SSブログ

大西山・ようきり山・魚切山〈南尾根ルート〉(山口市陶) [県央部の山]

102魚切山付近から縦走路(逆方向).JPG魚切山近くの尾根から縦走路
魚切山・ようきり山・大西山.jpeg (1,2クリックで拡大)

糸根新堤近くの林道沿いにあった保安林看板地図に、魚切山の南尾根に「大西山」と「ようきり山」の山名が記載されていたので歩くことにした。
看板と山名に記憶があったので、過去の山行記録を調べたところ、ちょうど18年前に同看板を見て、魚切山から南尾根を縦走し郷上集落へ降りていたのがわかった。
前回は1日で踏破していたが、今回は3度目でどうにか縦走した。シダヤブが一段と深くなったことと年齢のせいかもしれない。
魚切山から大西山間の縦走路はシダを主体としたヤブ尾根が延々と続きしごかれる。 

1回目(1月11日)は、動物愛護センター前から馬頭観音経由で陶ヶ峠へ出て、魚切山へ上がり、魚切山から南尾根へ縦走を開始。シダヤブを分けながら320mピークを越えて240m鞍部へ出たところで、まだ時間に余裕はあったもののスタミナ切れと気力がなえ、あえなく断念。鞍部から西側の谷を下って戻った。

2回目(1月13日)は、続きを歩こうと動物愛護センターから谷詰めで240m鞍部へ出て縦走を開始。さらに濃くなったシダヤブに辟易しながらようきり山を越えて行き、なんとか大西山の三角点を確認。18年前に下った南西尾根をめざしていると、踏み跡を少し下ったところで意外にも整備された山道に出合い、そのまま谷に付けられた明瞭道を下り、麓へ降り立った。

そこで3回目の今回は、郷上集落側から新たに見つけた整備山道を利用し、逆コースで魚切山をめざすことにした。山名については、1月2日の山行記録を参照してもらいたい。(2020.1.24)

●駐車地~大西山(△赤岸)
新幹線高架近くの路肩スペースに車を置き、コンクリート橋をわたって林道に入ると、左に石仏を見る。
001コンクリート橋.JPGコンクリート橋
002石仏.JPG石仏
003林道・新幹線のガード.JPG林道・新幹線の高架
004林道.JPG林道
005赤岸池.JPG赤岸池
006林道.JPG林道
007大西山.JPG大西山

林道から畦道に入り、小伏堤の土手の左から山道が続いている。入口に竹の杖が重ねてある。
008畦道に曲がる.JPG畦道へ入る
009登山口.JPG登山口
010竹杖(逆方向).JPG竹杖(逆方向)

堤沿いに進み、雑木疎林の平坦地を抜けていくと、ロープに出合う。山道を示すためか道沿いに所々設けてある。周辺は棚田跡なのか低い石垣が段状に残る。
011山道・小伏池.JPG山道・小伏堤
012池沿いの山道.JPGため池沿い
013山道.JPG山道
014ロープ現る.JPGロープ出合い
016棚田跡の石垣.JPG石垣
017溝をまたぐ.JPG溝をまたぐ
018法面を上がる.JPG段差を上がる

蛍光色のペンキやロープに従い谷を詰め、急な斜面を登り切ると尾根へ出る。
019山道・ペンキ印.JPG山道・ペンキ印
020ロープ・山道.JPGロープ・山道
021山道.JPG山道
022急登・ロープ.JPG急登・ロープ
024.JPG急登・ロープ
025シダ尾根へ出る.JPGシダ尾根へ出る
026尾根上からの展望(御伊勢山).JPG尾根上からの展望(御伊勢山)

ここから道は上方の左尾根へ向かわず、前方へ尾根伝いに下っているので、たどってみると、シダを刈り払った展望地で行き止まりとなる。展望地は、左手と少し下ったところの2箇所ある。状況から判断すると、初日の出を拝む目的か何かで地元有志により整備されたように思える。地下上申絵図(下図)には大西山と友林(友輪)池間の境界上に「烏帽子岩」の記載があるので、このあたりがその場所ではないかと推測しているがどうだろう。
029シダ道.JPGシダ道
033展望地①.JPG左の展望地①
030楞厳寺山・花ヶ岳.JPG楞厳寺山・花ヶ岳
031亀尾山・福西山.JPG亀尾山・福西山
032火の山連峰.JPG火の山連峰
034展望地②.JPG展望地②

尾根上の分岐まで戻り、踏み跡を進むと四等三角点「赤岸」のある大西山へ着く。
展望はない。
040シダ尾根.JPGシダ尾根
042四等三角点「赤岸」.JPG四等三角点「赤岸」

● ~ようきり山
シダ尾根を少し上がると、尾根の左に丸っこい滑らかな小岩があり、動物愛護センターが眼下に望める。
044シダ尾根.JPGシダ尾根
045丸岩.JPG丸岩
046動物愛護センター方向.JPG動物愛護センター方向

このあたりからシダが深くなり、踏み跡も不明瞭となる。右の雑木斜面へ逃げ込みながら進む。左に竹林が望めるあたりでシダ尾根を避けるため左斜面へ少し下る。
048右側雑木斜面.JPG右側雑木斜面
050深いシダ尾根.JPG深いシダ尾根
051左斜面に竹林.JPG左斜面に竹林
052トラバース下降地点.JPGトラバース下降地点

雑木斜面をトラバースしながら登り切ると260m支尾根合流点①付近へ出る。
053雑木斜面のトラバース.JPG雑木斜面のトラバース
054シダ斜面.JPGシダ斜面
055支尾根分岐点①付近へ出る.JPG支尾根合流点①付近へ出る
056分岐点からの小展望(火の山連峰).JPG合流点からの小展望(火の山連峰)

ここから魚切山までの縦走路は主としてシダヤブが続くので、新旧のシダを分けた跡をたどると少しは楽だが、少しでも外れると途端に難渋する。尾根上のヤブがひどいところは左(西側)の斜面に逃げ込むと歩きやすく、古い踏み跡やケモノ道が付いていることが多いようだ。
支尾根合流点を途中2箇所確認しながら、ようやく「ようきり山」に着く。ヤブに囲まれ、これといった特徴的なものはない。
057シダ尾根をトラバース.JPGシダ尾根をトラバース
058西方向の展望.JPG途中の西側展望
059シダ尾根.JPGシダ尾根
061支尾根分岐点②.JPG支尾根合流点②
062深いシダ尾根.JPG深いシダ尾根
063前方に支尾根分岐点③.JPG前方に支尾根合流点③
064支尾根分岐点③.JPG支尾根合流点③
065黒河内山方向.JPG黒河内山方向
066楞厳寺山・花ヶ岳.JPG楞厳寺山・花ヶ岳
067露岩斜面.JPG露岩の斜面
069シダ尾根をトラバース.JPGシダ尾根をトラバース
070シダ尾根.JPGシダ尾根
072シダ尾根.JPGシダ尾根
073ようきり山山頂.JPGようきり山山頂
074 前方に320mピーク.JPG前方に320mピーク
075天狗岩山・黒河内山方向.JPG天狗岩山・黒河内山方向
076楞厳寺山・花ヶ岳.JPG楞厳寺山・花ヶ岳

● ~240m鞍部~320mピーク
前回のシダを分けた跡を見失ったため、難渋しながらシダヤブを分けて下り、最後は左雑木斜面へ逃げ込んで尾根へ上がると、240m鞍部へ出る。
077深いシダ尾根.JPG深いシダ尾根
078急なシダ尾根(逆方向).JPG急なシダ尾根(逆方向)
079シダ尾根.JPGシダ尾根
080左の雑木斜面をトラバース.JPG左の雑木斜面をトラバース

鞍部には東側の谷への下降点から少し魚切山寄りに、赤ポールがヤブの中にある。
081 240m鞍部付近.JPG240m鞍部の東谷下降地点
082鞍部からの展望(花ヶ岳方向).JPG下降地点からの展望(花ヶ岳方向)
083雑木斜面.JPG西谷側の雑木斜面
084赤プラポール.JPG赤プラポール

このあたりから、やや古いブルーのビニールテープが所々途中まで付けられている。同じテープが東西両側の谷にもあり、周辺山域の愛好者のものと見られる。
深いシダを左によけながらシダ尾根を登り、300m支尾根合流点を過ごして緩いシダ尾根を登り切ると、320mピークに立つ。
085深いシダ尾根.JPG深いシダ尾根
086シダ尾根を左へトラバース.JPGシダ尾根を左へトラバース
087シダ尾根.JPGシダ尾根
088シダ尾根.JPGシダ尾根
090雑木シダ尾根.JPG雑木シダ尾根
091 300m支尾根合流点.JPG300m支尾根合流点
092シダ尾根をトラバース.JPGシダ尾根をトラバース
093トラバース.JPGトラバース
094シダ尾根.JPGシダ尾根
095 320mピーク.JPG320mピーク

● ~魚切山
雑木尾根の310m鞍部を登り返し、シダ尾根を登っていくと雑木のブッシュとなりひるむが、少し分けると難なく360m支尾根合流点で登山道に抜け出る。道を右に取るとすぐに魚切山の山頂へ着く。
096深いシダ尾根.JPG深いシダ尾根
097 310m鞍部.JPG310m鞍部
098シダ尾根.JPGシダ尾根
099シダ尾根.JPGシダ尾根
100シダ尾根.JPGシダ尾根
103 360m支尾根合流点.JPG360m支尾根合流点

昼を大きく回っていたが年配のハイカーに出あう。「平日のこんな時間に人に会うなんて」と互いに驚いた。
地元の方らしく、しばし歓談。病み上がりに登ったということだったが、日本アルプス方面にも毎年登られ、「車で高速を使わず一般道を走って遠出をする。道々あちこちの山に登りながら行くが、運転疲れと山登りの疲れは疲労箇所が違うのか、相互作用で疲れを解消できるのでよい」と話されたのが印象に残った。
108魚切山山頂.JPG魚切山山頂
105楞厳寺山・花ヶ岳.JPG楞厳寺山・花ヶ岳
106縦走路・亀尾山・火の山連峰.JPG縦走路・亀尾山・火の山連峰
107山口市街.JPG山口市街

● ~陶ヶ峠~駐車地
陶ヶ峠をめざす。のんびり写真を撮りながら下るので地元の方に先行してもらったら、みるみるうちに姿がみえなくなった。
109登山道.JPG登山道
110.JPG登山道
111標高300m付近.JPG標高300m付近
113.JPG登山道
114 250m支尾根分岐点.JPG250m支尾根分岐点
115火の山連峰・椹野川河口.JPG支尾根分岐点からの展望
116登山道.JPG登山道
118陶ヶ峠・道標(平川側から).JPG陶ヶ峠・道標(平川側から)

陶ヶ峠では、今まで気付かなかった小祠跡のようなものをみつけた。
119小祠跡?.JPG小祠跡?

陶ヶ峠から動物愛護センター側の登山口へ直接下るのは久しぶりだった。
よく踏まれた道でややもの足りない感じがしなくもない。
121登山道.JPG登山道
123.JPG登山道
124丸木橋.JPG丸木橋
125.JPG登山道
127一里塚・登山道(逆方向).JPG一里塚・登山道(逆方向
128一里塚説明板.JPG一里塚説明板
129登山口・道標.JPG登山口・道標

縦走路の山並みを見上げながら駐車地へ戻る。
132峠下池から320mピーク方向.JPG峠下池から320mピーク方向
133ようきり山方向.JPGようきり山方向
134大西山.JPG大西山
135ようきり山.JPGようきり山

★補足
240m鞍部から東西の谷へ下るルートはエスケープルートとして使えそうなので、追加で報告しておきたい。

● 240m鞍部~動物愛護センター前駐車地(2020.1.11)
※地図上では黄緑色のトラックで表示
疎林の谷を下るとシダヤブとなる。シダヤブを右によけながら下っていくと、右岸側に踏み跡が現われ、やがて古道に変わる。
094雑木疎林斜面.JPG雑木疎林斜面
096疎林斜面.JPG疎林斜面
097谷出合い・テープ.JPG谷出合い・テープ
098階段状の岩盤.JPG階段状の岩盤
099ガレ・疎林谷.JPGガレ・疎林谷
101山道.JPG山道

ガレ石の涸れ沢上を歩くようになり、勾配が緩くなると溝状の沢がいくつか枝分かれするので、右端の溝沿いに下っていくと小川と出合う。小川沿いに右へ少し進み、対岸へ渡って斜面を上がると舗装車道の行き止まり(登山口)に出る。
103涸れ沢出合い(逆方向).JPG涸れ沢出合い(逆方向)
105涸れ沢沿い.JPG涸れ沢沿い
106溝道.JPG溝道
107溝道沿い.JPG溝道沿い
110沢出合い.JPG小川出合い
111渡渉箇所.JPG渡渉箇所
112舗装道終点部出合い(逆方向).JPG車道終点部出合い(逆方向)

逆方向から登る場合、手前の溝に入るとすぐにテープがあり、踏み跡をたどると右端の溝(沢)に出合う。この溝沿いに踏み跡をたどると上記の道と合流する。

● 新堤~糸根新堤上部の堰堤~240m鞍部(2019.12.15)
※地図上ではピンク色のトラックで表示
新堤から荒れた林道を進み、堰堤を越えて分岐の沢を直進する。
117新堤から魚切山方向.JPG新堤から魚切山方向
123保安林看板.JPG保安林看板
127水涸れの堰堤下.JPG水涸れの堰堤下
128堀状の沢を進む.JPG堀状の沢を進む

ヒノキ植林帯となり沢沿いに登る。途中ブルーのテープを見る。
129ヒノキ林出合い.JPGヒノキ林出合い
132涸れ沢沿いに谷を詰める.JPG涸れ沢沿いに谷を詰める
134ブルーテープ.JPGブルーテープ

谷を詰め植林上部からシダヤブのトンネルを匍匐(ほふく)前進気味に少し進むと、240m鞍部へ抜け出る。
初めて鞍部から逆方向に下る場合、シダヤブを抜ける箇所を見つけるのが難しいだろう。(今のところ目印はない)
137植林斜面.JPG植林斜面
139右へトラバース.JPG右へトラバース
140鞍部が近くなる.JPG鞍部が近くなる
141シダヤブに突入.JPGシダヤブに突入
143シダヤブのトンネル.JPGシダヤブのトンネル
147鞍部上のシダヤブ.JPG鞍部上のシダヤブ
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。