牛ノ首山・大平山・向ヶ浴ノ頭(岩国市周東町川上・明見谷) [県東部の山]
川上と明見谷(あけみだに)の大字境の山を縦走してみた。後半は鉄塔の旧巡視路が残っており、12年前に山仲間二人と一度歩いたことがある。
縦走路の大半は林道で歩きよいが、その他は植林境が多く、旧巡視路も含めやや荒れているところがある。(2018.11.17)
大平山
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~牛ノ首山
小畑(こばた)集落の西はずれの路肩スペースに駐車。
林道入口に玖珂隕石発見地看板が立つ。隕石発見地は橋(隕石橋)を渡った対岸の風止(かざし)集落にある。ネット情報によると昭和13年に発見された後、国立科学博物館に買い上げられ、その金が隕石橋の建設の一部に充てられたという。次の機会に探訪することにした。
林道入口
整備された林道を進み、尾根を横切り、ひとつ西側の谷を詰める。車両通行止と公社造林の看板を左に過ごし、標高240mあたりの、林道が右カーブするところで左の植林谷へ入る。
林道
林道
尾根を横切る
一般車通行止看板
植林谷取り付き
鞍部で左折し植林境の小ピークを越え、雑木尾根を登り切るとシダ被りの三角点ピーク(牛ノ首山)へ達する。四等三角点「川平」は落葉に埋もれていた。
植林境尾根
270mピーク・小コン杭「4」
雑木尾根鞍部
雑木尾根
281.3mピーク(牛ノ首山)
四等三角点「川平」
● ~大平山
鞍部まで戻り、北東方向へ尾根をたどる。植林境尾根や植林尾根が多く、ところどころ公団の小コン杭を見る(確認できたものだけ地図に記載)。
植林尾根
植林尾根
植林・シダ尾根
300m支尾根合流点
植林・シダ尾根
320m支尾根合流点・小コン杭「8」
植林境尾根
植林境尾根
植林境尾根
360m①支尾根合流点あたりから植林境の灌木がややうるさくなる。
360m支尾根合流点①
360m②支尾根合流点・小コン杭「11」
植林境・灌木尾根
植林境尾根
植林境・灌木尾根
植林境尾根
381mピークを過ぎ370m小ピークに出ると、前方に伐採植林斜面が広がり、林道が足下まで延びている。
381mピーク
370m小ピーク
大平山・林道出合い・崩壊斜面
烏帽子岳・源九郎山・高塔山
物見ヶ岳
新設林道を進み、すぐの林道分岐①で伐採植林尾根に取り付く。
林道分岐①・400mピーク取り付き
伐採・植林尾根
伐採・植林尾根
伐採尾根から林道・樽山・高塔山
高塔山・烏帽子岳・源九郎山
伐採帯を抜け、雑木灌木ヤブを登ると400mピーク(大平山)へ着く。真新しい小コン杭「5」があるくらいで、展望はない。
灌木・シダ被り尾根
大平山山頂
● ~林道分岐④
下りは林道分岐へ戻らず、南東尾根の雑木ヤブを下ってみた。予想はしていたものの林道の掘削法面上へ出たため、高低差が小さいところを選んで林道へなんとか降り立つ(無理をせず元へ戻った方が無難だろう)。
雑木尾根・下り
灌木ヤブ尾根
雑木ヤブ斜面
林道下降地点(逆方向)
左右にいくつか林道を分岐しながら北東方向の尾根沿いに林道をたどる。
12年前は、分岐②で南に延びる林道をたどり三等三角点「川上」(舟ヶ谷ノ頭)をめざしたが、こちらの林道は最近車両が入った様子はなく荒れているようなので今回はパス。
林道
林道から蓮華山を遠望
高照寺山・氷室ヶ岳
林道
林道
林道分岐②・377mピーク
右のやや荒れた林道
林道
林道分岐③
林道分岐④
● ~向ヶ浴ノ頭
林道分岐⑤で、以前はなかった林道が新たに延びているので、さらに先へ進む。すぐの鞍部で林道とわかれ掘削法面を上がると、公社造林看板があり、山道が尾根上に続いている。この山道が以前歩いたことのある旧巡視路だろう。
なお、林道は南の谷へジグザグに下っているようなので、川上側からの林道と合流するのかもしれない。
林道分岐⑤
分岐から氷室ヶ岳・矢櫃山
琴石山・西光寺山
340m尾根取り付き
旧巡視路をたどる。12年前には鉄塔はすでになくなっていたが、鉄塔の基礎部分と思われる石垣は残っている。植林管理時ぐらいにしか道が利用されないためか、以前と比べやや荒れてわかりづらいところもある。なお、国土地理院の縮尺の大きい地図には依然として高圧線が記載されたまま残っている。
尾根上から向ヶ浴ノ頭
植林境尾根
公社造林看板
巻き道
370m平坦尾根
右の巻き道へ
石垣①
400m平坦尾根
植林境・上り
448.7mピーク(向ヶ浴ノ頭)の手前で左の巻き道となり鉄塔跡地に出る。ここから旧巡視路は右の尾根へ向かうが、取り付きがヤブ化しているためわかりづらい。
左の巻き道へ
石垣②
雑木尾根
四等三角点「向ヶ迫(むかいがさこ)」のピーク(向ヶ浴ノ頭)は植林頂部となっているが、樹木に囲まれ展望は得られない。
向ヶ浴ノ頭山頂
四等三角点
● ~410m鞍部~林道終点~駐車地
帰路も旧巡視路を下る。旧鉄塔地へ立ち寄ったが、分岐付近はヤブ化しわかりづらくなっている。
植林境尾根・下り
植林境尾根
420m分岐付近・山道?
植林境・上り
鉄塔跡地
植林境・巻き道
雑木平坦尾根
410m鞍部では当初仏峠へ出るつもりが、気が変わり、12年前に上りに使った道を明見谷側へ逆に下った。
明瞭な山道を下ると林道終点に出るが、接続部分がややわかりにくくなっている。
410m鞍部
植林谷を下る
林道手前の植林平坦地
林道終点
一部荒れの目立つ林道をたどり車道(市道)へ出た。沿道の民家は廃屋化しているところが目立つ。
ゴツゴツした石の林道
坑口跡?
荒れた林道
コン橋・林道
舗装がえぐれた林道
林道
車道へ出る
明見谷橋
県道をたどって駐車地へ戻る。
御大師堂
大岩
田代コミュニティセンター
東川
■山名考
◆牛ノ首山
地下上申川上村隣村境目書に山名が見える。また、同書獺越村隣村境目書では「牛の首」を見る。
ただし川上村隣村境目書には、牛ノ首山から上方の大平山までの間に4山の山名が記されており、同山は三角点ピークより下方の山の可能性もある。
◆大平山
これも地下上申川上村隣村境目書に山名が見える。
また、三つの旧村境であることから、同書獺越村隣村境目書には「向山の頭」、享保増補村記明見谷村の項には「花の迫ノ頭」を見る。
◆向ヶ浴ノ頭
享保増補村記明見谷村の項に山名が見える。
また、三角点の地番の字名が「向ヶ迫」であることから、この山名を採った。
縦走路の大半は林道で歩きよいが、その他は植林境が多く、旧巡視路も含めやや荒れているところがある。(2018.11.17)
大平山
(1,2クリックで拡大)
●駐車地~牛ノ首山
小畑(こばた)集落の西はずれの路肩スペースに駐車。
林道入口に玖珂隕石発見地看板が立つ。隕石発見地は橋(隕石橋)を渡った対岸の風止(かざし)集落にある。ネット情報によると昭和13年に発見された後、国立科学博物館に買い上げられ、その金が隕石橋の建設の一部に充てられたという。次の機会に探訪することにした。
林道入口
整備された林道を進み、尾根を横切り、ひとつ西側の谷を詰める。車両通行止と公社造林の看板を左に過ごし、標高240mあたりの、林道が右カーブするところで左の植林谷へ入る。
林道
林道
尾根を横切る
一般車通行止看板
植林谷取り付き
鞍部で左折し植林境の小ピークを越え、雑木尾根を登り切るとシダ被りの三角点ピーク(牛ノ首山)へ達する。四等三角点「川平」は落葉に埋もれていた。
植林境尾根
270mピーク・小コン杭「4」
雑木尾根鞍部
雑木尾根
281.3mピーク(牛ノ首山)
四等三角点「川平」
● ~大平山
鞍部まで戻り、北東方向へ尾根をたどる。植林境尾根や植林尾根が多く、ところどころ公団の小コン杭を見る(確認できたものだけ地図に記載)。
植林尾根
植林尾根
植林・シダ尾根
300m支尾根合流点
植林・シダ尾根
320m支尾根合流点・小コン杭「8」
植林境尾根
植林境尾根
植林境尾根
360m①支尾根合流点あたりから植林境の灌木がややうるさくなる。
360m支尾根合流点①
360m②支尾根合流点・小コン杭「11」
植林境・灌木尾根
植林境尾根
植林境・灌木尾根
植林境尾根
381mピークを過ぎ370m小ピークに出ると、前方に伐採植林斜面が広がり、林道が足下まで延びている。
381mピーク
370m小ピーク
大平山・林道出合い・崩壊斜面
烏帽子岳・源九郎山・高塔山
物見ヶ岳
新設林道を進み、すぐの林道分岐①で伐採植林尾根に取り付く。
林道分岐①・400mピーク取り付き
伐採・植林尾根
伐採・植林尾根
伐採尾根から林道・樽山・高塔山
高塔山・烏帽子岳・源九郎山
伐採帯を抜け、雑木灌木ヤブを登ると400mピーク(大平山)へ着く。真新しい小コン杭「5」があるくらいで、展望はない。
灌木・シダ被り尾根
大平山山頂
● ~林道分岐④
下りは林道分岐へ戻らず、南東尾根の雑木ヤブを下ってみた。予想はしていたものの林道の掘削法面上へ出たため、高低差が小さいところを選んで林道へなんとか降り立つ(無理をせず元へ戻った方が無難だろう)。
雑木尾根・下り
灌木ヤブ尾根
雑木ヤブ斜面
林道下降地点(逆方向)
左右にいくつか林道を分岐しながら北東方向の尾根沿いに林道をたどる。
12年前は、分岐②で南に延びる林道をたどり三等三角点「川上」(舟ヶ谷ノ頭)をめざしたが、こちらの林道は最近車両が入った様子はなく荒れているようなので今回はパス。
林道
林道から蓮華山を遠望
高照寺山・氷室ヶ岳
林道
林道
林道分岐②・377mピーク
右のやや荒れた林道
林道
林道分岐③
林道分岐④
● ~向ヶ浴ノ頭
林道分岐⑤で、以前はなかった林道が新たに延びているので、さらに先へ進む。すぐの鞍部で林道とわかれ掘削法面を上がると、公社造林看板があり、山道が尾根上に続いている。この山道が以前歩いたことのある旧巡視路だろう。
なお、林道は南の谷へジグザグに下っているようなので、川上側からの林道と合流するのかもしれない。
林道分岐⑤
分岐から氷室ヶ岳・矢櫃山
琴石山・西光寺山
340m尾根取り付き
旧巡視路をたどる。12年前には鉄塔はすでになくなっていたが、鉄塔の基礎部分と思われる石垣は残っている。植林管理時ぐらいにしか道が利用されないためか、以前と比べやや荒れてわかりづらいところもある。なお、国土地理院の縮尺の大きい地図には依然として高圧線が記載されたまま残っている。
尾根上から向ヶ浴ノ頭
植林境尾根
公社造林看板
巻き道
370m平坦尾根
右の巻き道へ
石垣①
400m平坦尾根
植林境・上り
448.7mピーク(向ヶ浴ノ頭)の手前で左の巻き道となり鉄塔跡地に出る。ここから旧巡視路は右の尾根へ向かうが、取り付きがヤブ化しているためわかりづらい。
左の巻き道へ
石垣②
雑木尾根
四等三角点「向ヶ迫(むかいがさこ)」のピーク(向ヶ浴ノ頭)は植林頂部となっているが、樹木に囲まれ展望は得られない。
向ヶ浴ノ頭山頂
四等三角点
● ~410m鞍部~林道終点~駐車地
帰路も旧巡視路を下る。旧鉄塔地へ立ち寄ったが、分岐付近はヤブ化しわかりづらくなっている。
植林境尾根・下り
植林境尾根
420m分岐付近・山道?
植林境・上り
鉄塔跡地
植林境・巻き道
雑木平坦尾根
410m鞍部では当初仏峠へ出るつもりが、気が変わり、12年前に上りに使った道を明見谷側へ逆に下った。
明瞭な山道を下ると林道終点に出るが、接続部分がややわかりにくくなっている。
410m鞍部
植林谷を下る
林道手前の植林平坦地
林道終点
一部荒れの目立つ林道をたどり車道(市道)へ出た。沿道の民家は廃屋化しているところが目立つ。
ゴツゴツした石の林道
坑口跡?
荒れた林道
コン橋・林道
舗装がえぐれた林道
林道
車道へ出る
明見谷橋
県道をたどって駐車地へ戻る。
御大師堂
大岩
田代コミュニティセンター
東川
■山名考
◆牛ノ首山
地下上申川上村隣村境目書に山名が見える。また、同書獺越村隣村境目書では「牛の首」を見る。
ただし川上村隣村境目書には、牛ノ首山から上方の大平山までの間に4山の山名が記されており、同山は三角点ピークより下方の山の可能性もある。
◆大平山
これも地下上申川上村隣村境目書に山名が見える。
また、三つの旧村境であることから、同書獺越村隣村境目書には「向山の頭」、享保増補村記明見谷村の項には「花の迫ノ頭」を見る。
◆向ヶ浴ノ頭
享保増補村記明見谷村の項に山名が見える。
また、三角点の地番の字名が「向ヶ迫」であることから、この山名を採った。
2018-11-19 20:33
コメント(6)
おーこれは懐かしい。もう12年前ですか。もうひとりのメンバーはどうされているのでしょうか?
by yamakan (2018-11-20 18:50)
もうひとりのメンバーは最近とんと音沙汰がありません。
貫禄がつき、山勘さんと肩を並べるほどの重量級に変身しているのではありますまいか…
by gomen (2018-11-20 20:13)
軌跡を参考にさせて頂き、牛ノ首山、大平山、舟ヶ谷ノ頭を周回して来ました。ありがとうございました
by 熊毛の住人 (2022-04-14 08:29)
地味ですがなんとなく思い出に残る山並みです。熊毛の住人さんのあざやかな写真を眺めていたら、また歩いてみたくなりました。
by gomen (2022-04-14 09:23)
向ヶ浴ノ頭は、別名明見谷山とも言われ、以前ニ鹿から登った事があります。周東町川上からニ鹿まで縦走出来るのですね。
by 熊毛の住人 (2022-04-14 13:28)
二鹿からの周回ルートを熊毛の住人さんが紹介されていますね。
昔はいろんな所で山越えの道があったかと思うと、ちょっとタイムスリップしたくなります。
by gomen (2022-04-14 22:21)