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花尾山西尾根〈神柳ルート・大峠ルート〉(美祢市於福町上) [県北部の山]

前回の立石周回ルートに続き、今度は神柳(しんりゅう)集落側から歩くことにする。集落から北東方向の599mピークに上がる尾根ルートは平成14年に一度歩いている。
南麓の神柳集落側から眺めると599mピークが尖鋒に見えることから、初めての者はこれが花尾山かと見まがうほどだ。実際に登るとピークから先は凹凸が少ない平坦尾根が続き拍子抜けする。

今回は集落西側の尾根へ一旦上がり、迂回する形で599mピークをめざし、そのあと花尾山山頂へは向かわず、市境尾根を西へ下り、大峠を経由して戻ることにした。
作業道、巡視路、市境尾根を除くと尾根道は荒れ加減であり、市境尾根も534mから西へ少し下った間伐帯あたりから先は歩きづらくなる。防獣ネット沿いに歩くところも数箇所あり、今はそれほどでもないが、そのうちイバラなどがはびこり難渋するだろう。また、以前に比べると作業道がさらに枝分かれしているので、その分ルート取りが難しくなっている。(2013.10.19)
P1110924 南麓から599mピーク.JPG神柳側から599mピーク
花尾山西尾根.jpg (クリックで拡大)

集落奥の神柳集会所に駐車。道路を隔てたところに観音堂がある。
神柳の名は神田(こうだ)村と柳ヶ坪村が合わさった地名と思われる。観音堂は、「風土注進案」於福村の項に記載されている神田村の観音堂であろう。同書に建立年は不明と記されている。
P1110771観音堂.JPG観音堂
P1110772.JPG堂の額

観音堂左の舗装道へ入る。
P1110774左の舗装道.JPG左の舗装道

最奥の民家を過ぎると林道となる。
P1110775林道入口.JPG林道入口

左に神柳川上流の沢を見ながら植林帯を進むと、右に金属製の水車風の施設がある。利用目的は何だろうか?
P1110777林道.JPG植林帯の林道
P1110778水車風の施設.JPG水車風の施設

すぐ先が小広場となり、コンクリート橋を渡ると少し勾配のある道に変わる。
P1110779広場・コン橋.JPG小広場
P1110780林道.JPG林道

堰堤の手前で左に鉄塔巡視路が分かれるので、これに取り付く。
P1110782巡視路分岐(逆方向).JPG巡視路分岐(逆方向)

スギ植林の巻き道を行くと谷を歩くようになる。
P1110783巡視路.JPG巡視路
P1110784谷を進む.JPG谷を進む

道なりに進むと左の支谷方向へ向かい、No.143鉄塔に出会う。
P1110785巡視路.JPG巡視路
P1110787鉄塔.JPGNo.143鉄塔

鉄塔の右に続く巡視路を進めば植林尾根に出る。
P1110788右に巡視路が延びる.JPG右に巡視路が延びる
P1110789だだっ広い植林尾根へ出る.JPG植林尾根

前方の谷へ下る巡視路と分かれ、右折して植林尾根を進む。時々雑木が交じるやや荒れた植林尾根を行くと、右の雑木ヤブの中にテレビ共同アンテナ跡を見る。
P1110790荒れた植林境を進む.JPG荒れた植林尾根
P1110791TV共同アンテナ.JPGTV共同アンテナ

荒れた植林尾根をさらに進み、植林境を登り切ると左からの支尾根と合流し、右折すれば362mピークに着く。雑木に囲まれ展望は得られない。
P1110793緩い植林尾根.JPG植林尾根
P1110794倒木尾根.JPG倒木尾根
P1110795荒れた植林尾根.JPG荒れた植林尾根
P1110798植林境.JPG植林境
P1110800362mピーク.JPG362mピーク

一旦鞍部へ下り登っていくと、左から支尾根が合わさり防獣ネットに出会う。前方は伐採植樹帯が広がっている。
P1110801植林境.JPG植林境
P1110803雑木平坦尾根の切り開き.JPG雑木平坦尾根
P1110804植林境・防獣ネット.JPG防獣ネット

途中ネット越しに展望を楽しみながら踏み跡をたどっていくと、380m小ピークでネットが左に分かれ、すぐ先で作業道終点に出る。地形図にない作業道がここまで延びたようだ。
P1110805ネット沿い・ヒノキ植林境.JPGネット・ヒノキ植林境
P1110809ネット分岐部.JPGネット分岐
P1110811作業道終点.JPG作業道終点

尾根沿いに続く作業道を歩いていくと地形図に記載の作業道に出会う。
P1110813作業道.JPG作業道
P1110815作業道分岐.JPG作業道分岐

右折し、途中作業道がいくつか分かれるが主道を進み、480mの鞍部でT字路となるので右に取り、ここからふたたび地形図上に記載されていない作業道をたどる。
P1110816 480m鞍部・分岐.JPG480m鞍部・T字路

右の巻き道となり、「公社造林深山口事業地」の看板のある分岐を右下に過ごす。
P1110817分岐・公社看板(深山口事業地).JPG公社看板・支道分岐

支尾根を回り込むところの分岐で、左の作業道に上がる。
P1110818分岐.JPG分岐

右に大岩を過ごしながら少し登ると、T字路に出る。前方斜面との境界部には防獣ネットが張られ、左上方に西斜面が伐採植林された599mピークが現われる。
P1110820大岩.JPG大岩
P1110821作業道T字路・ネット.JPGT字路
P1110823山頂・伐採植林斜面.JPG伐採植林斜面

左折するとネットで行き止まりとなるので、ここは右折し、尾根を左に回り込み、分岐を右に過ごすと、ネットが張られた支尾根斜面で作業道終点となる。
P1110824作業道分岐.JPG作業道分岐
P1110825作業道終点.JPG作業道終点

ネット沿いがヤブ気味のため、右のヒノキ斜面の歩きやすそうなところを選びながら上方へ向かう。
P1110826ヒノキ林斜面.JPGヒノキ林斜面

尾根上で岩と出会い、次の岩のすぐ先で再び防獣ネットの柵にぶつかる。
P1110827尾根上の岩.JPG尾根上の岩
P1110828ネット・岩.JPGネット

ネット沿いの踏み跡をたどり、堂ヶ岳などの展望を楽しみながら尾根を登る。
P1110830伐採植林・ネット.JPGネット沿いを進む
P1110831ネット沿いの展望・堂ヶ岳.JPG堂ヶ岳
P1110832三ツ頭.JPG三ツ頭
P1110833雁飛山.JPG雁飛山
P1110834華山.JPG華山

ネットが左に分かれるので、明瞭な踏み跡はない雑木疎林の尾根を直進する。
まもなく平坦岩と出会う。左へ回り込んで岩上に立つと南側の展望が広く開ける。
P1110835雑木尾根.JPG雑木尾根
P1110838展望岩(横側).JPG展望岩
P1110839展望岩からの展望・秋吉台.JPG秋吉台
P1110840三ヶ台・台山.JPG台山

雑木疎林の中をさらに進むと、「縣」と刻まれた石杭を見る。P1110842雑木尾根.JPG雑木尾根
P1110843石杭「縣」.JPG石杭「縣」

その少し先が最高地点の599m平坦ピークだ。雑木に囲まれやや荒れており、展望は全くない。
P1110844 559mピーク.JPG599mピーク

低木が茂る緩い勾配の尾根を下り登り返すと、村有林の石杭が岩上に立つ580mピークに着く。
P1110845低木が茂る尾根道.JPG低木が茂る尾根道
P1110846.JPG尾根道
P1110847.JPG尾根道
P1110848倒木の尾根.JPG倒木の尾根
P1110849 580mピーク・境界石柱.JPG580mピーク・境界石柱

倒木が目立つ雑木ヤブの切り開きを進むと、次の580mピークも倒木ヤブとなっている。
P1110851雑木尾根の切り開き.JPG雑木尾根
P1110852 次の580mピーク.JPG次の580mピーク

平坦尾根が続き、590mピークの少し先で右方向の樹間に花尾山山頂がわずかに覗く。
P1110853雑木平坦尾根.JPG雑木平坦尾根
P1110854 590mピーク・低木ヤブ.JPG590mピーク
P1110857樹間わずかに花尾山.JPG樹間わずかに花尾山

まもなく市境尾根に出ると、左右に尾根が分岐する。
P1110858雑木尾根.JPG雑木尾根
P1110859主尾根に出る.JPG市境尾根に出る

一旦右折し、前回の立石谷詰めルートの市境尾根合流点まで下ってみる。
P1110860東方向の尾根・立石谷詰めルート合流点.JPG立石谷詰めルート合流点

尾根分岐まで戻りそのまま市境尾根を下る。明瞭な切り開きの雑木尾根が続いている。
P1110861西方向の雑木尾根切り開き.JPG雑木尾根切り開き

標高550mの支尾根分岐でプラスチックの境界ポールを確認すると、標高差100mほどの急な下りとなる。
P1110862平坦尾根先端・プラポール.JPG境界ポール
P1110863切り開き尾根を急下降.JPG急勾配の雑木尾根
P1110864急勾配の雑木尾根.JPG急勾配の雑木尾根

下り切ると二つ目の鞍部でネットと出会い、その先端に石杭を見る。
地下上申の渋木村及び於福村の境目書から判断すると、ここが「法師ヶ垰」と思われる。現在この名が使用されているかは確認していない。
P1110867法師ヶ峠?.JPG法師ヶ垰
P1110868石杭・ネット・左へ踏み跡.JPG石杭・ネット

左のスギ植林斜面に残る踏み跡をたどって谷を下ると、作業道へ降り立つ。
P1110869スギ林の斜面.JPGスギの植林斜面
P1110870作業道から下降斜面(逆方向).JPG作業道から下降斜面(逆方向)

そのまま作業道を右へ下って行けば大ヶ峠へ出るが、市境の尾根伝いに534mピークを踏んで峠をめざすことにする。
鞍部まで戻り、左側ヒノキ林境をネット沿いに登る。切り開きが残っており歩きやすい。
P1110871ネット沿いの植林境尾根道.JPGネット・植林境

まもなく植林帯が終わるがネット柵はそのまま続く。このネットは植林境を囲っているわけではなく、尾根境を仕切っているだけで、防獣目的ではないようだ。現に植林側を鹿が自由に飛び回っていた。
P1110873雑木尾根.JPG雑木尾根

途中、林業公社のプラスチック杭をいくつか確認しながら登っていき、510mピークを過ぎるとまもなく534mピークに着く。地下上申の境目書から判断すると、渋木村で「小焼山頭」、於福村で「笹尾山」と呼ばれていたのがこのピークと思われる。展望は得られない。
P1110874 510mピーク.JPG510mピーク
P1110876  534mピーク.JPG534mピーク

今度はネット沿いの下りとなる。
P1110877ネット沿いの雑木尾根を下降.JPGネット沿いに雑木尾根を下降

480m鞍部を過ぎたあたりから左側の斜面が間伐帯に変わる。ネット沿いの道にヤブが茂り、イバラ植物が所々ネットに絡んで歩きづらくなる。
P1110878間伐帯.JPG間伐帯
P1110879 ネットと低木ヤブ沿いの踏み跡.JPGネット沿いのヤブ
P1110881間伐林.JPG間伐林
P1110882 マツ林.JPGマツ林
P1110883.JPGネット沿いのヤブ

370mピークでネットが市境と離れ、右の支尾根へ向かうので、そのまま雑木尾根をネット沿いに下る。
P1110884雑木境を急降下.JPG雑木尾根を下る

急勾配の尾根となり、最後はややガレた斜面を慎重に下ると、大ヶ峠の市境看板のところへ降り立つ。
P1110885雑木境.JPG雑木尾根を急降下
P1110886ネット終端部・下に舗装道.JPGネット終端部・下に舗装道
P1110887下降した急斜面.JPG下降した急斜面(逆方向)

そばに鎮座する上下2体の石仏が迎えてくれる。上の石仏には「文化九」と刻まれている。
P1110888大ヶ峠・石仏2体.JPG大ヶ峠・石仏2体
P1110889文化九年の石仏(上).JPG文化九年の石仏(上)

舗装道を一旦長門市側へ下り、状況を確認したあと峠へ戻る。
P1110890長門市側・林道分岐.JPG長門市側・林道分岐

舗装道(旧国道)を美祢市側へ下ると、左に作業道黒ヶ谷線が分かれるので、これに入る。入口には車止めチェーンが設置されている。
P1110892作業道黒ヶ谷線分岐.JPG作業道黒ヶ谷線入口

ところどころコンクリート舗装された作業道を登り、黒ヶ谷を詰めると谷上部の分岐を右に取る。
P1110894分岐(左は法師ヶ峠方面).JPG分岐(左は法師ヶ垰方面)

支尾根をいくつか回り込みながら登っていくと、小広場の先の谷を右に回り込んだところで、上りの際に出会った分岐へ出るので直進する。
そのまま作業道を進み支尾根を回り込んだところで、右に公社看板「柳ヶ坪事業地」を見る。
P1110895公社造林看板(柳ヶ坪事業地).JPG公社造林看板

この先いくつか支道が分かれるが、下り方向の道を取って下っていくと、支尾根上で六叉路となる。
P1110896分岐.JPG支道分岐
P1110897小広場.JPG小広場
P1110898作業層.JPG作業道
P1110900六叉路.JPG六叉路

ここで左の支道へ入り、一旦No.140鉄塔まで行き、No.139鉄塔への巡視路も確認したあと、再び六叉路へ戻る。
P1110904標柱.JPG標柱
P1110903No.140鉄塔.JPGNo.140鉄塔

今度は右の谷へ向かう支道へ下り、右に特徴のある大岩を過ごすと、作業道の終点部へ着く。ここで右に支道が分かれる。
P1110905作業道沿いの岩.JPG
P1110906作業道終点.JPG作業道終点部

終点部の広場の奥に標柱があり、その先に鉄塔巡視路が続くのでこれに入る。
P1110907標柱.JPG標柱

まもなくNo.141鉄塔に出会う。ここからは雁飛山が望める。
P1110908 N0.141鉄塔.JPGN0.141鉄塔

右方向の巡視路へ入ると、支尾根上で反対側から延びた支道終点と出会う。
P1110909巡視路.JPG巡視路
P1110910尾根上で作業道終点と出会う.JPG支道終点と出会う

カヤの茂る平坦ピークを過ぎ、植林尾根に設置されたプラスチック階段を下る。
P1110911カヤが茂る巡視路・No.142鉄塔.JPGカヤが茂る巡視路
P1110913ヒノキ林境の巡視路.JPGヒノキ植林尾根の巡視路

鞍部を登り返すとNo.142鉄塔に出る。
P1110914 No.142鉄塔.JPGNo.142鉄塔

右の谷へ下る巡視路に入る。ヒノキ林の緩い勾配の谷から巻き道に変わる。
P1110915ヒノキ林の巡視路.JPGヒノキ林の巡視路
P1110916巻き道の巡視路.JPG巻き道
P1110917ヒノキ林の巡視路.JPGヒノキ林

どんどん下っていくとスギ植林帯となり、標柱のところで谷道と合わさる。
P1110918スギ林の巡視路巻き道.JPGスギ林
P1110919標柱・山道分岐.JPG標柱・谷道と合う

掘割り状の道となり、次の標柱で右折し、コンクリートの小橋で対岸へ渡る。
P1110920凹状の巡視路.JPG掘割り状の道
P1110921標柱.JPG標柱
P1110922小コン橋.JPGコンクリートの小橋

小広場(林道終点)を抜けると左に堰堤を見る。その先で上りに取った巡視路が右へ分かれる。
P1110923小広場.JPG小広場
P1110781堰堤.JPG堰堤

そのまま往路を下って駐車地へ戻る。

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