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骨山・△井戸・火打原西国三十三所観音霊場(山口市阿東嘉年下) [県央部の山]

『嘉年ふれあいマップ』を参考に火打原西国三十三所観音めぐりをする。ついでに近くにある三角点の山2山を歩く。
骨山(こつやま)は、山道はないが県道から雑木尾根伝いに直登できる。ひどいヤブはない。
四等三角点「井戸」へは、巡視路を利用し鉄塔が建つ南東の鞍部まで上がり、標高差約50mの雑木尾根をたどる。帰路は鞍部へ戻り、巡視路をたどり北麓の県道へ下りた。
西国三十三所観音めぐりは、火打原(ひうちわら)側から石仏が並ぶ明瞭な参道が尾根上に続き、八反田側へ下れる。(2022.6.12)

 火打原西国三十三所観音霊場の参考資料:『嘉年ふれあいマップ さとものがたり』(阿東嘉年地域づくり協議会 令和4年3月20日発行)

IMG_0803骨山.JPG骨山(火打原より)
IMG_0802△井戸ピーク.JPG△井戸ピーク
IMG_0801470mピーク(西国三十三所).JPG470mピーク(西国三十三所)
骨山・△井戸.jpeg (1,2クリックで拡大)

●駐車地~骨山~駐車地
十種ヶ峰スキー場へ向かって県道を上がり、中国自然歩道の道標が立つところに駐車。県道を東へ100mほど進むと、左に谷が二つ分岐するので右側の谷へ取り付く。そばの電柱が目印となる。
IMG_0678駐車地.JPG駐車地
IMG_0679「中国自然歩道経路」の道標.JPG中国自然歩道の道標
IMG_0677取り付き・電柱.JPG取り付き・電柱
IMG_0676取り付きの谷.JPG取り付きの谷

谷を少し進むと右に炭焼窯跡を見る。適当な所から右の雑木斜面をよじ登り尾根へ出る。少し先にコンクリート杭「山口県」がある。
IMG_0658炭焼窯跡.JPG炭焼窯跡
IMG_0657植林斜面.JPG植林斜面
IMG_0660雑木尾根出合い(下方).JPG雑木尾根出合い(下方)
IMG_0661雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_0662コン杭「山口県」.JPGコン杭「山口県」

明瞭な道はないのであとは雑木疎林をひたすら登る。右に植林斜面を見ながら登ると530m支尾根合流点となる。
IMG_0663右の植林斜面.JPG右の植林斜面
IMG_0664雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_0665530m支尾根合流点.JPG530m支尾根合流点

さらに550m支尾根合流点あたりから薄いササが現れ、登り切るととササに覆われた平坦山頂に着く。
案外あっけなく保護石に囲まれた四等三角点「骨山」を見付けた。
IMG_0667雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_0668550m支尾根合流点・ササ.JPG550m支尾根合流点・ササ
IMG_0669骨山山頂.JPG骨山山頂
IMG_0670四等三角点.JPG四等三角点

骨山とはなんと不気味な山名だが、点の記以外に山名の根拠はない。三角点地番の字名は「小井出谷」となっている。
いくつか資料を調べても骨山の名は見当たらない。三角点設置の際「榾(ほだ)山」を骨山と誤って記録したのではと勘ぐってみた(三角点名については他にも誤記例がある)。

他に明瞭な踏み跡等はなさそうなので、おとなしく同じルートを戻った。

●駐車地(火打原公民館)~鉄塔No.168~集落道出合い
次に四等三角点「井戸」ピークをめざす。火打原へ向かい公民館に車を置かせてもらう。
IMG_0680火打原公民館.JPG火打原公民館

市道を井戸方面へ向かう。
IMG_0682市道市ノ瀬井戸線.JPG市道井戸・市ノ瀬線
IMG_0681△「井戸」ピーク.JPG△「井戸」ピークを望む

途中須賀社に立ち寄る。市道沿いの取り付きの手水鉢には文政七年の銘を見る。鳥居はコンクリート製で真新しい。古めかしい石段を少し登ると小振りの社殿がある。
恵美須社・河内社・松崎社(天神)が合祀されているという。
IMG_0686須賀神社入口・手水鉢.JPG須賀神社入口・手水鉢
IMG_0687コン鳥居.JPGコン鳥居
IMG_0688社殿.JPG社殿

市道をさらに100mほど歩くと左に西国三十三所観音入口の標柱が立つが、こちらは後回しにして、さらに先へ進む。峠を越え右に火打原霊園を過ごす。上空に高圧電線が横切るあたりで右に防獣フェンスのゲートと黄色の火の用心マーカーを見る。
IMG_0691西国三十三所観音標柱.JPG西国三十三所観音標柱
IMG_0693火打原霊園.JPG火打原霊園
IMG_0694防獣フェンス・ゲート.JPG防獣フェンス・ゲート

ゲートを抜けるとすぐに巡視路の標柱を見る。あとは明瞭な巡視路をたどる。
IMG_0695鉄塔巡視路標柱.JPG鉄塔巡視路標柱.
IMG_0696巡視路・植林沿い.JPG巡視路・植林沿い
IMG_0697墓地.JPG左奥に墓地

450m、480m支尾根合流点を過ごし、500mピークを越えると次のピークに鉄塔No.168が建つ。周辺は支障木が伐採され開けている。南に十種ヶ峰が望めるが、山頂部は雲がかかって見えない。
IMG_0698巡視路.JPG巡視路
IMG_0701巡視路.JPG巡視路
IMG_0702500mピーク.JPG500mピーク
IMG_0703鉄塔No.168.JPG鉄塔No.168
IMG_0704十種ヶ峰.JPG十種ヶ峰

巡視路は尾根伝いに北へ向かうのではと踏んでいたところ、東尾根へ下る。
460m支尾根分岐点あたりからジグザグに下り、舗装林道に出る。右折し、フェンスのゲートを抜けていくと集落道と出合う。
IMG_0706巡視路・下り.JPG巡視路・下り
IMG_0707ジグザグの下り.JPGジグザグの下り
IMG_0708林道出合い・標柱.JPG林道出合い・標柱
IMG_0709フェンス・ゲート.JPGフェンス・ゲート
IMG_0710集落道出合い.JPG集落道出合い

●~鉄塔No.169~△井戸
左折し、カーブの先の分岐で標柱を見て左に取る。
さらに舗装道が続く。ゲートを抜けて直進していくと、突然舗装が終わり、道が?となる。どこかで巡視路分岐を見落としたらしい。
IMG_0711標柱・舗装林道分岐.JPG標柱・舗装林道分岐
IMG_0712フェンス・ゲート.JPGフェンス・ゲート
IMG_0713分岐②.JPG分岐②
IMG_0715舗装林道終点部.JPG舗装林道終点部

道を戻って、谷分岐②に入ってみたが、こちらもすぐに荒れ道となる。結局次の谷分岐①でヤブに隠れた標柱を見付けた。入口が少しヤブっぽいので分岐を見逃してしまったようだ。
IMG_0717分岐①(逆方向).JPG分岐①(逆方向)
IMG_0718ヤブの中の標柱.JPGヤブの中の標柱

両側植林の中に付けられた明瞭な舗装道を登っていくと、分岐で標柱を見て右の巡視路に入る(直進するとすぐ先で舗装道終点広場となる)。
すぐに次の標柱を見て左折すると鉄塔No.169に出合う。鞍部に建つ鉄塔の周辺はササが被り落ち着けない。展望もない。
IMG_0719舗装林道.JPG舗装林道
IMG_0720舗装林道.JPG舗装林道
IMG_0721分岐・標柱・右へ.JPG分岐・標柱・右へ
IMG_0722巡視路.JPG巡視路
IMG_0723分岐・標柱・左へ.JPG分岐・標柱・左へ
IMG_0724鉄塔No.169.JPG鉄塔No.169

すぐに山頂をめざし北の尾根へ取り付く。雑木尾根で明瞭な踏み跡はないがヤブは少ない。
520m支尾根合流点をいつの間にか過ぎ、530m支尾根合流点で左折するとまもなく550mピークに着く。展望はない。
IMG_0725尾根取り付き.JPG尾根取り付き
IMG_0726雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_0727雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_0729530m支尾根合流点・石杭「村有界」.JPG530m支尾根合流点・石杭「村有界」
IMG_0730植林境尾根.JPG植林境尾根
IMG_0731550mピーク.JPG550mピーク

三角点は北西尾根上の次の小ピークにある。保護石の中央に埋もれかけた四等三角点「井戸」を見つける。こちらも展望はない。
山名は不明。「点の記」記載の地番の字名は「クズハラ」となっている。
IMG_0732三角点ピーク.JPG三角点ピーク
IMG_0733四等三角点「井戸」.JPG四等三角点「井戸」

●~鉄塔No.170~県道出合い
帰路は鉄塔下の標柱まで同じルートを戻る。左折するとすぐに標柱を見る。東尾根を登り510mピークを越える。
IMG_0738標柱③.JPG標柱
IMG_0739巡視路・上り.JPG巡視路・上り
IMG_0740510mピーク①.JPG510mピーク①
IMG_0741巡視路.JPG巡視路

鞍部の標柱から左へトラバースしながら北へ尾根を下る。500mピークを越え、標柱を見て左折するとNO.170の鉄塔地へ出る。西方向に△井戸のピークが望める。
IMG_0742標柱.JPG標柱
IMG_0744巡視路.JPG巡視路
IMG_0745510mピーク②.JPG510mピーク②
IMG_0746標柱.JPG標柱
IMG_0747鉄塔No.170.JPG鉄塔No.170
IMG_0748西方向に三角点ピーク.JPG西方向に三角点ピーク

北東尾根を下るとすぐに標柱を見て、左にトラバースしながら北尾根へ下る。
IMG_0749標柱・左へ.JPG標柱・左へ
IMG_0750巡視路(トラバース道).JPG巡視路(トラバース道)
IMG_0751北尾根・下り.JPG北尾根・下り

470m支尾根分岐点を過ぎ、次の鞍部で右の植林谷へ下る。
IMG_0752470m支尾根分岐点.JPG470m支尾根分岐点
IMG_0753植林谷へ下る.JPG植林谷へ下る

谷を下っていくと右に埋立地が広がる。反時計回りに尾根沿いの道を進んでいくと堰堤で行き止まり(?)となる。仕方なく踏み跡をたどり堰堤上を渡り対岸の県道へ出る。合流点に標柱は見あたらない。埋立ての関係で巡視路が変更(消失?)したのだろうか?
IMG_0755草付きの平坦道.JPG草付きの平坦道
IMG_0756右谷の埋立地.JPG右谷の埋立地
IMG_0757堰堤.JPG堰堤
IMG_0758堰堤を渡る.JPG堰堤を渡る
IMG_0759堰堤上を進む.JPG堰堤上を進む
IMG_0760県道出合い(逆方向)・鉄塔No.170.JPG県道出合い(逆方向)・鉄塔No.170
IMG_0761チェーン着脱上場.JPGチェーン着脱場

●~西国三十三所観音標柱~470mピーク(大権現・大明神)~八反田~駐車地
県道から農道へ入り、市道市ノ瀬井戸線に出て、火打原へ向かう。
IMG_0764勝山・和田山.JPG勝山・和田山

往路に確認した西国三十三所観音標柱のところから霊場巡りの参道へ入る。霊場は文政7年(1824年)に整備されたことが標柱に記されている。
IMG_0767西国三十三所観音参道入口.JPG西国三十三所観音参道入口
IMG_0691西国三十三所観音標柱.JPG西国三十三所観音標柱

西国三十三所観音の石柱を手始めに参道沿いに次々と観音石仏が並ぶ。
谷からジグザグに右の尾根に上がり、途中14、15番石仏への道を左に分けながら登り切ると470m平坦ピークに出る。
IMG_0768石柱「西国三十三番札所」.JPG石柱「西国三十三番札所」
IMG_07691番.JPG1番
IMG_07704番.JPG4番
IMG_07716番.JPG6番
IMG_07727番.JPG7番
IMG_077411番.JPG11番
IMG_077614番.JPG14番
IMG_077716番.JPG16番

石垣上に金毘羅大権現と杵崎大明神の石祠が座っている。展望は得られない。
IMG_0781470m平坦ピーク.JPG470m平坦ピーク
IMG_0778金毘羅大権現・杵崎大明神.JPG金毘羅大権現・杵崎大明神

一旦西尾根へ下り、21番石仏を右に見て南西尾根へ向かう。
IMG_0782参道・下り.JPG参道・下り
IMG_078321番.JPG21番

緩い尾根を下っていき、最後の33番石仏を過ぎると、ややササ被りの鞍部から左の谷へ下る。
IMG_0784参道・下り.JPG参道・下り
IMG_078629番(逆方向).JPG29番(逆方向)
IMG_0787参道・下り.JPG参道・下り
IMG_078833番(逆方向).JPG33番(逆方向)
IMG_0789430m鞍部・ササ.JPG430m鞍部・ササ

右植林沿いの谷道を下っていき、民家近くで右の植林帯へ入ると、少し上方に宝篋印塔が二基並んでいる。「嘉年ふれあいマップ」によると、「勝山城家臣団の重臣と思われる倉田家の社」で頼重社と呼ばれているようだ。
IMG_0790植林沿い.JPG植林沿い
IMG_0791沢沿い.JPG沢沿い

IMG_0796植林帯奥に宝篋印塔.JPG植林帯奥に宝篋印塔
IMG_0793.JPG宝篋印塔

龍昌寺は門前で失礼し、駐車地へ戻る。
IMG_0797龍昌寺道標.JPG龍昌寺道標
IMG_0798龍昌寺・寺門.JPG龍昌寺・寺門
IMG_0799新墓地参道分岐.JPG新墓地参道分岐
IMG_0804猿田彦大神・石仏.JPG猿田彦大神・石仏
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