定仙山・大藤山〈北木間側 小滝ルート〉(萩市山田) [県北部の山]
前日に定仙山を登りそこねたので、リベンジとしてまず定仙山に登り、その後、鉄塔のある460mピークまで縦走し、さらに大藤山まで再び足を延ばすことにした。
定仙山(北木間より)
(クリックで拡大)
集落道沿いに車を置き、民家の間から林道に入る。No.88鉄塔への巡視路を右に過ごすと林道終点に着く。
林道
林道終点
山道に入り、100mほど進むと、谷が分岐する所で高圧鉄塔の標柱を見る。
山道(巡視路)
標柱(右へ山道分岐)
ここで直進する巡視路と分かれて、右の小さな沢を渡ると、谷沿いに山道がある。
すぐ左に炭焼窯跡を過ごし、さらに100mほどで谷分岐となる。
山道
炭焼窯跡
左の谷へ入るつもりだったが、倒木等で荒れており、踏み跡もなさそうなので、正面のヤセ尾根に取り付くことにした。ヒノキ林境を急登すると、両側ヒノキ林に変わる。
植林境を急登
両側ヒノキ林
一旦平坦尾根となり再び急登すると、山頂手前の支尾根合流点に出る。左折し、植林境を少し進むと、山頂に着く。展望はない。
定仙山山頂部
四等三角点(基準点名「木間」)は、右の少し小高くなった雑木ヤブの中にある。最近測量に入った様子はない。三角点の少し手前(西側)に萩市の石柱とコンクリート柱が並んでいる。
三角点
萩市石柱・コン柱
次は鉄塔が建つ460mピークをめざすことにする。
そのまま北へ延びるヒノキ植林境を下る。鞍部から少し登り返した小ピーク手前で、植林境は左(西方向)へ変わるが、右の少しヤブ気味の雑木主尾根に進む。
植林境
植林境分岐(420m小ピーク手前)
小ピークから北に方向を変え、切開きが残るやや荒れ加減の雑木尾根を下ると、植林帯の鞍部へ降り立つ。右(東)の谷は手入れがされており、こちらからも上がれそうだ。
切開き
植林帯の鞍部
イノシシが泥浴び後にからだを擦り付けたと思われる切り株があった。
泥の付いた切り株
植林尾根を登り返すと、踏み跡が左へ巻き加減となる。谷へ出て、そのまま植林谷を詰める。ヤブもなく歩きやすい。
左の巻き道
谷と合わさる
谷が詰まる手前から、踏み跡はないが、適当に左の雑木疎林の支尾根へ取り付き、尾根を越えると谷で巡視路に出会う。(谷を最後まで詰め、よじ登って主尾根に出てもよいが、雑木ヤブ尾根で踏み跡もなく分かりずらい)
少し登れば標柱が立つ鞍部に出る。
鞍部の標柱
この先大藤山までは、前日の縦走路を逆方向にたどった。
大藤山山頂と三等三角点
大藤山から帰路、林道から続く山道との合流点(小穴と赤ポールのある地点)までは、前日と同じルートを逆に下った。
ヒノキ谷を下る
小穴
合流点からは、左折し山道をそのままたどってみた。支尾根の途中から左の谷へ下る。このルートを上りに取る場合、このヒノキ谷をそのまま詰めても主尾根に上がることできる。
山道(巻き道)
山道
山道(谷合流部)
谷を下ると少し先で沢を左に渡り、巻き道に変わる。赤ポールが三つ並ぶところで支尾根に合わさる。
そのまま雑木尾根に付いた道を下る。あまり利用されてはいないようだが、明瞭な道が残る。
やせた尾根の道をどんどん下っていき、左に折れるとすぐに数mの急斜面を下ると、そま道に降り立つ。
雑木尾根道
やせ尾根道
下降部(支尾根取り付き)
谷の合流点であり、左の谷には、すぐ下にナメ状の小滝が見える。右折し、岩場の斜面に付けられた道を慎重に下り、沢を渡ると明瞭な山道に出る。上りに取った場合、斜面上に付けられた道は、いずれも分かりづらいだろう。
下方に見える小滝
支谷への下降部
明瞭な山道
少し下ったところから、小滝の方へ行ってみた。滝は連段となっている。
小滝
山道を少し下ると、倒木があり、道が消失する。左岸へ渡り、左に炭焼窯跡を過ごすと、再び踏み跡が現れる。
炭焼窯跡
スギ林の踏み跡をたどっていくと、棚田跡に出る。4、5mの高低差があるので、棚田の右端に行くと、踏み跡がある。
スギ林の踏み跡
スギ林(棚田跡)
右端に踏み跡
棚田跡
山道に変わり、耕作地へ出たところで農具小屋を右に見る。山道を下ると、民家横で集落道に出る。
山道
■山名考
◆定仙山
字境から外れているため、地下上申の隣村境目書には山名が出てこない。代わりに山田村の御立山の項に「ぜうせん山 北木間村ノ尻ニ有之」という記述がある。
また。風土注進案では、同じく御立山として「定仙山 木間村」が見える。
◆大藤山
地下上申では、山田村の境目書に「大藤浴山頭」の名が見え、山名はこれに由来するものと思われる。
ただ、地下上申の山田村の記述から判断すると、三角点ピークは「大滝浴頭」、「大藤山浴山頭」は、三角点ピークの南にある地籍図根三角点ピーク(標高520m)と思われる。さらに南の同じく標高520mの小ピークは「大浴山頭」ではないかと推測する。
また、地下上申の明木村の隣村境目書では、該当する地域の山名として「割ル浴頭」のみ記載があり、この三つのピークを総称するものではないかと思われる。
さらに、三等三角点「見定(けんじょう)」の点の記には、俗称として「三ツヶ河内」と記載があり、これも三つのピークを総称する山名かも知れない。
なお、「大滝浴頭」の山名は、小滝ではあるが、今回見付けた中腹の滝に由来するのではないだろうか。
定仙山(北木間より)
(クリックで拡大)
集落道沿いに車を置き、民家の間から林道に入る。No.88鉄塔への巡視路を右に過ごすと林道終点に着く。
林道
林道終点
山道に入り、100mほど進むと、谷が分岐する所で高圧鉄塔の標柱を見る。
山道(巡視路)
標柱(右へ山道分岐)
ここで直進する巡視路と分かれて、右の小さな沢を渡ると、谷沿いに山道がある。
すぐ左に炭焼窯跡を過ごし、さらに100mほどで谷分岐となる。
山道
炭焼窯跡
左の谷へ入るつもりだったが、倒木等で荒れており、踏み跡もなさそうなので、正面のヤセ尾根に取り付くことにした。ヒノキ林境を急登すると、両側ヒノキ林に変わる。
植林境を急登
両側ヒノキ林
一旦平坦尾根となり再び急登すると、山頂手前の支尾根合流点に出る。左折し、植林境を少し進むと、山頂に着く。展望はない。
定仙山山頂部
四等三角点(基準点名「木間」)は、右の少し小高くなった雑木ヤブの中にある。最近測量に入った様子はない。三角点の少し手前(西側)に萩市の石柱とコンクリート柱が並んでいる。
三角点
萩市石柱・コン柱
次は鉄塔が建つ460mピークをめざすことにする。
そのまま北へ延びるヒノキ植林境を下る。鞍部から少し登り返した小ピーク手前で、植林境は左(西方向)へ変わるが、右の少しヤブ気味の雑木主尾根に進む。
植林境
植林境分岐(420m小ピーク手前)
小ピークから北に方向を変え、切開きが残るやや荒れ加減の雑木尾根を下ると、植林帯の鞍部へ降り立つ。右(東)の谷は手入れがされており、こちらからも上がれそうだ。
切開き
植林帯の鞍部
イノシシが泥浴び後にからだを擦り付けたと思われる切り株があった。
泥の付いた切り株
植林尾根を登り返すと、踏み跡が左へ巻き加減となる。谷へ出て、そのまま植林谷を詰める。ヤブもなく歩きやすい。
左の巻き道
谷と合わさる
谷が詰まる手前から、踏み跡はないが、適当に左の雑木疎林の支尾根へ取り付き、尾根を越えると谷で巡視路に出会う。(谷を最後まで詰め、よじ登って主尾根に出てもよいが、雑木ヤブ尾根で踏み跡もなく分かりずらい)
少し登れば標柱が立つ鞍部に出る。
鞍部の標柱
この先大藤山までは、前日の縦走路を逆方向にたどった。
大藤山山頂と三等三角点
大藤山から帰路、林道から続く山道との合流点(小穴と赤ポールのある地点)までは、前日と同じルートを逆に下った。
ヒノキ谷を下る
小穴
合流点からは、左折し山道をそのままたどってみた。支尾根の途中から左の谷へ下る。このルートを上りに取る場合、このヒノキ谷をそのまま詰めても主尾根に上がることできる。
山道(巻き道)
山道
山道(谷合流部)
谷を下ると少し先で沢を左に渡り、巻き道に変わる。赤ポールが三つ並ぶところで支尾根に合わさる。
そのまま雑木尾根に付いた道を下る。あまり利用されてはいないようだが、明瞭な道が残る。
やせた尾根の道をどんどん下っていき、左に折れるとすぐに数mの急斜面を下ると、そま道に降り立つ。
雑木尾根道
やせ尾根道
下降部(支尾根取り付き)
谷の合流点であり、左の谷には、すぐ下にナメ状の小滝が見える。右折し、岩場の斜面に付けられた道を慎重に下り、沢を渡ると明瞭な山道に出る。上りに取った場合、斜面上に付けられた道は、いずれも分かりづらいだろう。
下方に見える小滝
支谷への下降部
明瞭な山道
少し下ったところから、小滝の方へ行ってみた。滝は連段となっている。
小滝
山道を少し下ると、倒木があり、道が消失する。左岸へ渡り、左に炭焼窯跡を過ごすと、再び踏み跡が現れる。
炭焼窯跡
スギ林の踏み跡をたどっていくと、棚田跡に出る。4、5mの高低差があるので、棚田の右端に行くと、踏み跡がある。
スギ林の踏み跡
スギ林(棚田跡)
右端に踏み跡
棚田跡
山道に変わり、耕作地へ出たところで農具小屋を右に見る。山道を下ると、民家横で集落道に出る。
山道
■山名考
◆定仙山
字境から外れているため、地下上申の隣村境目書には山名が出てこない。代わりに山田村の御立山の項に「ぜうせん山 北木間村ノ尻ニ有之」という記述がある。
また。風土注進案では、同じく御立山として「定仙山 木間村」が見える。
◆大藤山
地下上申では、山田村の境目書に「大藤浴山頭」の名が見え、山名はこれに由来するものと思われる。
ただ、地下上申の山田村の記述から判断すると、三角点ピークは「大滝浴頭」、「大藤山浴山頭」は、三角点ピークの南にある地籍図根三角点ピーク(標高520m)と思われる。さらに南の同じく標高520mの小ピークは「大浴山頭」ではないかと推測する。
また、地下上申の明木村の隣村境目書では、該当する地域の山名として「割ル浴頭」のみ記載があり、この三つのピークを総称するものではないかと思われる。
さらに、三等三角点「見定(けんじょう)」の点の記には、俗称として「三ツヶ河内」と記載があり、これも三つのピークを総称する山名かも知れない。
なお、「大滝浴頭」の山名は、小滝ではあるが、今回見付けた中腹の滝に由来するのではないだろうか。
2012-05-02 00:28
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