中峠・下峠(下関市豊浦町宇賀) [県西部の山]
もう少し涼しくなってから上峠・中峠・下峠を縦走したいと考えていたが、先日中峠越えをしたら早速歩きたくなったため、とりあえず上峠・中峠間の峠に上がり、下峠までを踏査してみた。
シダ被りや道が分かりづらいところもあるが、一部雑木林の切り開き道も残っている。上峠から続いている有刺鉄線付きの防獣ネットからは縦走路に入るとまもなく解放される。
なお下峠を通る県道270号(田耕湯玉停車場線)は、道路崩落のため、現在車両通行止めとなっている。(2013.09.05)
新堤池から縦走尾根
(クリックで拡大)
登山口周辺に駐車適地がないため、大河内寄りの旧道へ入ったところに車を置く。
石原田バス停を過ぎ、集落が途切れるところから舗装道が逆方向に上がっているので、これに入る。
これから向かう谷方向
登山口(逆方向)
最奥民家との間の山側へ向かう道を登る。
民家の間の道
すぐに防獣ネット沿いに右折し、草が少し被る平坦道を進む。
ネット沿いの平坦道
ネット沿いの平坦道
まもなくネットと別れ、左折して上方へ向かう幅広の山道を登る。なお左折地点でネットの出入り口があり、こちらからも登れるが、畑の斜面をあがるので分かりにくいだろう。
左折し直進
別の取り付き斜面
樹林帯沿いに登り、右折して巻き道に変わる。
植林沿いを急登
巻き道
尾根に出ると雑木疎林の緩やかな登りとなる。途中ヌタ場を見る。
掘割り状の尾根道
幅広の尾根道
ヌタ場
防獣ネットを横切ると右の巻き道に変わり、植林帯を進むようになる。
巻き道に変わる
植林帯の巻き道
炭焼窯跡を左に過ごすと、まもなく右に中道溜池に出会う。
炭焼窯跡
中道溜池
弾正原の四等三角点の名称も「中道(なかみち)」であるが、某行政図によれば弾正原の北西側斜面(豊北町側)に「中道」の記載があり、三角点名はこの字名から採ったと思われる。また角川日本地名大辞典「山口県」の巻末にある小字一覧には、豊浦町南宇賀の項に「中道」の名が確認できる。
このことから、豊北町と豊浦町の両側に小字名「中道」が存在すると思われる。あくまで私見だが、古来、上峠と中峠の間の峠を越える道を「中道」と称し、字名もこれに由来するのではないだろうか。
溜池沿いに倒木で少し荒れ気味の道を進むと、左の支谷側に再び炭焼窯跡を見る。前回この道を下ったときには気付かなかった。
少し荒れた山道
炭焼窯跡
谷あいの道となり、先日来の雨で雨水の流れ道となっている。
雨水が流れる山道
まもなく防獣ネットが張られた峠に出る。
トタン製の簡易ゲートをまたぎ、ネットの向こう側へ出る。
トタン製のゲート
左折し、旧町境で右側ヒノキ植林境をネットに沿って進む。シダが腰高に生い茂り、多少歩きづらい。
ネット沿いの尾根道
シダが被る植林沿いの道
標高280mピークに着くとネットは左方向へ分かれるが、右の北方向へ尾根上を進む。雑木林の切り開き道がしばらく続く。
280mピーク
雑木の切り開き道
切り開き道
300m平坦ピークを越えると、前方の小ピークがシダが被るので、左に巻くと左側スギ林の鞍部に出る。
300m平坦ピーク付近の切り開き道
左側植林帯の鞍部
さらに前方の尾根もシダ被りのため、尾根左斜面の雑木疎林の歩きやすいところを縫いながら進み、次の二つ目の300mピークをやり過ごす(冬場であればシダ尾根を構わずそのまま進んだ方が方向を誤らずにすむだろう)。
第二300mピーク
疎林の間を抜けていく
三つ目の300mピークのあたりで、直径が4mほどもある大きなヌタ場を見る。
大きなヌタ場
第三300mピーク方向
平坦雑木尾根の切り開きを進むと、先端部の小岩が連なるあたりで、右にヒノキ林が現れる。
切り開きの尾根道
右側ヒノキ林平坦尾根
小岩が重なる尾根
ヒノキ植林境を下り鞍部で登り返すと、260m小ピークに着く。
植林境鞍部
260mピーク
右に方向を変え、次の鞍部から雑木尾根を登り返す。切り開きが不明瞭となり少し分かりづらいが、そのうち明瞭となる。
植林境尾根
雑木切り開き尾根の上り
平坦ピーク上に出ると、しばらくは雑木林の切り開きが続く。
280m平坦ピーク
雑木切り開き尾根
300m平坦ピークでヒノキ林が現われるが、そのまま直進して植林境を下る。
300m平坦ピーク
植林境の下り
次の尾根分岐は左に取り、さらに植林境を下っていく。いくつか分岐箇所が続くが、植林境を忠実に下っていけばよい。
270m小ピーク
260m地点 左へ
250m折れ点 右へ
最後にシダ被りの箇所を右によけて下ると中峠へ降り立つ。
シダ被りの尾根
中峠南尾根(逆方向)
峠東側の谷
西側の谷
ここで三界萬霊の台座に鎮座する石仏に再会する。よく見ると、頭部が右斜め方向を向いている。何かで頭部が取れたとき座りのよい位置に置き換えられたのだろう。
石仏
石仏上部
さらに縦走を続け下峠へ向かう。
北尾根方向
植林境尾根道
ヒノキ林境を登り切り平坦ピークに出ると、左にカヤが茂る荒地が開ける。
カヤ原の平坦ピーク
境界倒石柱
方向を定めて植林方向へ進む。すぐ右に凹部があり小さな池となっている。
防火用に人工的に掘られたものか、自然にできたものかは分からない。
植林の平坦尾根道
池
枝打ちされた植林境を登り切ると、平坦尾根に出る。ここは左折し、次の平坦ピークからヒノキ林境を下る。
ヒノキ植林境
枝打ちされた植林尾根
植林境の下り
鞍部を登り返すと280mピークの少し左に出る。
鞍部
植林境の上り
280mピークまでわずかなので、立ち寄ってみたが、雑木に囲まれ、樹間からわずかに向かいの京ノ山が望める程度である。
280mピーク
縦走路へ戻り、すぐに鞍部を登り返すと291mピークの少し手前の稜線上に出る。
ここも右折し291mピークを踏んでみたが、雑木に囲まれ展望は得られない。
鞍部のヌタ場
291mピーク手前の上り
291mピーク
右側ヒノキ林境の鞍部へ下り、平坦尾根の植林境を進むと270mピークに着く。樹間に京ノ山や遠くに風車が並び立つ白滝山が望める。
植林境の下り
鞍部方向
平坦尾根の植林境
樹間に京ノ山
白滝山
植林境を下り、途中から踏み跡をたどって植林斜面をジグザグに下る。斜面上に植林作用時の踏み跡がいくつも枝分かれするので、歩きやすそうなところを選びながら下る。
植林境の下り
山道
ジグザグに下る
植林谷となり、下り切ると右からの支谷と出会う。
植林谷
支谷と出会う
谷沿いに左へ下ると「公社造林 沖見出し事業地」の看板に出会い、すぐ下に県道が現われる。
そのまま斜面を下って県道に降り立つ。
公社造林看板
下峠(西方向から)
左に向かい、県道を下って、途中立派な楼門が残る「大専寺」や新堤池のほとりにある大師堂などに立ち寄りながら戻る。
新堤池
庚申塚・大師堂
石仏2体
大専寺楼門
民家の石垣
庚申塚・小滝
シダ被りや道が分かりづらいところもあるが、一部雑木林の切り開き道も残っている。上峠から続いている有刺鉄線付きの防獣ネットからは縦走路に入るとまもなく解放される。
なお下峠を通る県道270号(田耕湯玉停車場線)は、道路崩落のため、現在車両通行止めとなっている。(2013.09.05)
新堤池から縦走尾根
(クリックで拡大)
登山口周辺に駐車適地がないため、大河内寄りの旧道へ入ったところに車を置く。
石原田バス停を過ぎ、集落が途切れるところから舗装道が逆方向に上がっているので、これに入る。
これから向かう谷方向
登山口(逆方向)
最奥民家との間の山側へ向かう道を登る。
民家の間の道
すぐに防獣ネット沿いに右折し、草が少し被る平坦道を進む。
ネット沿いの平坦道
ネット沿いの平坦道
まもなくネットと別れ、左折して上方へ向かう幅広の山道を登る。なお左折地点でネットの出入り口があり、こちらからも登れるが、畑の斜面をあがるので分かりにくいだろう。
左折し直進
別の取り付き斜面
樹林帯沿いに登り、右折して巻き道に変わる。
植林沿いを急登
巻き道
尾根に出ると雑木疎林の緩やかな登りとなる。途中ヌタ場を見る。
掘割り状の尾根道
幅広の尾根道
ヌタ場
防獣ネットを横切ると右の巻き道に変わり、植林帯を進むようになる。
巻き道に変わる
植林帯の巻き道
炭焼窯跡を左に過ごすと、まもなく右に中道溜池に出会う。
炭焼窯跡
中道溜池
弾正原の四等三角点の名称も「中道(なかみち)」であるが、某行政図によれば弾正原の北西側斜面(豊北町側)に「中道」の記載があり、三角点名はこの字名から採ったと思われる。また角川日本地名大辞典「山口県」の巻末にある小字一覧には、豊浦町南宇賀の項に「中道」の名が確認できる。
このことから、豊北町と豊浦町の両側に小字名「中道」が存在すると思われる。あくまで私見だが、古来、上峠と中峠の間の峠を越える道を「中道」と称し、字名もこれに由来するのではないだろうか。
溜池沿いに倒木で少し荒れ気味の道を進むと、左の支谷側に再び炭焼窯跡を見る。前回この道を下ったときには気付かなかった。
少し荒れた山道
炭焼窯跡
谷あいの道となり、先日来の雨で雨水の流れ道となっている。
雨水が流れる山道
まもなく防獣ネットが張られた峠に出る。
トタン製の簡易ゲートをまたぎ、ネットの向こう側へ出る。
トタン製のゲート
左折し、旧町境で右側ヒノキ植林境をネットに沿って進む。シダが腰高に生い茂り、多少歩きづらい。
ネット沿いの尾根道
シダが被る植林沿いの道
標高280mピークに着くとネットは左方向へ分かれるが、右の北方向へ尾根上を進む。雑木林の切り開き道がしばらく続く。
280mピーク
雑木の切り開き道
切り開き道
300m平坦ピークを越えると、前方の小ピークがシダが被るので、左に巻くと左側スギ林の鞍部に出る。
300m平坦ピーク付近の切り開き道
左側植林帯の鞍部
さらに前方の尾根もシダ被りのため、尾根左斜面の雑木疎林の歩きやすいところを縫いながら進み、次の二つ目の300mピークをやり過ごす(冬場であればシダ尾根を構わずそのまま進んだ方が方向を誤らずにすむだろう)。
第二300mピーク
疎林の間を抜けていく
三つ目の300mピークのあたりで、直径が4mほどもある大きなヌタ場を見る。
大きなヌタ場
第三300mピーク方向
平坦雑木尾根の切り開きを進むと、先端部の小岩が連なるあたりで、右にヒノキ林が現れる。
切り開きの尾根道
右側ヒノキ林平坦尾根
小岩が重なる尾根
ヒノキ植林境を下り鞍部で登り返すと、260m小ピークに着く。
植林境鞍部
260mピーク
右に方向を変え、次の鞍部から雑木尾根を登り返す。切り開きが不明瞭となり少し分かりづらいが、そのうち明瞭となる。
植林境尾根
雑木切り開き尾根の上り
平坦ピーク上に出ると、しばらくは雑木林の切り開きが続く。
280m平坦ピーク
雑木切り開き尾根
300m平坦ピークでヒノキ林が現われるが、そのまま直進して植林境を下る。
300m平坦ピーク
植林境の下り
次の尾根分岐は左に取り、さらに植林境を下っていく。いくつか分岐箇所が続くが、植林境を忠実に下っていけばよい。
270m小ピーク
260m地点 左へ
250m折れ点 右へ
最後にシダ被りの箇所を右によけて下ると中峠へ降り立つ。
シダ被りの尾根
中峠南尾根(逆方向)
峠東側の谷
西側の谷
ここで三界萬霊の台座に鎮座する石仏に再会する。よく見ると、頭部が右斜め方向を向いている。何かで頭部が取れたとき座りのよい位置に置き換えられたのだろう。
石仏
石仏上部
さらに縦走を続け下峠へ向かう。
北尾根方向
植林境尾根道
ヒノキ林境を登り切り平坦ピークに出ると、左にカヤが茂る荒地が開ける。
カヤ原の平坦ピーク
境界倒石柱
方向を定めて植林方向へ進む。すぐ右に凹部があり小さな池となっている。
防火用に人工的に掘られたものか、自然にできたものかは分からない。
植林の平坦尾根道
池
枝打ちされた植林境を登り切ると、平坦尾根に出る。ここは左折し、次の平坦ピークからヒノキ林境を下る。
ヒノキ植林境
枝打ちされた植林尾根
植林境の下り
鞍部を登り返すと280mピークの少し左に出る。
鞍部
植林境の上り
280mピークまでわずかなので、立ち寄ってみたが、雑木に囲まれ、樹間からわずかに向かいの京ノ山が望める程度である。
280mピーク
縦走路へ戻り、すぐに鞍部を登り返すと291mピークの少し手前の稜線上に出る。
ここも右折し291mピークを踏んでみたが、雑木に囲まれ展望は得られない。
鞍部のヌタ場
291mピーク手前の上り
291mピーク
右側ヒノキ林境の鞍部へ下り、平坦尾根の植林境を進むと270mピークに着く。樹間に京ノ山や遠くに風車が並び立つ白滝山が望める。
植林境の下り
鞍部方向
平坦尾根の植林境
樹間に京ノ山
白滝山
植林境を下り、途中から踏み跡をたどって植林斜面をジグザグに下る。斜面上に植林作用時の踏み跡がいくつも枝分かれするので、歩きやすそうなところを選びながら下る。
植林境の下り
山道
ジグザグに下る
植林谷となり、下り切ると右からの支谷と出会う。
植林谷
支谷と出会う
谷沿いに左へ下ると「公社造林 沖見出し事業地」の看板に出会い、すぐ下に県道が現われる。
そのまま斜面を下って県道に降り立つ。
公社造林看板
下峠(西方向から)
左に向かい、県道を下って、途中立派な楼門が残る「大専寺」や新堤池のほとりにある大師堂などに立ち寄りながら戻る。
新堤池
庚申塚・大師堂
石仏2体
大専寺楼門
民家の石垣
庚申塚・小滝
2013-09-11 21:17
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