。前方に海上自衛隊美川送信所の施設が見える。
IMG_6167林道.JPG林道
IMG_6168林道分岐部①のヤブ.JPG林道分岐部①のヤブ
IMG_6169林道.JPG林道
IMG_6170保安林看板・分岐②.JPG林道分岐②・保安林看板
IMG_6172舗装林道・前方に美川送信所.JPG舗装林道・前方に美川送信所
IMG_6174県道出合い(逆方向).JPG県道出合い(逆方向)

県道をたどり、五所ヶ峠を越え、舗装された林道二鹿・川越線に入る。
IMG_6175五所ヶ峠.JPG五所ヶ峠
IMG_6176藤ヶ谷廃坑?.JPG藤ヶ谷廃坑?
IMG_6177県道.JPG県道
IMG_6178立派な石垣.JPG立派な石垣
IMG_6179林道二鹿・川越線.JPG林道二鹿・川越線

■山名考

◆ヌタノ尾ノ頭
『享保増補村記』明見谷村の村境の項に、獺越之内北畑境として山名が見える。
また、『防長地下上申』獺越村の隣村境目書には「境ヶ浴ノ尾」の名も見えるが、尾根名とも取れるため、「ヌタノ尾ノ頭」を採った。

◆嶺山
『玖珂郡志』明見谷の項に、「嶺山。ツゞミドウトモ 郷俗コセントヲトモ。萩領藤ヶ谷トノ境也」とある。
また、『享保増補村記』明見谷村の高山の項に、「嶺山 萩御領藤カ谷境。ツヅミガトウトモ云。」とある。 
さらに、『防長地下上申』根笠村の隣村境目書には「つゞみがどけ(つゞみがどうの誤りか?)」の名が見える。
なお、コセントウ(またはゴセントウ)は三角点名にも使われているが、五所ヶ垰(または御所ノ垰)が訛ったものと思われる。
 
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