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中畑岳(△岡山)〈市境ルート・中畑コース〉・向畑左近桜(周南市須万・岩国市広瀬) [県央部の山]

前回(3月24日)北山集落の地元の方から長谷(ながたに)から向畑(むかいばた)へ抜ける林道があり、道はしっかりしているとの情報を得たので、長谷側から中畑岳をめざすことにした。(2019.3.30)
IMG_8513左近桜.JPG向畑の左近桜
中畑岳.jpeg (1,2クリックで拡大)

●駐車地(長谷)~市境
駐車地で支度をしていると、集落の方から犬を連れて散歩中のお婆さんがやってきて、お話をする。
「向畑の桜見物かね?」と尋ねられたので、「北山の上にある三角点の山へ上がるんです」と答える。なんでも広瀬側から左近桜を観てこちらへ(迷って?)下り、「ここはどこだ」と尋ねる人が稀にいるらしい。
話を聞いて、当初市境へ出てすぐに山へ向かうつもりだったが、向畑集落(現在は無住)の左近桜まで足をのばすことにする。
長谷自治会館手前から舗装林道へ入る。
堰堤①を過ごすと林道の上方に鳥居が見えたので立ち寄る。鳥居には重長神社とある。現在お参りされている様子はない。
IMG_8461駐車地.JPG駐車地
IMG_8462林道入口.JPG林道入口
IMG_8465堰堤①.JPG堰堤①
IMG_8466雀塚?.JPG法面上の小祠
IMG_8469神社登り口.JPG神社登り口
IMG_8467重長神社.JPG

舗装林道はしっかりしているが、離合箇所は少ないので軽トラぐらいでないと厳しいだろう。
未舗装に変わると岩国市(旧錦町)との境の峠に着く。
IMG_8471舗装林道.JPG舗装林道
IMG_8472堰堤②.JPG堰堤②
IMG_8473コン橋.JPGコン橋
IMG_8474舗装林道.JPG舗装林道
IMG_8477未舗装林道.JPG未舗装林道
IMG_8479市境・林道分岐.JPG市境・林道分岐

●~向畑左近桜
峠で道が交差する。向畑へは林道を直進すると近いと思われるが、右の林道を取る。
平坦ピークを左に巻くと鞍部の分岐で左の道を下る。
IMG_8480林道.JPG林道
IMG_8482分岐.JPG分岐
IMG_8483林道.JPG林道
IMG_8484林道.JPG林道

廃屋を過ごしながら下っていくと、左に斜面が開け、下方に左近桜と思われる桜が見下ろせる。長谷のお婆さんの話からやや時期が早いかと懸念したが、開花していた。
IMG_8486倒壊廃屋.JPG倒壊した廃屋
IMG_8490右近桜(上方から).JPG左近桜(上方から)

左近親子(?)の石碑を右に過ごすと分岐へ出る。左近桜へは左の道が近いが、右道へ進んでみた。
立派な石垣のある谷を左へ回り込むとヤブ気味の急な荒れた道となり、舗装道へ出る。
IMG_8491左近親子の石碑.JPG左近親子の石碑
IMG_8493分岐(逆方向).JPG分岐(逆方向)
IMG_8495分岐.JPG作業道分岐
IMG_8496石垣(右方向).JPG石垣(右方向)
IMG_8497作業道.JPG荒れ作業道
IMG_8498車道出合い.JPG舗装道出合い

左折すると右下に古い校舎らしきものが見えた。(帰宅してネットで調べたところ広瀬小学校向畑分校跡とわかった。)
IMG_8499向畑小学校跡?.JPG向畑分校跡
IMG_8501向畑小学校跡?.JPG向畑分校跡
IMG_8500馬糞ヶ岳.JPG馬糞ヶ岳

分岐でカツラの木の石標と道標(ここから900m)を右に過ごし、廣實神社に立ち寄る。
IMG_8502舗装道分岐.JPG舗装道分岐
IMG_8504舗装道.JPG舗装道
IMG_8506廣實神社.JPG廣實神社

舗装道に戻り、少し進むと左手斜面に樹齢800年と伝わる左近桜が望める。
以前テレビで紹介されたためか、今でも時々観光客やってくるようだ。
左近桜や向畑については、『錦町 民俗編 山と里と人と暮らし』に詳しい。
IMG_8511左近桜.JPG左近桜

●~市境~中畑岳
向畑をあとにし、舗装林道をたどって市境の峠まで戻る。途中から未舗装道となるが道はよい。
IMG_8517林道.JPG林道
IMG_8518市境・作業道分岐.JPG市境の峠・作業道分岐

峠から右折し、入口にチェーンが張られた作業道へ入る。まもなく鞍部で分岐となり、左の作業道を取って尾根へ上がる。
IMG_8519作業道.JPG作業道
IMG_8520分岐(左へ).JPG分岐(左へ)

植林境の尾根を進み、イバラ等でやや荒れた平坦地を抜けると山道が現われる。
IMG_8521平坦道・ややヤブ.JPGやや荒れた平坦道
IMG_8522イバラヤブ.JPGイバラヤブ
IMG_8523植林境尾根.JPG植林境尾根の山道

まもなく右に巻き道が分かれるが、そのまま植林境の尾根を直進すると460m支尾根合流点へ着く。そばに錦町の小コン杭を見る。この先要所に同コン杭が設置されている。
IMG_8524右へ巻き道が分かれる.JPG右へ巻き道が分岐
IMG_8525植林沿い.JPG植林沿い
IMG_8526460m支尾根合流点.JPG460m支尾根合流点
IMG_8527錦町小コン杭.JPG錦町小コン杭

雑木を主体として所々植林が混じる尾根が続く。明瞭な道はないが、それほど荒れたところもない。支尾根合流点や小ピークを確認しながら、緩いアップダウンの尾根をたどっていくと、市境が北方向へ鋭角に折れる560m支尾根合流点へ着く。足下に先日たどった明瞭な作業道が現われる。
IMG_8528雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_8529鞍部.JPG鞍部
IMG_8530植林沿い.JPG植林沿い
IMG_8531雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_8532470m支尾根合流点・植林沿い.JPG470m支尾根合流点・植林沿い
IMG_8533雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_8534雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_8535520m支尾根合流点.JPG520m支尾根合流点
IMG_8536540m①.JPG540m①
IMG_8537540m②.JPG540m②
IMG_8538540m③.JPG540m③
IMG_8539鞍部.JPG鞍部
IMG_8540550m①.JPG550m①
IMG_8541550m②.JPG550m②
IMG_8542鞍部からの登り.JPG鞍部からの登り
IMG_8543550mピーク③.JPG550mピーク③
IMG_8544550mピーク④.JPG550mピーク④
IMG_8545鞍部.JPG鞍部
IMG_8546560m支尾根合流点.JPG560m支尾根合流点

作業道へ降り立つと、今回は「弁慶の重ね岩」をパスし、左折して中畑岳をめざす。
400mほど作業道をたどると山頂下へ着く。
IMG_8547作業道下降部.JPG作業道下降部
IMG_8548作業道.JPG作業道
IMG_8550中畑岳山頂(作業道より).JPG中畑岳山頂(作業道より)
IMG_8551山頂直下の道標.JPG山頂直下の道標

三等三角点「岡山」のある山頂から、今回じっくりと展望を確認したところ、北西方向の樹間に、丘ノ谷方向がわずかに望むことができた。
IMG_8552中畑岳山頂・三等三角点.JPG中畑岳山頂・三等三角点
IMG_8553北西方向の樹間展望(大峠・岳ノ谷?).JPG北西方向の樹間展望(大峠・岳ノ谷?)

●~中畑
前回たどれなかった中畑方向へ作業道を下ってみる。
作業道を付けて4、5年は経過しているようだが、今のところ崩壊やヤブ化した箇所はほとんどなく、快適にたどれる。
IMG_8554作業道.JPG作業道
IMG_8555作業道.JPG作業道

造林地へ向かう分岐をふたつ過ごし、樹間わずかに馬糞ヶ岳を望める標高380mあたりの支尾根上で左折するとすぐに、路上に横たわっている「岡山作業道」の標柱を見る。すぐ横にヌタ場があり、その先で道が左右に分岐する。右折すると舗装林道だが(前回山行の作業道①とつながると思われる)、ここは左折し中畑へ向かう。
IMG_8556分岐①.JPG分岐①
IMG_8557道標(旧北山道交差点).JPG分岐①の道標
IMG_8558作業道.JPG作業道
IMG_8560作業道(急勾配).JPG作業道(急勾配)
IMG_8561作業道.JPG作業道
IMG_8562分岐②.JPG分岐②
IMG_8563道標(川の奥).JPG分岐②の道標
IMG_8564作業道.JPG作業道
IMG_8571馬糞ヶ岳.JPG馬糞ヶ岳
IMG_8572分岐③.JPG分岐③
IMG_8570「岡山作業道」道標・ヌタ場.JPG「岡山作業道」標柱・ヌタ場
IMG_8569道標(馬糞ヶ岳展望).JPG分岐③の道標

大岩(と言うより岩壁)を過ごし、「要害浴」の標柱を過ごしながら作業道を下っていくと、ユンボウが納められている小屋へ出くわす。作業道の造成にはこの重機が活躍したのだろう。奥は中畑に一軒あるという民家だ。
IMG_8573作業道.JPG作業道
IMG_8575大岩(逆方向).JPG大岩(逆方向)
IMG_8576「要害浴」標柱.JPG「要害浴」標柱
IMG_8578作業道.JPG作業道
IMG_8579作業道.JPG作業道
IMG_8580民家裏・ユンボウ.JPGユンボウ小屋

民家わきを通り、コン橋をわたると北山へ通じる林道とつながる。
IMG_8581コン橋・林道終点部.JPGコン橋・林道
IMG_8582中畑の民家(逆方向).JPG中畑の民家(逆方向)

●~北山
林道をたどると、支尾根を左へ回り込むところに黄幡神社の入口があったので、立ち寄る。木段が付け替え中らしく、新しい丸太が参道上に置かれている。
標柱の説明によると、社殿は再建され小さくなったようだ。
『山口県風土誌』須金村の項に、北山の黄幡神社が記されているのがこの神社だろうか。
IMG_8583林道.JPG林道
IMG_8584黄幡神社入口.JPG黄幡神社入口
IMG_8586石灯篭.JPG参道・石灯篭
IMG_8588黄幡神社.JPG黄幡神社

林道へ戻り、前方に林道を横切って山道があったので、降りてみると、石仏が2体あった。そばの標柱には、「このあたりの道はかつては田原、北山、須万、高崎。京楽堂と通じる主要道であった。ここから北100メートルのところに橋があり、子供が谷へ落ち死亡した。お地蔵様を建立し子供の冥福と通行の安全を祈願したと言われている。」と説明書きがある。
IMG_8590石仏2体・説明柱.JPG石仏2体・説明柱
IMG_8595古墓地.JPG古墓地

賽の神を左に過ごし、陰浦作業道の標柱を見て林道へ戻る。陰浦作業道は、入口に同じ標柱が立つ前回山行の作業道②とつながるものと思われる。
IMG_8596賽の神.JPG賽の神
IMG_8597林道出合い・「陰浦作業道」標柱(逆方向).JPG林道出合い・「陰浦作業道」標柱(逆方向)

林道を進むと、分岐で舗装に変わり左道を取る。
IMG_8598林道.JPG林道
IMG_8599緑山.JPG緑山
IMG_8601金峰山.JPG金峰山
IMG_8602林道.JPG林道
IMG_8603舗装道出合い・分岐.JPG舗装道出合い・分岐
IMG_8604舗装道.JPG舗装道

猿田彦大神の分岐で左に林道を分け、北山集落を左下に見て、その先の物置小屋のところで左の作業道へ入る。
IMG_8605林道分岐・トタン小屋.JPG林道分岐・トタン小屋
IMG_8606猿田彦大神・石仏.JPG猿田彦大神・石仏
IMG_8607資材倉庫小屋・作業道分岐(逆方向).JPG物置小屋・作業道分岐(逆方向)

●~駐車地
北山や長谷の方によると現在両集落を直接結ぶ道はないような話であった。地形図上にある北山側の破線道は消失しているのを前回の山行で確認していたので、作業道を行けるところまでたどってみることにする。
当初作業道は良好だったが、左の支尾根へ向かうと荒れてきて先端部で行き止まりとなった。
IMG_8608作業道.JPG作業道
IMG_8609作業道(左尾根へ).JPG作業道(左の支尾根へ)
IMG_8610作業道終点.JPG作業道終点

そこで植林尾根を下る。トラバースしながらひとつ右の支尾根に出て、そのまま尾根を下る。雑木尾根から植林沿いとなり、下り切ると谷分岐へ降り立つ。
IMG_8611植林尾根.JPG植林尾根
IMG_8612雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_8613雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_8614雑木尾根.JPG雑木尾根
IMG_8615植林境.JPG植林境尾根へ出る
IMG_8616植林尾根.JPG植林尾根

沢を渡り、対岸へ出て、シダ被りの植林谷を下る。
最近はほとんど人が入っていないらしく、明瞭な踏み跡はない。棚田跡となり段差のある石垣が続くため、降り口を探しながら下る。
IMG_8618沢を渡り対岸へ移る.JPG沢を渡り対岸へ移る①
IMG_8619植林谷・ミツマタ.JPG植林谷・ミツマタの花
IMG_8620石垣(逆方向).JPG石垣(逆方向)
IMG_8621倒木.JPG倒木
IMG_8622沢沿い.JPG沢沿い
IMG_8623緩い植林斜面.JPG緩い植林斜面

途中、谷が広くなったあたりで沢を渡る。さらに左谷が合わさるところで対岸へ渡るとまもなく、対岸に石垣の道が見えたので、ふたたび対岸へ渡る。
IMG_8624沢を渡る.JPG沢を渡る②
IMG_8625沢沿い・平坦地.JPG沢沿い・平坦地
IMG_8626沢沿い・植林斜面.JPG沢沿い・植林斜面
IMG_8628沢を渡る.JPG沢を渡る③
IMG_8629沢沿いの踏み跡.JPG沢沿いの踏み跡
IMG_8630対岸へ渡る.JPG対岸へ渡る④

取水管理用の道らしく、沢沿いにしっかりとした石垣が築かれている。石垣上の道が終わり、しばらく沢沿いに進むと、上方の作業道へ出る。
IMG_8631石垣上の道.JPG石垣上の道
IMG_8632沢沿いの道.JPG沢沿い
IMG_8633作業道へ上がる.JPG作業道へ上がる

カヤ等が被る作業道を下っていき、分岐で山道を下ると民家裏へ抜けて、集落道へ出合う。
IMG_8634やや荒れた作業道.JPGやや荒れた作業道
IMG_8635山道分岐(左へ).JPG山道分岐(左へ)
IMG_8636民家裏へ出る.JPG民家裏へ出る
IMG_8637集落道出合い(逆方向).JPG集落道出合い(逆方向)
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