新山・三上山(防府市和字) [県央部の山]
和字集落の東に「新山」という山がある。名前からすると新しそうな山だが、「防長風土注進案」の「荒図」に山名が記されており、古くから名前のある山だ。
平成13年(1999年)の末に、年賀状ネタにと標高200.0mの県内の山を地形図で探し、やっと見つけて、年明け早々歩いたのがこの山だった。今回、三上山から綾ヶ峰まで歩いた勢いで、逆方向となるこの山をもう一度登ることにした。これで新山から三上山、綾ヶ峰、大平山とつながることになる。
前回は集落南側の支尾根から取り付いたが、和字集落墓地の駐車場に車を置いたので、今回は「点の記」と同じく、墓地から取り付くことにした。(2012.01.14)
和字集落から新山
(クリックで拡大)
駐車地から墓地へ上がる道を進み、墓地の頂部からは右のヒノキ植林に入る。
和字墓地
切り開きを登ると、すぐにシダヤブの雑木疎林尾根となる。ふかふかのシダに測量時のものと思われる踏み跡とテープが付いており、これをたどる。
シダ尾根道
前方に山頂部が見えてくると、急勾配の尾根となる。
シダ尾根・前方に山頂部
シダ尾根急登
少し頑張ると、伐採され360度に開けた山頂に出る。三等三角点(基準点名「新山(しんやま)」)が目の前にある。最近地籍調査が入ったらしく、北尾根の方向にも明瞭な切り開き道と測量テープが続いている。この分だと103mピークあたりまで続いていると思われる。
新山山頂
真田ヶ岳
山口尾
ここから、南に向けて縦走を開始する。こちら側も切り開き道が続き、シダも少ない。前方に330m峰やその右に連なる三上山あたりを展望しながら、緩やかな雑木疎林尾根をたどる。前回登った支尾根は測量対象から外れたようで、切り開きはない。
330m峰・三上山
右手に大岩が現れたので、谷側へ少し降りて、下から眺めると、三段の岩であった。
大岩
大岩(下方から)
少し先にも小振りの岩が横たわっており、これを過ごすと、伐採小ピークへ出る。コンクリート製の国調三角点が新設され、南に開けた方向に新山が望める。
国調三角点
新山と真田ヶ岳
この先から、高木の雑木尾根に変わるため、展望がなくなる。
雑木尾根
相変わらず切り開きは続き、途中、市有林境の標柱「273」を見る。
標柱273
各所で支尾根にテープが付き、切り開きが分かれるので、うっかり入り込まないよう注意を要する。特に330m峰手前の鞍部や支尾根付近は、切り開き道や旧道が輻輳するので、方向を失いやすい。
雑木尾根
300m峰は平坦尾根のため山頂の雰囲気はない。
330m山頂合流部
330m山頂尾根
尾根のすぐ右下に幅広い道(段)が平行に続いており、やがて作業道と思われる道に変わり、鞍部からは、そのまま堀割状の道となって中村側の堀割道とつながっていると思われる。
鞍部堀割道
鞍部を登り返し直進すると、二つ目の国調三角点が設置された伐採地に出る。そのまま尾根を進み、再び鞍部に下ると、中村から和字へ抜ける山道に出会う。
鞍部分岐(左 中村方面)
鞍部分岐(右 和字方面)
左側ヒノキ林の尾根を直進し、雑木尾根を登る。平坦尾根に出て、左に手水鉢を見ると、三上山山頂は近い。山頂の石祠の周りはイノシシが必死で餌をあさったとみえ、礎石のすぐ際までほじくり返している。礎石が傾くほどの勢いだ。
三上山山頂
帰路は西側の谷へ下ることにする。山頂から真北の支尾根に測量のテープが続いているので、この細尾根を下る。
山頂北尾根
最後は急勾配の斜面を下りきると、支谷の分岐点で鞍部からの道と合流する。
このまま破線道を下るのだろうと踏んでいたところ、右に谷を見ながら植林沿いの巻き道となり、ひとつ西側の谷へ逸れていった。明瞭道なので、そのまま下ることにする。竹林を抜け、谷に降りて沢沿いに進むと、林道終点の広場に出た。
林道終点(逆方向)
そのまま林道を下る。
林道
すばらく進むと、右から別の林道が合わさった。中村から山越えで続く破線道であり、気になったので、遡ってみることにした。200mほど先へ進んだところで、林道の路肩が崩壊しており、車の通行ができなくなっている。
林道崩壊箇所
堰堤を越えると河原は土砂と流木で埋まり、道は消えており、広い滑状の沢となったので引き返した。
滑状の沢
集落まで戻り、前回取り付いた支尾根の麓に神社があったことを思い出し、立ち寄ってみた。平成五年再建の石鳥居が、ヒノキ林とササヤブの中に隠れて建っており、ヤブ道の奥に灯籠、さらにその奥の平坦地に地蔵がまつられていた。最近人が入った形跡はない。鳥居の額の字が消えているが、前回、「恵比寿社」と記録している。
藪の中の石鳥居
石仏
集落裏の細道を歩き、墓地へ出た。
この縦走路は植林帯が少なく、雑木疎林の展望尾根が魅力だろう。また、車2台であれば、健脚の人なら大平山まで縦走も可能である。
平成13年(1999年)の末に、年賀状ネタにと標高200.0mの県内の山を地形図で探し、やっと見つけて、年明け早々歩いたのがこの山だった。今回、三上山から綾ヶ峰まで歩いた勢いで、逆方向となるこの山をもう一度登ることにした。これで新山から三上山、綾ヶ峰、大平山とつながることになる。
前回は集落南側の支尾根から取り付いたが、和字集落墓地の駐車場に車を置いたので、今回は「点の記」と同じく、墓地から取り付くことにした。(2012.01.14)
和字集落から新山
(クリックで拡大)
駐車地から墓地へ上がる道を進み、墓地の頂部からは右のヒノキ植林に入る。
和字墓地
切り開きを登ると、すぐにシダヤブの雑木疎林尾根となる。ふかふかのシダに測量時のものと思われる踏み跡とテープが付いており、これをたどる。
シダ尾根道
前方に山頂部が見えてくると、急勾配の尾根となる。
シダ尾根・前方に山頂部
シダ尾根急登
少し頑張ると、伐採され360度に開けた山頂に出る。三等三角点(基準点名「新山(しんやま)」)が目の前にある。最近地籍調査が入ったらしく、北尾根の方向にも明瞭な切り開き道と測量テープが続いている。この分だと103mピークあたりまで続いていると思われる。
新山山頂
真田ヶ岳
山口尾
ここから、南に向けて縦走を開始する。こちら側も切り開き道が続き、シダも少ない。前方に330m峰やその右に連なる三上山あたりを展望しながら、緩やかな雑木疎林尾根をたどる。前回登った支尾根は測量対象から外れたようで、切り開きはない。
330m峰・三上山
右手に大岩が現れたので、谷側へ少し降りて、下から眺めると、三段の岩であった。
大岩
大岩(下方から)
少し先にも小振りの岩が横たわっており、これを過ごすと、伐採小ピークへ出る。コンクリート製の国調三角点が新設され、南に開けた方向に新山が望める。
国調三角点
新山と真田ヶ岳
この先から、高木の雑木尾根に変わるため、展望がなくなる。
雑木尾根
相変わらず切り開きは続き、途中、市有林境の標柱「273」を見る。
標柱273
各所で支尾根にテープが付き、切り開きが分かれるので、うっかり入り込まないよう注意を要する。特に330m峰手前の鞍部や支尾根付近は、切り開き道や旧道が輻輳するので、方向を失いやすい。
雑木尾根
300m峰は平坦尾根のため山頂の雰囲気はない。
330m山頂合流部
330m山頂尾根
尾根のすぐ右下に幅広い道(段)が平行に続いており、やがて作業道と思われる道に変わり、鞍部からは、そのまま堀割状の道となって中村側の堀割道とつながっていると思われる。
鞍部堀割道
鞍部を登り返し直進すると、二つ目の国調三角点が設置された伐採地に出る。そのまま尾根を進み、再び鞍部に下ると、中村から和字へ抜ける山道に出会う。
鞍部分岐(左 中村方面)
鞍部分岐(右 和字方面)
左側ヒノキ林の尾根を直進し、雑木尾根を登る。平坦尾根に出て、左に手水鉢を見ると、三上山山頂は近い。山頂の石祠の周りはイノシシが必死で餌をあさったとみえ、礎石のすぐ際までほじくり返している。礎石が傾くほどの勢いだ。
三上山山頂
帰路は西側の谷へ下ることにする。山頂から真北の支尾根に測量のテープが続いているので、この細尾根を下る。
山頂北尾根
最後は急勾配の斜面を下りきると、支谷の分岐点で鞍部からの道と合流する。
このまま破線道を下るのだろうと踏んでいたところ、右に谷を見ながら植林沿いの巻き道となり、ひとつ西側の谷へ逸れていった。明瞭道なので、そのまま下ることにする。竹林を抜け、谷に降りて沢沿いに進むと、林道終点の広場に出た。
林道終点(逆方向)
そのまま林道を下る。
林道
すばらく進むと、右から別の林道が合わさった。中村から山越えで続く破線道であり、気になったので、遡ってみることにした。200mほど先へ進んだところで、林道の路肩が崩壊しており、車の通行ができなくなっている。
林道崩壊箇所
堰堤を越えると河原は土砂と流木で埋まり、道は消えており、広い滑状の沢となったので引き返した。
滑状の沢
集落まで戻り、前回取り付いた支尾根の麓に神社があったことを思い出し、立ち寄ってみた。平成五年再建の石鳥居が、ヒノキ林とササヤブの中に隠れて建っており、ヤブ道の奥に灯籠、さらにその奥の平坦地に地蔵がまつられていた。最近人が入った形跡はない。鳥居の額の字が消えているが、前回、「恵比寿社」と記録している。
藪の中の石鳥居
石仏
集落裏の細道を歩き、墓地へ出た。
この縦走路は植林帯が少なく、雑木疎林の展望尾根が魅力だろう。また、車2台であれば、健脚の人なら大平山まで縦走も可能である。
2012-01-19 20:13
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0