高照寺山〈長宝寺Aルート・北尾根ルート〉(岩国市周東町祖生、叶木) [県東部の山]
車で上がれる山の山道ルートを探すシリーズ(?)第三弾というわけでもないが、高照寺山を西麓の長宝寺から直登し、北尾根を縦走してみた。
長宝寺から山頂近くの車道へ出るまでの急登は、途中までは山道の名残りがあるが、そのうち怪しくなり、最後は低木ヤブが交じるヒノキ林を抜けて車道へ出る。
北尾根の縦走は通信施設のある二つのピークまでは管理道を利用すれば楽なのに、尾根伝いにたどってみたら密生したササヤブ箇所となり難渋する。
617mピークから四等三角点ピーク、462mピークの北側鞍部までは植林境を主体とした踏み跡があり、それほど難しい箇所はない。そのまま尾根伝いに峠をめざすと、潅木が密生する大ヤブとなったため断念。鞍部へ引き返し巻き道の林道に出て、これも背丈状のササヤブをかき分けながら峠へ出た。
帰路は「岩国の軽井沢」叶木集落を抜け、西麓の林道をたどって戻る。
今回は久しぶりの複数名登山となった。Hさん、私の「我がまま気まま歩き」に一日お付き合いいただきありがとうございました。(2014.01.07)
北尾根に新設された林道が気になり、数日後もう一度歩いてみた。新設林道は山頂側から車道を利用して造られたらしく、下ってみるとまもなく行き止まりとなる。
帰路は617mピーク手前から切り開きを西へ下り、地形図に載っていない林道へ出る。エスケープルートとしても利用できるだろう。追加ルートは黄緑色でルート図に示した。(2014.01.11)
西麓より高照寺山
(クリックで拡大)
高照寺山登山口から車道へ入り、記念石碑のあるカーブに駐車スペースがある。
一旦車道を戻り、「長寶寺登歩参道」の標石柱があるところで右折し、舗装参道を長宝寺へ向かう。
参道石柱
路傍には所々石仏が鎮座し、「是より四丁」など丁石を兼ねたものもある。
石仏
林道が左へ分岐
石仏(是より四丁)
林間の参道
目観音の小祠を左に見て、右に民家を過ごすと長宝寺に着く。
目観音と石仏(ニ丁)
長宝寺入口
長宝寺山門
観音堂へ上がり、左手から八十八箇所巡りの祠が並ぶ参道を山側へ向かう。
観音堂
八十八箇所めぐり
左への水平道となるところで参道と離れ、伐採谷沿い付けられた踏み跡程度の山道を登る。
参道
右の山道を取る
上方で伐採帯と別れ、右へ向かう山道を登る。
山道
沢状のやや荒れた山道の急登が続き、歩きづらくなると尾根へ逃げ込みながら登る。植林から竹林、雑木の斜面と変わり、標高460mを越えたあたりで切り開きの水平道に出会う。
沢状の山道
植林帯
竹林
雑木疎林
水平と斜め上方向の切り開き
さらに左斜め方向にも切り開きがあり、これに進む。
切り開きを登り切ると雑木尾根に出て、少し登るとヒノキ林と出会い、左水平方向、右下方向へそれぞれ切り開きがある(左方向への道はすぐにそま道状になる)。そばにコンクリート杭「76-224」を確認する。
緩い谷状の尾根
切り開き
雑木尾根切り開き左方向のそま道
右下方向切り開き
コン杭(76-224)
ここで踏み跡のない低木が茂るヒノキ林尾根を直登すると、車道のカーブ地点へ出る。なお、車道へ出る手前で南西方向に植林境の切り開きがある。
ヒノキ林ヤブ
車道合流地点(逆方向)
植林境尾根の切り開き
左折し、ハング・パラグライダー基地への道を左に分け、山頂方向の右へ向かう。
分岐標識
支尾根を左へ鋭角に回りこむところから尾根へ取り付く。ヒノキ林境を進み、下草が茂る荒地を抜け、無線中継所のフェンス沿いに左に回り込むと、山頂広場へ出る。
植林境尾根道
低木ヤブ
フェンス沿いに進む
山頂部の無線中継所
山頂広場より北尾根
一等三角点(点名「鳥ヶ尾山」)は、車道を北へ少し進み、斜面に付いた踏み跡をたどるとすぐ、カヤヤブを少し切り開いた中央にある。
三角点取り付き
一等三角点
みはらしの広場で昼食休憩とし、車道へ戻ってすぐに車止めチェーンがあるカヤ被りの林道へ入る。
みはらしの広場
林道入口
分岐を左に取りヒノキ林沿いに谷を詰めると、ササヤブを抜けてふたたび車道へ出る。
林道
車道合流部(逆方向)
右折し少し進むと、左にハング・パラグライダー基地の広場がある。氷室岳など西側の展望が大きく広がる。
基地広場より640m峰
氷室岳・矢櫃山
さらに進み、チェーンが付けられた管理道を右に分けると立入禁止のゲートがあり、航空用の無線施設のようである。(当日は工事のため手前のゲートは開いてあった。通常はここで引き返し巻き道の管理道を進むことになろう)
入口ゲート
左のフェンス沿いに進み、敷地の反対側へ回り込んで、猛烈なササヤブの尾根に突っ込む。
フェンス沿いに進む
ササヤブへ突入
なんとかササヤブ帯を抜けヒノキ林境を下ると、鞍部で右からの車道と合う。分岐には「平畑公団造林地」の看板があり、左には地形図にない林道が下っている。
ヤブ尾根
ササヤブ
ヒノキ植林境
公団造林地看板
左方向の林道
車道を取り、少し登ると国土交通省の無線中継所に着き、ここで車道は終わる。
無線中継所
フェンス沿いに右へ回り込み植林境尾根を下ると、鞍部でふたたび林道に出会い、ここで林道は終わっている。
フェンス沿い
植林境
左の林道終点部
ヒノキ林境の尾根を登り返し、潅木ヤブに付けられた踏み跡をたどると倒木等で荒れた617mピークに着く。
植林尾根
617mピーク
方向をやや東へ振り、ヒノキ植林尾根や雑木尾根を下っていくと鞍部となり、登り返すと左に植林境が別れ、まもなく四等三角点(点名「才峠」)のある標高607.6mピークに着く。地下上申によると六呂師側では「稗田山」と呼ばれていたようだ。
植林尾根
雑木尾根
三角点
イバラをよけながら斜面を下り、植林境を忠実に下っていくと、三分岐する中央の支尾根に乗り、雑木尾根、植林尾根と下って、平坦尾根に変わると右に竹林が現われる。
ヒノキ植林境
雑木尾根
植林境
スギ植林境
竹林
分岐を右に取り、ヒノキ林境を右へ下ると鞍部に出る。
尾根分岐
ヒノキ林境(右へ)
登り返し尾根を左に取って下り、ふたたび鞍部を登り返すと462mピークに着く。
ヒノキ植林境
462mピーク
さらにヒノキ林境を下り鞍部に出て登り返すとヤブ気味の430mピークとなる。
鞍部から植林境
430mピーク
この先さらに尾根の縦走を試みるが、イバラ交りの密生した潅木ヤブとなる。
猛烈なヤブ
ヤブ
次の鞍部までなんとか進んだものの、さらにヤブが続きそうなのでここで断念し、手前鞍部まで戻り、植林谷を下る。
植林谷
まもなく林道に出たものの、これもすぐに背丈状のササがびっしりと生えたヤブとなる。
林道へ出る
密生したササヤブ
致し方なくそのまま巻き道状の林道を突き進むと、なんとかササヤブ帯を抜け出た。そのまま林道をたどると峠で車道と合わさる。
右シダヤブ
ヤブを抜ける
林道
林道出口(逆方向)
静かなたたずまいの叶木集落を抜け、集落道や林道をつなぎ、西麓を巻きながら約1時間半かけて戻る。
分岐看板
叶木集落から北尾根
峠の石仏・公社造林看板
北尾根
巻き道の林道に入る
林道
林道
林道
堰堤
夕日に映える氷室岳
夕焼けに染まる高照寺山
(追記)
617mピーク手前の切り開きを下り林道へ出るルートを参考として以下に記す。
617mピークへ向かう植林尾根の途中で「90-332」の金属標が付けられたコンクリート杭を確認し、左のヒノキ植林境の切り開きを下る。
分岐点のコン杭(90-332)
植林境切り開き
植林境
途中イバラのヤブに出会うが長くはない。
イバラヤブ
植林境
雑木尾根の切り開きに変わり下っていくと、左側の樹間に林道が見え、間もなく林道カーブの法面上に出る。斜面は低いのでそのまま林道へ下りる。
雑木尾根
雑木切り開き
林道合流法面
右折し林道を下ると、左が開けたところで塔ヶ峰が望める。
林道
塔ヶ森
一部荒れたところもあるが歩く分には支障はない。いくつか分岐を過ごすと叶木からの集落道と合わさる。
林道
林道分岐
林道
集落道との出合い
長宝寺から山頂近くの車道へ出るまでの急登は、途中までは山道の名残りがあるが、そのうち怪しくなり、最後は低木ヤブが交じるヒノキ林を抜けて車道へ出る。
北尾根の縦走は通信施設のある二つのピークまでは管理道を利用すれば楽なのに、尾根伝いにたどってみたら密生したササヤブ箇所となり難渋する。
617mピークから四等三角点ピーク、462mピークの北側鞍部までは植林境を主体とした踏み跡があり、それほど難しい箇所はない。そのまま尾根伝いに峠をめざすと、潅木が密生する大ヤブとなったため断念。鞍部へ引き返し巻き道の林道に出て、これも背丈状のササヤブをかき分けながら峠へ出た。
帰路は「岩国の軽井沢」叶木集落を抜け、西麓の林道をたどって戻る。
今回は久しぶりの複数名登山となった。Hさん、私の「我がまま気まま歩き」に一日お付き合いいただきありがとうございました。(2014.01.07)
北尾根に新設された林道が気になり、数日後もう一度歩いてみた。新設林道は山頂側から車道を利用して造られたらしく、下ってみるとまもなく行き止まりとなる。
帰路は617mピーク手前から切り開きを西へ下り、地形図に載っていない林道へ出る。エスケープルートとしても利用できるだろう。追加ルートは黄緑色でルート図に示した。(2014.01.11)
西麓より高照寺山
(クリックで拡大)
高照寺山登山口から車道へ入り、記念石碑のあるカーブに駐車スペースがある。
一旦車道を戻り、「長寶寺登歩参道」の標石柱があるところで右折し、舗装参道を長宝寺へ向かう。
参道石柱
路傍には所々石仏が鎮座し、「是より四丁」など丁石を兼ねたものもある。
石仏
林道が左へ分岐
石仏(是より四丁)
林間の参道
目観音の小祠を左に見て、右に民家を過ごすと長宝寺に着く。
目観音と石仏(ニ丁)
長宝寺入口
長宝寺山門
観音堂へ上がり、左手から八十八箇所巡りの祠が並ぶ参道を山側へ向かう。
観音堂
八十八箇所めぐり
左への水平道となるところで参道と離れ、伐採谷沿い付けられた踏み跡程度の山道を登る。
参道
右の山道を取る
上方で伐採帯と別れ、右へ向かう山道を登る。
山道
沢状のやや荒れた山道の急登が続き、歩きづらくなると尾根へ逃げ込みながら登る。植林から竹林、雑木の斜面と変わり、標高460mを越えたあたりで切り開きの水平道に出会う。
沢状の山道
植林帯
竹林
雑木疎林
水平と斜め上方向の切り開き
さらに左斜め方向にも切り開きがあり、これに進む。
切り開きを登り切ると雑木尾根に出て、少し登るとヒノキ林と出会い、左水平方向、右下方向へそれぞれ切り開きがある(左方向への道はすぐにそま道状になる)。そばにコンクリート杭「76-224」を確認する。
緩い谷状の尾根
切り開き
雑木尾根切り開き左方向のそま道
右下方向切り開き
コン杭(76-224)
ここで踏み跡のない低木が茂るヒノキ林尾根を直登すると、車道のカーブ地点へ出る。なお、車道へ出る手前で南西方向に植林境の切り開きがある。
ヒノキ林ヤブ
車道合流地点(逆方向)
植林境尾根の切り開き
左折し、ハング・パラグライダー基地への道を左に分け、山頂方向の右へ向かう。
分岐標識
支尾根を左へ鋭角に回りこむところから尾根へ取り付く。ヒノキ林境を進み、下草が茂る荒地を抜け、無線中継所のフェンス沿いに左に回り込むと、山頂広場へ出る。
植林境尾根道
低木ヤブ
フェンス沿いに進む
山頂部の無線中継所
山頂広場より北尾根
一等三角点(点名「鳥ヶ尾山」)は、車道を北へ少し進み、斜面に付いた踏み跡をたどるとすぐ、カヤヤブを少し切り開いた中央にある。
三角点取り付き
一等三角点
みはらしの広場で昼食休憩とし、車道へ戻ってすぐに車止めチェーンがあるカヤ被りの林道へ入る。
みはらしの広場
林道入口
分岐を左に取りヒノキ林沿いに谷を詰めると、ササヤブを抜けてふたたび車道へ出る。
林道
車道合流部(逆方向)
右折し少し進むと、左にハング・パラグライダー基地の広場がある。氷室岳など西側の展望が大きく広がる。
基地広場より640m峰
氷室岳・矢櫃山
さらに進み、チェーンが付けられた管理道を右に分けると立入禁止のゲートがあり、航空用の無線施設のようである。(当日は工事のため手前のゲートは開いてあった。通常はここで引き返し巻き道の管理道を進むことになろう)
入口ゲート
左のフェンス沿いに進み、敷地の反対側へ回り込んで、猛烈なササヤブの尾根に突っ込む。
フェンス沿いに進む
ササヤブへ突入
なんとかササヤブ帯を抜けヒノキ林境を下ると、鞍部で右からの車道と合う。分岐には「平畑公団造林地」の看板があり、左には地形図にない林道が下っている。
ヤブ尾根
ササヤブ
ヒノキ植林境
公団造林地看板
左方向の林道
車道を取り、少し登ると国土交通省の無線中継所に着き、ここで車道は終わる。
無線中継所
フェンス沿いに右へ回り込み植林境尾根を下ると、鞍部でふたたび林道に出会い、ここで林道は終わっている。
フェンス沿い
植林境
左の林道終点部
ヒノキ林境の尾根を登り返し、潅木ヤブに付けられた踏み跡をたどると倒木等で荒れた617mピークに着く。
植林尾根
617mピーク
方向をやや東へ振り、ヒノキ植林尾根や雑木尾根を下っていくと鞍部となり、登り返すと左に植林境が別れ、まもなく四等三角点(点名「才峠」)のある標高607.6mピークに着く。地下上申によると六呂師側では「稗田山」と呼ばれていたようだ。
植林尾根
雑木尾根
三角点
イバラをよけながら斜面を下り、植林境を忠実に下っていくと、三分岐する中央の支尾根に乗り、雑木尾根、植林尾根と下って、平坦尾根に変わると右に竹林が現われる。
ヒノキ植林境
雑木尾根
植林境
スギ植林境
竹林
分岐を右に取り、ヒノキ林境を右へ下ると鞍部に出る。
尾根分岐
ヒノキ林境(右へ)
登り返し尾根を左に取って下り、ふたたび鞍部を登り返すと462mピークに着く。
ヒノキ植林境
462mピーク
さらにヒノキ林境を下り鞍部に出て登り返すとヤブ気味の430mピークとなる。
鞍部から植林境
430mピーク
この先さらに尾根の縦走を試みるが、イバラ交りの密生した潅木ヤブとなる。
猛烈なヤブ
ヤブ
次の鞍部までなんとか進んだものの、さらにヤブが続きそうなのでここで断念し、手前鞍部まで戻り、植林谷を下る。
植林谷
まもなく林道に出たものの、これもすぐに背丈状のササがびっしりと生えたヤブとなる。
林道へ出る
密生したササヤブ
致し方なくそのまま巻き道状の林道を突き進むと、なんとかササヤブ帯を抜け出た。そのまま林道をたどると峠で車道と合わさる。
右シダヤブ
ヤブを抜ける
林道
林道出口(逆方向)
静かなたたずまいの叶木集落を抜け、集落道や林道をつなぎ、西麓を巻きながら約1時間半かけて戻る。
分岐看板
叶木集落から北尾根
峠の石仏・公社造林看板
北尾根
巻き道の林道に入る
林道
林道
林道
堰堤
夕日に映える氷室岳
夕焼けに染まる高照寺山
(追記)
617mピーク手前の切り開きを下り林道へ出るルートを参考として以下に記す。
617mピークへ向かう植林尾根の途中で「90-332」の金属標が付けられたコンクリート杭を確認し、左のヒノキ植林境の切り開きを下る。
分岐点のコン杭(90-332)
植林境切り開き
植林境
途中イバラのヤブに出会うが長くはない。
イバラヤブ
植林境
雑木尾根の切り開きに変わり下っていくと、左側の樹間に林道が見え、間もなく林道カーブの法面上に出る。斜面は低いのでそのまま林道へ下りる。
雑木尾根
雑木切り開き
林道合流法面
右折し林道を下ると、左が開けたところで塔ヶ峰が望める。
林道
塔ヶ森
一部荒れたところもあるが歩く分には支障はない。いくつか分岐を過ごすと叶木からの集落道と合わさる。
林道
林道分岐
林道
集落道との出合い
2014-01-13 21:38
コメント(2)
お疲れさまでした。Hさんて誰かなと思いました。
ところで、例の道は見つかりましたか?
by yamakan (2014-01-14 18:03)
実は上りで単純なミスを犯してしまい未遂に終わりました(あまり恥ずかしくて報告から省きました)。おまけに三角点を確認して戻るとき、道路脇の溝に左足を突っ込んでしまい(落ち葉が積もり溝が分からなかった)、左膝を嫌というほど打ちました。泣きっ面に「ハチ」ってやつです。
でも面白いものを見つけたので、そのうち再挑戦しようと思っています。
ランチャー台の広場では寒風の中、学生風の男女4、5人がハングライダーに興じていました。やはり若いっていいなあと、左膝をさすりながらつくづく思いました。
by gomen (2014-01-14 22:10)