石童山〈滝山コース〉(岩国市美川町南桑) [県東部の山]
1年前の4月に北麓の高野側から登った際、林道石童山線が南麓の滝山側と繋がっていることや、403mピークから東に延びる尾根上の破線道が残っていることを確認していたので、今回、滝山側から登ることにした。(2011.6.25)
(クリックで拡大)滝山集落入口に神社があり、この前に駐車ができる。
神社
400mほど進むと上滝山バス停と生活改善センターがあり、ここが登山口となる。
登山口
センター右の細道に入り、すぐに左の道に入る。墓が散在する小谷を少し詰め、右の尾根に上がり植林帯を進むと、立派な石垣が築かれた上に石祠を見る。
石祠
この先植林帯から雑木斜面のシダ道に変わるあたりで道が不明瞭となるが、ジグザグのシダ尾根道を見付けると、あとは尾根伝いに道をたどればよい。シダの被りも少なく歩きよい。
雑木尾根道
前方に「KDDI滝山無線局」が見え、林道に出る。
無線局
新設の林道を300mほど進み、鞍部で右の法面に付けられた手摺の道に取り付く。
山道取り付き
雑木の痩せ尾根を登り、分岐は直進する。山頂手前のピークを過ぎた鞍部付近で道が不明瞭となるが、山頂を右に巻く踏み跡があるので、これをたどると北麓からの一般コースと合流する(合流点には目印もなく、逆方向に入るのは難しいだろう)。山頂は東方向に展望が開ける。
石童山山頂
山頂からの展望
帰路は南西尾根を下り、登りの際左に分岐した巻き道に出会い、林道へ下った。尾根道から巻き道に変わる谷分岐付近が倒木で道が消失しており、非常に分かりずらい。また、巻き道は明瞭だが一部荒れている。したがって、帰路は同じコースを戻るか、一旦一般コース(柏川・高野コース)を下り林道に出て、左の大回りで林道を滝山まで戻った方がよいだろう。もちろん、一般コースをそのまま下れば大周回できる。
「滝山の大滝」は落差20mぐらいあるようだが、滝下へ降りる遊歩道はないので道路上から眺めるしかない。駐車地の神社は地元の方に出くわさなかったので不明。「防長地下上申」の南桑村の項に滝山には「王幡」があったことが記されているので、黄幡社だろうか。「美川町史」(S44)によると、黄幡社は明治期に入り山祇神社に改称されたらしい。また、滝山の奥の源内というところに昔鉱山があり、栄えた頃に創建されたという。
路上から大滝を覗く