坊山・小八郎山・畑山(山口市鋳銭司) [県央部の山]
11年ぶりに坊山から鐙ヶ峠を歩いてみた。前とは逆ルート。余力があったので小峠方面まで足をのばした。
鎧ヶ峠から黒河内山への縦走路区間は近年山道が開かれたので明瞭な道だが、そのほかの区間はところどころ古いテープが残るもののシダヤブ箇所があるなど、総じて荒れ気味である。
なお、「夫婦の里山歩きさん」の坊山情報(里山ハイカーの情報広場 平成28年1月26日付けの書き込み)も参考にさせていただいた。(2016.03.26)
駐車地より坊山
(1,2クリックで拡大)
山陽新幹線高架橋近くの幅広スペースに駐車。扇田集落方向へ向かう。
防火水槽のところで右折。右に扇田会館がある。すぐ先の民家のところから右の山道(参道)へ入る。
分岐・扇田会館
山道分岐
少し先で左折し登ると寛政年間に建てられた石鳥居があり、妙見社を見る。鳥居の石柱に刻まれた字は「防洲吉敷郡鋳銭司村防山」と読める。「坊」ではなく「防」のようだ。誤ったものだろうか。
山道分岐(逆方向)
妙見社
社殿の奥に石祠があり、そばから溝状の山道がヒノキ植林尾根に続いている。
石祠
植林尾根の山道
溝道沿いに登っていくと、一旦植林帯を離れ雑木林帯に入る。上方の尾根上で植林伐採斜面に出て、雑木尾根の上りとなる。
溝道・植林境
雑木林・溝道
植林境から伐採斜面(逆方向)
雑木尾根・溝道
平坦尾根で溝が不明瞭となり、左側雑木交じりの植林境を進む。左下に小伐採尾根を過ごし雑木尾根を登る。
雑木交じり植林境
雑木尾根溝道
左に巻く踏み跡を過ごし登り切ると享保の年号が刻まれた石鳥居に出合い、シダ被りの坊山山頂に着く。右奥に四等三角点「古迫」がある。
左への踏み跡
石鳥居
四等三角点「古迫」
シダを分けながら下ると平坦尾根上に小屋と手水鉢、歌碑を見る。小屋は施錠され、中に石祠が祀られている。こちらが旧妙見社と思われる。歌碑に刻まれた字は風化し判読できない。
シダ被り尾根道
雑木平坦尾根
小社・歌碑・手水鉢
歌碑
鎧ヶ峠をめざし上方へ向かう。
雑木尾根を登るに従いシダが深くなる。古いテープがところどころあり、踏み跡があるところは少し楽だ。急勾配になると樹間に後方の展望が得られる。
シダ尾根の踏み跡・テープ
雑木疎林の平坦尾根
シダ尾根急登
楞厳寺山・花ヶ岳
福西山・火の山連峰
登り切るとシダに覆われた250m山頂の一角に出る。
シダ尾根
250mピーク
大内畑山
深いシダから解放され、260mピークを二つと267mピークを越える。
シダを抜ける・下り
雑木尾根・上り
260mピーク①
下り
260mピーク②
250m鞍部①
雑木尾根・上り
267m平坦ピーク
シダ尾根・下り
250m鞍部から雑木尾根を登り返すと尾根筋がヤブ気味になるので、やや踏み跡のある左によけながら登る。まもなく踏み跡が消え、雑木ヤブを抜け出すと310m支尾根合流点に出る。
250m鞍部②
雑木疎林尾根・上り
雑木ヤブ尾根
雑木シダヤブ
310m支尾根合流点
330m支尾根合流点を過ごし、350mピークに着く。展望は樹間わずかに得られるのみ。
330m支尾根合流点
雑木平坦尾根
シダ尾根・上り
350mピーク
樹間に黒河内山
深いシダと雑木ヤブの下りとなる。シダを分けた跡も消え、長くはないが抜け出すのにてこずる。
シダヤブ・下り
深いシダ
雑木ヤブ尾根
雑木尾根の鞍部から登り返すと小八郎山山頂である。鎧ヶ峠から黒河内山への縦走コースとして近年整備されたため、明瞭な道が両方向へ続いている。
330m鞍部
小八郎山山頂
右折し明瞭な山道を忠実にたどると、石仏が待つ鎧ヶ峠へ着く。
雑木疎林尾根・下り
320m鞍部
330m鞍部・赤プラポール
340mピーク①
340mピーク②・コン杭「四五」
同上ピーク近くから350m・小八郎山
急な下り
310m鞍部・赤プラポール
310m平坦ピークを右に巻く
平坦尾根
雑木尾根・上り
鎧ヶ峠
石仏
ここで右へ下れば駐車地まで戻れるが縦走を続ける。
平坦道を進み植林境の小尾根へ取り付く。地形が細かく複雑なため地形図に忠実に表現されていないようで、テープも数方向に分かれあてにできない。
踏み跡・コン杭「ニ九」
小尾根の植林境
310m小ピークに出て、次の320mピークで北東方向へ直角に向きを変えて尾根をたどる。
310m小ピーク
鞍部
320mピーク・赤プラポール
植林境の鞍部を登り返すと四等三角点「鎧ヶ峠」のある353.6mピークへ着く。
植林境鞍部
雑木尾根・上り
雑木尾根切開き
三角点ピーク
四等三角点・赤プラポール
平坦鞍部から340mシダ尾根へ出る。尾根を少し下ったところに裸地が見え、踏み跡があったので、下ってみると展望地へ出た。
雑木ヤブ尾根
雑木切開き・平坦尾根
シダヤブ
裸地展望地
岳山・猿ヶ岳
大内畑山
田島山・花ヶ岳
亀尾山・福西山
戻ってシダ尾根をたどると350mピークへ出る。
次の小ピークから深いシダを分けながら下り、平坦鞍部を登り返すと350mピーク②へ着く。
シダ尾根
350mピーク①-1
350mピーク①ー2
深いシダ
平坦尾根
雑木シダ尾根・上り
350mピーク②
方向を確認し北東方向へ下る。
シダ尾根・下り
雑木尾根・下り
300m平坦尾根から310mピークを越え、雑木尾根を登り切ると330m支尾根合流点へ出る。
300m平坦尾根
310mピーク
雑木尾根・上り
330m支尾根合流点
鞍部から登り返すと364m平坦ピーク、畑山山頂に出る。
平坦鞍部
雑木尾根・上り
畑山山頂・赤プラポール
右折し小峠へ向かって下る。テープ類も消えやや荒れた感じとなる。
シダ被りの尾根を下り、300m鞍部で登り返す。
平坦尾根
シダ尾根・下り
雑木尾根・下り
300m鞍部・プラポール
310mピーク、300mピークと越えシダ尾根を下っていくと、切通し状の250m鞍部へ着く。
雑木尾根・上り
310mピーク
雑木尾根・下り
300mピーク
シダ尾根・下り
雑木疎林・下り
250m鞍部・石杭(南方向から)
鞍部上の枯れ巨木
さらにシダを分けながら小峠手前のピークまでたどってみたが、道路法面のため掘削され崖状となり下りられそうもない。そこで地形図から判断し一番安全に下れそうな250m鞍部まで戻ることにした。
(下山後、車で小峠まで上がってみたところ、庚申塚らしきものが祀られていた。先刻断念したピークから石祠の方向へシダ尾根を下れば、急斜面ではあるがなんとか降りれそうである)
溝道・上り
260mピーク
シダ尾根
250mピーク①
雑木平坦尾根
シダ尾根・上り
250mピーク②
シダ尾根・下り
シダ平坦尾根
240mピーク
小峠(逆方向)
庚申塚?
250m鞍部から南へ幅広の山道を下っていくと、下方で消失するが、そのまま谷を下るとまもなく黄色のガードレールが見え、県道に出た。
鞍部からの下り
幅広の古道
古道消失
車道が見える
下降箇所(逆方向)
県道
県道を下り駐車地まで戻る。
石仏
小石祠
坊山~250mピーク~350mピーク
■山名考など
◆坊山
『防長風土注進案 陶村』村内小名の項を見ると、小村である龍光寺村の小名として「扇田」・「坊山」の名があり、名所旧跡の項には「扇山 坊山とも云、扇田村の上にあり」との記述がある。
また、『防長地下上申 鋳銭司村石高境目書』には御立山として「竜光寺村 坊山」が、注進案には、御立山として「坊山拾七町八反 扇田村」、御預ケ山として「坊山拾貳町三反」が記されている。
注進案記載によると、御立山と御預ケ山を合わせたせた坊山の面積はおよそ30町となり、現在の単位で換算すれば30万平行メートルに及ぶ。
地下上申絵図の鋳銭司村下図には、旧村境にある小八郎山の下方に坊山が記されており、尾根続きであることはわかるが位置の特定はできない。しかし、上記面積から判断すると、四等三角点「古迫」のある171.3mピークよりさらに上方の山を含む山域ではないかと推測される。
ここでは便宜上三角点ピークを山頂とした。
◆小八郎山
地下上申の陶鋳銭司村境の記載により「黒河内垰」と「よろひか垰」の間の旧村境にある山であることから、340mピークとした。
◆畑山
地下上申の陶鋳銭司村境に「北の方よろひか垰より畑山迄水尾切り、後は問田之内菅河内・恒富と三ケ所之境なり」の記載があることから、364mピークをこの山とした。
◆妙見社
妙見社は、地下上申の鋳銭司村由来書に「妙見小社 竜光寺村ニ有之 但一元寺抱ニて、由緒有無之儀寺より可被申出候事」とあり、鋳銭司村内の畑村にあった禅宗寺一元寺の抱えであったことがわかる。また坊山の御預ケ山も一元寺の抱えであった。
注進案では一元寺について、付箋書きとして、「龍光院という真言宗の寺が扇田にあったが、その寺の本尊は現在一元寺に安置されている」といった記述がある。
こうしてみると一元寺と扇田の地との少なからぬ因縁を感じさせる。
一元寺は後に、本寺である山口の常栄寺に合併され、廃寺となった。
鎧ヶ峠から黒河内山への縦走路区間は近年山道が開かれたので明瞭な道だが、そのほかの区間はところどころ古いテープが残るもののシダヤブ箇所があるなど、総じて荒れ気味である。
なお、「夫婦の里山歩きさん」の坊山情報(里山ハイカーの情報広場 平成28年1月26日付けの書き込み)も参考にさせていただいた。(2016.03.26)
駐車地より坊山
(1,2クリックで拡大)
山陽新幹線高架橋近くの幅広スペースに駐車。扇田集落方向へ向かう。
防火水槽のところで右折。右に扇田会館がある。すぐ先の民家のところから右の山道(参道)へ入る。
分岐・扇田会館
山道分岐
少し先で左折し登ると寛政年間に建てられた石鳥居があり、妙見社を見る。鳥居の石柱に刻まれた字は「防洲吉敷郡鋳銭司村防山」と読める。「坊」ではなく「防」のようだ。誤ったものだろうか。
山道分岐(逆方向)
妙見社
社殿の奥に石祠があり、そばから溝状の山道がヒノキ植林尾根に続いている。
石祠
植林尾根の山道
溝道沿いに登っていくと、一旦植林帯を離れ雑木林帯に入る。上方の尾根上で植林伐採斜面に出て、雑木尾根の上りとなる。
溝道・植林境
雑木林・溝道
植林境から伐採斜面(逆方向)
雑木尾根・溝道
平坦尾根で溝が不明瞭となり、左側雑木交じりの植林境を進む。左下に小伐採尾根を過ごし雑木尾根を登る。
雑木交じり植林境
雑木尾根溝道
左に巻く踏み跡を過ごし登り切ると享保の年号が刻まれた石鳥居に出合い、シダ被りの坊山山頂に着く。右奥に四等三角点「古迫」がある。
左への踏み跡
石鳥居
四等三角点「古迫」
シダを分けながら下ると平坦尾根上に小屋と手水鉢、歌碑を見る。小屋は施錠され、中に石祠が祀られている。こちらが旧妙見社と思われる。歌碑に刻まれた字は風化し判読できない。
シダ被り尾根道
雑木平坦尾根
小社・歌碑・手水鉢
歌碑
鎧ヶ峠をめざし上方へ向かう。
雑木尾根を登るに従いシダが深くなる。古いテープがところどころあり、踏み跡があるところは少し楽だ。急勾配になると樹間に後方の展望が得られる。
シダ尾根の踏み跡・テープ
雑木疎林の平坦尾根
シダ尾根急登
楞厳寺山・花ヶ岳
福西山・火の山連峰
登り切るとシダに覆われた250m山頂の一角に出る。
シダ尾根
250mピーク
大内畑山
深いシダから解放され、260mピークを二つと267mピークを越える。
シダを抜ける・下り
雑木尾根・上り
260mピーク①
下り
260mピーク②
250m鞍部①
雑木尾根・上り
267m平坦ピーク
シダ尾根・下り
250m鞍部から雑木尾根を登り返すと尾根筋がヤブ気味になるので、やや踏み跡のある左によけながら登る。まもなく踏み跡が消え、雑木ヤブを抜け出すと310m支尾根合流点に出る。
250m鞍部②
雑木疎林尾根・上り
雑木ヤブ尾根
雑木シダヤブ
310m支尾根合流点
330m支尾根合流点を過ごし、350mピークに着く。展望は樹間わずかに得られるのみ。
330m支尾根合流点
雑木平坦尾根
シダ尾根・上り
350mピーク
樹間に黒河内山
深いシダと雑木ヤブの下りとなる。シダを分けた跡も消え、長くはないが抜け出すのにてこずる。
シダヤブ・下り
深いシダ
雑木ヤブ尾根
雑木尾根の鞍部から登り返すと小八郎山山頂である。鎧ヶ峠から黒河内山への縦走コースとして近年整備されたため、明瞭な道が両方向へ続いている。
330m鞍部
小八郎山山頂
右折し明瞭な山道を忠実にたどると、石仏が待つ鎧ヶ峠へ着く。
雑木疎林尾根・下り
320m鞍部
330m鞍部・赤プラポール
340mピーク①
340mピーク②・コン杭「四五」
同上ピーク近くから350m・小八郎山
急な下り
310m鞍部・赤プラポール
310m平坦ピークを右に巻く
平坦尾根
雑木尾根・上り
鎧ヶ峠
石仏
ここで右へ下れば駐車地まで戻れるが縦走を続ける。
平坦道を進み植林境の小尾根へ取り付く。地形が細かく複雑なため地形図に忠実に表現されていないようで、テープも数方向に分かれあてにできない。
踏み跡・コン杭「ニ九」
小尾根の植林境
310m小ピークに出て、次の320mピークで北東方向へ直角に向きを変えて尾根をたどる。
310m小ピーク
鞍部
320mピーク・赤プラポール
植林境の鞍部を登り返すと四等三角点「鎧ヶ峠」のある353.6mピークへ着く。
植林境鞍部
雑木尾根・上り
雑木尾根切開き
三角点ピーク
四等三角点・赤プラポール
平坦鞍部から340mシダ尾根へ出る。尾根を少し下ったところに裸地が見え、踏み跡があったので、下ってみると展望地へ出た。
雑木ヤブ尾根
雑木切開き・平坦尾根
シダヤブ
裸地展望地
岳山・猿ヶ岳
大内畑山
田島山・花ヶ岳
亀尾山・福西山
戻ってシダ尾根をたどると350mピークへ出る。
次の小ピークから深いシダを分けながら下り、平坦鞍部を登り返すと350mピーク②へ着く。
シダ尾根
350mピーク①-1
350mピーク①ー2
深いシダ
平坦尾根
雑木シダ尾根・上り
350mピーク②
方向を確認し北東方向へ下る。
シダ尾根・下り
雑木尾根・下り
300m平坦尾根から310mピークを越え、雑木尾根を登り切ると330m支尾根合流点へ出る。
300m平坦尾根
310mピーク
雑木尾根・上り
330m支尾根合流点
鞍部から登り返すと364m平坦ピーク、畑山山頂に出る。
平坦鞍部
雑木尾根・上り
畑山山頂・赤プラポール
右折し小峠へ向かって下る。テープ類も消えやや荒れた感じとなる。
シダ被りの尾根を下り、300m鞍部で登り返す。
平坦尾根
シダ尾根・下り
雑木尾根・下り
300m鞍部・プラポール
310mピーク、300mピークと越えシダ尾根を下っていくと、切通し状の250m鞍部へ着く。
雑木尾根・上り
310mピーク
雑木尾根・下り
300mピーク
シダ尾根・下り
雑木疎林・下り
250m鞍部・石杭(南方向から)
鞍部上の枯れ巨木
さらにシダを分けながら小峠手前のピークまでたどってみたが、道路法面のため掘削され崖状となり下りられそうもない。そこで地形図から判断し一番安全に下れそうな250m鞍部まで戻ることにした。
(下山後、車で小峠まで上がってみたところ、庚申塚らしきものが祀られていた。先刻断念したピークから石祠の方向へシダ尾根を下れば、急斜面ではあるがなんとか降りれそうである)
溝道・上り
260mピーク
シダ尾根
250mピーク①
雑木平坦尾根
シダ尾根・上り
250mピーク②
シダ尾根・下り
シダ平坦尾根
240mピーク
小峠(逆方向)
庚申塚?
250m鞍部から南へ幅広の山道を下っていくと、下方で消失するが、そのまま谷を下るとまもなく黄色のガードレールが見え、県道に出た。
鞍部からの下り
幅広の古道
古道消失
車道が見える
下降箇所(逆方向)
県道
県道を下り駐車地まで戻る。
石仏
小石祠
坊山~250mピーク~350mピーク
■山名考など
◆坊山
『防長風土注進案 陶村』村内小名の項を見ると、小村である龍光寺村の小名として「扇田」・「坊山」の名があり、名所旧跡の項には「扇山 坊山とも云、扇田村の上にあり」との記述がある。
また、『防長地下上申 鋳銭司村石高境目書』には御立山として「竜光寺村 坊山」が、注進案には、御立山として「坊山拾七町八反 扇田村」、御預ケ山として「坊山拾貳町三反」が記されている。
注進案記載によると、御立山と御預ケ山を合わせたせた坊山の面積はおよそ30町となり、現在の単位で換算すれば30万平行メートルに及ぶ。
地下上申絵図の鋳銭司村下図には、旧村境にある小八郎山の下方に坊山が記されており、尾根続きであることはわかるが位置の特定はできない。しかし、上記面積から判断すると、四等三角点「古迫」のある171.3mピークよりさらに上方の山を含む山域ではないかと推測される。
ここでは便宜上三角点ピークを山頂とした。
◆小八郎山
地下上申の陶鋳銭司村境の記載により「黒河内垰」と「よろひか垰」の間の旧村境にある山であることから、340mピークとした。
◆畑山
地下上申の陶鋳銭司村境に「北の方よろひか垰より畑山迄水尾切り、後は問田之内菅河内・恒富と三ケ所之境なり」の記載があることから、364mピークをこの山とした。
◆妙見社
妙見社は、地下上申の鋳銭司村由来書に「妙見小社 竜光寺村ニ有之 但一元寺抱ニて、由緒有無之儀寺より可被申出候事」とあり、鋳銭司村内の畑村にあった禅宗寺一元寺の抱えであったことがわかる。また坊山の御預ケ山も一元寺の抱えであった。
注進案では一元寺について、付箋書きとして、「龍光院という真言宗の寺が扇田にあったが、その寺の本尊は現在一元寺に安置されている」といった記述がある。
こうしてみると一元寺と扇田の地との少なからぬ因縁を感じさせる。
一元寺は後に、本寺である山口の常栄寺に合併され、廃寺となった。
2016-04-01 23:58
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