権現山〈白山神社ルート・下の垰コース〉(美祢市美東町絵堂・長登) [県北部の山]
権現山の由来と思われる白山神社が北麓にあり、かねてから山頂へ至る道があるのではと気になっていた。3年前に下の垰コースを登った際、下山後、神社の右横から山へ向かって道が続いているのを確認していたので、今回たどってみることにした。
赤郷集落から見た権現山
(クリックで拡大)
神社手前の駐車地へ着くと、10名ほどの地元の方が周辺を清掃中だった。神社の境内で出会ったお婆さんと少し立ち話をした。何でも秋葉さまの祭礼が年に2回あり、一回目がこの連休中にあるので、総出で清掃活動をしているらしい。白山神社なのにどうして秋葉様の祭なのか尋ねたがご存知なかった。合祀されたのだろうか。神社名を「はくさん」と言ったところ、「しろやま」と訂正された。昔は神社から山道をたどって山頂まで登っていたが今はヤブだろうとのこと。道があったと聞いて意を強くした。
白山神社
境内
神社の右横から山へ向かう道へ入る。片側ヒノキ林の堀割道を進むと、やがて両側ヒノキ林の尾根道となる。スギが混じるようになり、左に炭焼窯跡を見る。
神社右の山道
ササ道が少し続く
左ヒノキ林
堀割道
ヒノキ林の尾根道
スギが加わる
炭焼窯跡
さらに進むと、左に平坦地がある。「風土注進案」絵堂村の白山大権現の記述によると、当初山の八合目あたりにあったが、再建の際、山中に新宮を建て、さらに参詣の便を図るため貞享年間(1684~1687)に現在の麓の地に移したとある。登山中こうした平坦地は他所になく、ここが新宮建立の地ではないかと推測してみた。
平坦地
このあと右巻き加減の道となり谷に合わさると、間もなく再び炭焼窯跡を見る。やがて倒木等で道も消失する。踏み跡もなくなるので、左斜面の歩きやすいところを選びながら登る。
アオキが目立ち始め、何とか抜けると雑木疎林となる。
右へ巻き加減の道
倒木が現れ道も消える
左斜面へ逃げ込む
アオキのヤブを抜ける
雑木疎林ヤブ
登り切ると主尾根鞍部近くに出る。右折し尾根上の踏み跡を登る。左に小岩の展望地があり、樹間に矢櫃山などが遠望できる。すぐ先が権現山山頂である。三等三角点(基準点名「権現山」)がある。展望はほとんど得られない。
主尾根に出る(左方向)
尾根道
展望地
矢櫃山を遠望
権現山山頂
帰路は、下の垰コースで下った。3年前に見付けた道である。南麓の林道へ下るコースと分岐までは同じだ。
左ヒノキ林から岩稜帯を越えると両側スギ林となる。
山頂下・左ヒノキ林
岩稜(逆方向)
スギ林
トラロープが設置された斜面を下ると鞍部で左に林道コースを分ける。ここからは踏み跡程度の道となる。
トラロープのある斜面
鞍部分岐(左林道コース)
少し登り返すと小ピークに出る。右に明瞭な切開き道があるが、ここは左の支尾根を下る。右ヒノキ林沿いに下ると鞍部に着く。
410mピーク
北支尾根の切開き道
右ヒノキ
スギ林の鞍部
右に山道があり、これを下る。作業道風の幅広の道が植林帯の中に続いており、そのまま下っていく。
幅広の下山道
左に石垣が築かれた平坦地がある。石積みがあり、よく見ると、鉱石を焼いたもののようだ。広い植林帯のうちで、ここだけ石垣が築かれており、採掘跡と思われる。
「美東町史 資料編」(平成16年美東町発行)鉱山遺跡の項の長登鉱山跡の記述によると、位置図の場所より少し東に逸れるが、「尻なし山」鉱床の一部と推測される。
平坦地(鉱山跡?)
焼鉱石?の石積み
焼鉱石?
さらに幅広道を下っていくと、高圧線鉄塔に出会う。
幅広道
幅広道
鉄塔
ここから左右に巡視路が分かれるが、どちらを取ってもよい。左の道を下ると、谷で真新しい作業道に出会う。上方では伐採作業が行われているようだ。右折すると、鞍掛山トンネル入口上部の車道へ出る。
伐採作業道(左方向)
伐採作業道(右方向)
下山口
参考に、鉄塔まで戻り、右の巡視路を戻ってたどってみた。鉄塔を二つ過ごして、再び車道に降り立つことができる。
車道をはさんで白山神社の反対側には、絵堂戦跡記念碑が建ち、弾痕が残る本陣跡の門がある。
絵堂戦跡記念碑
本陣跡の門
赤郷集落から見た権現山
(クリックで拡大)
神社手前の駐車地へ着くと、10名ほどの地元の方が周辺を清掃中だった。神社の境内で出会ったお婆さんと少し立ち話をした。何でも秋葉さまの祭礼が年に2回あり、一回目がこの連休中にあるので、総出で清掃活動をしているらしい。白山神社なのにどうして秋葉様の祭なのか尋ねたがご存知なかった。合祀されたのだろうか。神社名を「はくさん」と言ったところ、「しろやま」と訂正された。昔は神社から山道をたどって山頂まで登っていたが今はヤブだろうとのこと。道があったと聞いて意を強くした。
白山神社
境内
神社の右横から山へ向かう道へ入る。片側ヒノキ林の堀割道を進むと、やがて両側ヒノキ林の尾根道となる。スギが混じるようになり、左に炭焼窯跡を見る。
神社右の山道
ササ道が少し続く
左ヒノキ林
堀割道
ヒノキ林の尾根道
スギが加わる
炭焼窯跡
さらに進むと、左に平坦地がある。「風土注進案」絵堂村の白山大権現の記述によると、当初山の八合目あたりにあったが、再建の際、山中に新宮を建て、さらに参詣の便を図るため貞享年間(1684~1687)に現在の麓の地に移したとある。登山中こうした平坦地は他所になく、ここが新宮建立の地ではないかと推測してみた。
平坦地
このあと右巻き加減の道となり谷に合わさると、間もなく再び炭焼窯跡を見る。やがて倒木等で道も消失する。踏み跡もなくなるので、左斜面の歩きやすいところを選びながら登る。
アオキが目立ち始め、何とか抜けると雑木疎林となる。
右へ巻き加減の道
倒木が現れ道も消える
左斜面へ逃げ込む
アオキのヤブを抜ける
雑木疎林ヤブ
登り切ると主尾根鞍部近くに出る。右折し尾根上の踏み跡を登る。左に小岩の展望地があり、樹間に矢櫃山などが遠望できる。すぐ先が権現山山頂である。三等三角点(基準点名「権現山」)がある。展望はほとんど得られない。
主尾根に出る(左方向)
尾根道
展望地
矢櫃山を遠望
権現山山頂
帰路は、下の垰コースで下った。3年前に見付けた道である。南麓の林道へ下るコースと分岐までは同じだ。
左ヒノキ林から岩稜帯を越えると両側スギ林となる。
山頂下・左ヒノキ林
岩稜(逆方向)
スギ林
トラロープが設置された斜面を下ると鞍部で左に林道コースを分ける。ここからは踏み跡程度の道となる。
トラロープのある斜面
鞍部分岐(左林道コース)
少し登り返すと小ピークに出る。右に明瞭な切開き道があるが、ここは左の支尾根を下る。右ヒノキ林沿いに下ると鞍部に着く。
410mピーク
北支尾根の切開き道
右ヒノキ
スギ林の鞍部
右に山道があり、これを下る。作業道風の幅広の道が植林帯の中に続いており、そのまま下っていく。
幅広の下山道
左に石垣が築かれた平坦地がある。石積みがあり、よく見ると、鉱石を焼いたもののようだ。広い植林帯のうちで、ここだけ石垣が築かれており、採掘跡と思われる。
「美東町史 資料編」(平成16年美東町発行)鉱山遺跡の項の長登鉱山跡の記述によると、位置図の場所より少し東に逸れるが、「尻なし山」鉱床の一部と推測される。
平坦地(鉱山跡?)
焼鉱石?の石積み
焼鉱石?
さらに幅広道を下っていくと、高圧線鉄塔に出会う。
幅広道
幅広道
鉄塔
ここから左右に巡視路が分かれるが、どちらを取ってもよい。左の道を下ると、谷で真新しい作業道に出会う。上方では伐採作業が行われているようだ。右折すると、鞍掛山トンネル入口上部の車道へ出る。
伐採作業道(左方向)
伐採作業道(右方向)
下山口
参考に、鉄塔まで戻り、右の巡視路を戻ってたどってみた。鉄塔を二つ過ごして、再び車道に降り立つことができる。
車道をはさんで白山神社の反対側には、絵堂戦跡記念碑が建ち、弾痕が残る本陣跡の門がある。
絵堂戦跡記念碑
本陣跡の門
2012-04-22 23:16
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0