鷲ヶ嶽・狗留孫山〈剣谷川ルート〉(山口市徳地堀) [県央部の山]
庄方バス停から鷲ヶ嶽・狗留孫山
(クリックで拡大)
上庄方側からの狗留孫山参道コースではなく、剣谷川側から谷詰めで歩いてみた。
林道が終わると途中までは荒れた旧山道が残るが、後は踏み跡か獣道程度になる。沢沿いの歩きは小さなナメ滝ぐらいで特に難渋箇所はないが、谷分岐を着実に取る必要があり安易に歩けるルートではない。沢沿いを時々高巻きしながら忠実に詰めると鷲ヶ嶽東側の鞍部へ達する。
谷詰めで疲労したので予定を変更し、穴観音と狗留孫山に立ち寄りながら参道を下り、麓近くで参道を外れシダ道を下庄方方向へ下ってみた。
狗留孫山は少なくともこの10年ほど歩いておらず、またこの時期に歩いた記憶もなかったので、雑木尾根が続く参道歩きは清々しく気持ちがよかった。(2014.03.22)
国道376号沿いの庄方バス停から集落道へ入り、中国自動車道のガードをくぐったところに駐車スペースがある。
剣谷川沿いに舗装道を進み、民家の前を過ぎると、右に墓地への道を分ける。
集落道
分岐・右は墓地
未舗装林道に変わりコンクリート橋を渡ると、右の農業施設らしい廃墟を見る。次のコンクリート橋を渡り、植林帯沿いに進むと左に堰堤を見る。
未舗装林道
コン橋
林道
堰堤
少し先で右に山道が分かれるのでこれに入る(林道を直進すると倒木で道が塞がる)。やや草が被る道を進み左に二つ目の堰堤を過ごすと、丸木橋に出会い対岸へ渡る。
山道分岐
やや荒れた山道
堰堤
山道
丸木橋
右にナメ沢が現われ左上の高巻き道となる。
沢沿い
ナメ沢
山道
峠風のところを過ぎると下りとなり、沢とふたたび出会うので、右の対岸へ渡る。
右へ渡る
倒木やシダで道が不明瞭な緩い勾配の雑木尾根を進み、分岐を右にとるとまもなくやや左方向の巻き道に変わり歩きやすくなる。
荒れた山道
分岐を右へ
倒木等で荒れた山道
山道
山道を登り切る手前あたりで地形図の破線道は北北西方向へ変わるが、倒木とシダでかなり荒れており取り付きも分かりにくい。少し先の右へカーブするあたりから右の雑木尾根に取り付き、踏み跡もない疎林の中を進むと、鞍部で旧山道と出会う。この道を確実に捉えるのがポイントだろう。
不明瞭な旧山道取り付き
疎林尾根の取り付き
疎林尾根
鞍部の山道
しばらくは倒木とシダで荒れた旧山道をたどる。破線道が消えるあたりとなり、シダ道はまだ続くようだが、ここで左の谷へ下る。斜面を下るとすぐに沢沿いの道と出会う。
シダ被り
山道
山道
下降地点付近のシダ尾根
沢沿いの山道
すぐ先で左の対岸へ渡る。この先道は踏み跡程度となり、明瞭な山道は期待できない。
沢を渡る
沢沿いにしばらく進むと右の対岸にナメ滝を見る。対岸へ移り、ナメ滝の左をよじ登る。
沢沿い
ナメ滝
沢沿いに進むと突然ヒノキ林が現われるがすぐに終わる。なぜかこの場所だけ植林されているようだ。
前方の沢を渡り、右に谷を過ごす。
ヒノキ林
沢を渡る
大岩を右に過ごし、すぐ先で左の対岸へ渡る。左上へシダ被りの高巻き道を登ると平坦大岩を左へ過ごす。
大岩
高巻きのシダ道
大岩
沢へ下り、ナメ沢沿いに進む。左に谷を過ごし、右の対岸へ渡る。
ナメ沢
谷分岐(左谷方向)
大岩を右へ回り込み、階段状になった岩の縁を登り切ると、左に小ナメ滝を見る。
大岩
小ナメ滝
倒木が多く歩きづらいところを抜けると右へ谷を分ける。さらに上方で左へ谷を分けながら詰めていくと、やっと稜線鞍部へ着く。
倒木の多い沢
谷分岐
ナメ
谷分岐
谷を詰める
鞍部手前
鞍部へ出る
左折し雑木尾根を登るが次第にヤブとなる。こんなにヤブが多かったかと不審に思いながら登っていくと、突然山道に出る。別方向に道が付いていたようだ。
登り切ると鷲ヶ嶽山頂の小広場に着く。先客があり初老の男性が展望を楽しんでおられた。
二等三角点(名称「堀ノ山」)と「狗留孫山」の標識が設置されている。これでは予備知識がないとここを狗留孫山山頂と思うだろう。
狭い山頂で気詰まりなので、写真を撮り終え、そそくさと下山にかかる。
山頂尾根のヤブ
鷲ヶ嶽山頂・三角点
矢筈ヶ岳・大平山
四熊ヶ岳方向
まずは穴観音へ向かう。山道を下っていくと鞍部から少し北の谷へ下ったところに山道が付けられている。鞍部へ着いたとき下の谷へテープが張られているのが見えたが、山道の目印だったようだ。
山頂下の山道(逆方向)
鞍部下の巻き道
上り斜面
鷲ヶ嶽山頂(逆方向)
500mピーク
鞍部の山道
ふたつ目の小ピークで道標に従い右折し、穴観音をめざす。
次の500mピーク(左方向)
500mピーク(右方向)・道標
穴観音への下り
尾根上の平坦地に大岩があり、中央部分に小穴が空いている。穴は人工的にえぐられているようにも思えるが、『防長風土注進案』堀村の寺院の項には、穴観音について「是より奥の院に穴観音方九尺位の石の中に尺位の穴あり、深サ曲がりてしれず、内は水晶石なり、是を出現石といふ」とある。
穴観音
崩壊箇所など新たに整備された山道を下り、狗留孫山への参道へ出る。
山道
山道
山道
倒木箇所(逆方向)
山道出合い(逆方向)
ここで一旦山頂をめざすことにする。
左折して石仏が並ぶ巻き道の参道を少し進み、右の尾根へ上がると「東方遥拝所」の道標が建つ。右折するとすぐに平坦岩が現われる。岩上からは右は蕎麦ヶ岳から左は石ヶ岳までぐるりと見渡せる。
東方遥拝所分岐
東方遥拝所
真田ヶ岳
矢筈ヶ岳・大平山
四熊ヶ岳方向
石ヶ岳
分岐へ戻り、尾根伝いに石仏が並ぶ中を登っていくと参道が右へ分岐する。左に取り、シダ尾根を登っていくと狗留孫山山頂の小広場へ着く。山頂からは石ヶ岳方面が望める。
石仏(15番)
磨崖仏(24番)
参道
参道分岐
シダ被りの山道
山頂手前
狗留孫山山頂
道標
石ヶ岳
分岐まで戻り、奥ノ院経由で参道を下る。
奥ノ院への参道
供養塔
奥ノ院
御勅願岩
植林沿いの参道
「1番から10番」までの石仏へ向かう参道を左に分けると、ところどころ石仏が置かれ、丁石が併置されているところもある。
参道分岐(逆方向)
磨崖仏(1番)
霊場入口石標・十五丁石
参道
十二丁石・石仏
参道
八丁石・石仏
途中参道脇のシダ斜面を少し登り、四等三角点(点名「庄方」)に立ち寄る。
四等三角点
樹間に狗留孫山
六丁石を確認した少し先に下庄方側へのコースが右へ分かれるので、こちらへ下ってみた。気をつけていないと分岐を見落としやすい。
ヒノキ林沿いの参道
六丁石・石仏
分岐点(右へ)
腰高のシダが被り、踏み跡は残っているものの、最近ほとんど使われた形跡はない。
シダ被りの巻き道
シダが薄くなる
巻き道を下っていくと支尾根上で山道と出会う。こちらの道は現在も利用されているようだ。左折し平坦雑木尾根のシダ゙道を下っていくと分岐に着く。右は荒れ加減なので左の道を取る。
山道出合い・展望地
山道
分岐(左へ)
鞍部から登り返し140mピークへ出ると、行者様(役小角)と思しき像が祀られた小広場となっている。傍に「大日如来像」(享和元年建立の記銘あり)の石がある。
山道
鷲ヶ嶽(逆方向)
行者様
行者様
ヒノキ植林沿いの尾根道を下る。白い手摺りのあるコンクリート階段を下り切ると、高速道沿いの舗装道に出る。
植林沿いの尾根道
コンクリート階段
下山口
右折し駐車地まで戻る。
高速道沿いの道
要害岳
駐車地付近から狗留孫山
(クリックで拡大)
上庄方側からの狗留孫山参道コースではなく、剣谷川側から谷詰めで歩いてみた。
林道が終わると途中までは荒れた旧山道が残るが、後は踏み跡か獣道程度になる。沢沿いの歩きは小さなナメ滝ぐらいで特に難渋箇所はないが、谷分岐を着実に取る必要があり安易に歩けるルートではない。沢沿いを時々高巻きしながら忠実に詰めると鷲ヶ嶽東側の鞍部へ達する。
谷詰めで疲労したので予定を変更し、穴観音と狗留孫山に立ち寄りながら参道を下り、麓近くで参道を外れシダ道を下庄方方向へ下ってみた。
狗留孫山は少なくともこの10年ほど歩いておらず、またこの時期に歩いた記憶もなかったので、雑木尾根が続く参道歩きは清々しく気持ちがよかった。(2014.03.22)
国道376号沿いの庄方バス停から集落道へ入り、中国自動車道のガードをくぐったところに駐車スペースがある。
剣谷川沿いに舗装道を進み、民家の前を過ぎると、右に墓地への道を分ける。
集落道
分岐・右は墓地
未舗装林道に変わりコンクリート橋を渡ると、右の農業施設らしい廃墟を見る。次のコンクリート橋を渡り、植林帯沿いに進むと左に堰堤を見る。
未舗装林道
コン橋
林道
堰堤
少し先で右に山道が分かれるのでこれに入る(林道を直進すると倒木で道が塞がる)。やや草が被る道を進み左に二つ目の堰堤を過ごすと、丸木橋に出会い対岸へ渡る。
山道分岐
やや荒れた山道
堰堤
山道
丸木橋
右にナメ沢が現われ左上の高巻き道となる。
沢沿い
ナメ沢
山道
峠風のところを過ぎると下りとなり、沢とふたたび出会うので、右の対岸へ渡る。
右へ渡る
倒木やシダで道が不明瞭な緩い勾配の雑木尾根を進み、分岐を右にとるとまもなくやや左方向の巻き道に変わり歩きやすくなる。
荒れた山道
分岐を右へ
倒木等で荒れた山道
山道
山道を登り切る手前あたりで地形図の破線道は北北西方向へ変わるが、倒木とシダでかなり荒れており取り付きも分かりにくい。少し先の右へカーブするあたりから右の雑木尾根に取り付き、踏み跡もない疎林の中を進むと、鞍部で旧山道と出会う。この道を確実に捉えるのがポイントだろう。
不明瞭な旧山道取り付き
疎林尾根の取り付き
疎林尾根
鞍部の山道
しばらくは倒木とシダで荒れた旧山道をたどる。破線道が消えるあたりとなり、シダ道はまだ続くようだが、ここで左の谷へ下る。斜面を下るとすぐに沢沿いの道と出会う。
シダ被り
山道
山道
下降地点付近のシダ尾根
沢沿いの山道
すぐ先で左の対岸へ渡る。この先道は踏み跡程度となり、明瞭な山道は期待できない。
沢を渡る
沢沿いにしばらく進むと右の対岸にナメ滝を見る。対岸へ移り、ナメ滝の左をよじ登る。
沢沿い
ナメ滝
沢沿いに進むと突然ヒノキ林が現われるがすぐに終わる。なぜかこの場所だけ植林されているようだ。
前方の沢を渡り、右に谷を過ごす。
ヒノキ林
沢を渡る
大岩を右に過ごし、すぐ先で左の対岸へ渡る。左上へシダ被りの高巻き道を登ると平坦大岩を左へ過ごす。
大岩
高巻きのシダ道
大岩
沢へ下り、ナメ沢沿いに進む。左に谷を過ごし、右の対岸へ渡る。
ナメ沢
谷分岐(左谷方向)
大岩を右へ回り込み、階段状になった岩の縁を登り切ると、左に小ナメ滝を見る。
大岩
小ナメ滝
倒木が多く歩きづらいところを抜けると右へ谷を分ける。さらに上方で左へ谷を分けながら詰めていくと、やっと稜線鞍部へ着く。
倒木の多い沢
谷分岐
ナメ
谷分岐
谷を詰める
鞍部手前
鞍部へ出る
左折し雑木尾根を登るが次第にヤブとなる。こんなにヤブが多かったかと不審に思いながら登っていくと、突然山道に出る。別方向に道が付いていたようだ。
登り切ると鷲ヶ嶽山頂の小広場に着く。先客があり初老の男性が展望を楽しんでおられた。
二等三角点(名称「堀ノ山」)と「狗留孫山」の標識が設置されている。これでは予備知識がないとここを狗留孫山山頂と思うだろう。
狭い山頂で気詰まりなので、写真を撮り終え、そそくさと下山にかかる。
山頂尾根のヤブ
鷲ヶ嶽山頂・三角点
矢筈ヶ岳・大平山
四熊ヶ岳方向
まずは穴観音へ向かう。山道を下っていくと鞍部から少し北の谷へ下ったところに山道が付けられている。鞍部へ着いたとき下の谷へテープが張られているのが見えたが、山道の目印だったようだ。
山頂下の山道(逆方向)
鞍部下の巻き道
上り斜面
鷲ヶ嶽山頂(逆方向)
500mピーク
鞍部の山道
ふたつ目の小ピークで道標に従い右折し、穴観音をめざす。
次の500mピーク(左方向)
500mピーク(右方向)・道標
穴観音への下り
尾根上の平坦地に大岩があり、中央部分に小穴が空いている。穴は人工的にえぐられているようにも思えるが、『防長風土注進案』堀村の寺院の項には、穴観音について「是より奥の院に穴観音方九尺位の石の中に尺位の穴あり、深サ曲がりてしれず、内は水晶石なり、是を出現石といふ」とある。
穴観音
崩壊箇所など新たに整備された山道を下り、狗留孫山への参道へ出る。
山道
山道
山道
倒木箇所(逆方向)
山道出合い(逆方向)
ここで一旦山頂をめざすことにする。
左折して石仏が並ぶ巻き道の参道を少し進み、右の尾根へ上がると「東方遥拝所」の道標が建つ。右折するとすぐに平坦岩が現われる。岩上からは右は蕎麦ヶ岳から左は石ヶ岳までぐるりと見渡せる。
東方遥拝所分岐
東方遥拝所
真田ヶ岳
矢筈ヶ岳・大平山
四熊ヶ岳方向
石ヶ岳
分岐へ戻り、尾根伝いに石仏が並ぶ中を登っていくと参道が右へ分岐する。左に取り、シダ尾根を登っていくと狗留孫山山頂の小広場へ着く。山頂からは石ヶ岳方面が望める。
石仏(15番)
磨崖仏(24番)
参道
参道分岐
シダ被りの山道
山頂手前
狗留孫山山頂
道標
石ヶ岳
分岐まで戻り、奥ノ院経由で参道を下る。
奥ノ院への参道
供養塔
奥ノ院
御勅願岩
植林沿いの参道
「1番から10番」までの石仏へ向かう参道を左に分けると、ところどころ石仏が置かれ、丁石が併置されているところもある。
参道分岐(逆方向)
磨崖仏(1番)
霊場入口石標・十五丁石
参道
十二丁石・石仏
参道
八丁石・石仏
途中参道脇のシダ斜面を少し登り、四等三角点(点名「庄方」)に立ち寄る。
四等三角点
樹間に狗留孫山
六丁石を確認した少し先に下庄方側へのコースが右へ分かれるので、こちらへ下ってみた。気をつけていないと分岐を見落としやすい。
ヒノキ林沿いの参道
六丁石・石仏
分岐点(右へ)
腰高のシダが被り、踏み跡は残っているものの、最近ほとんど使われた形跡はない。
シダ被りの巻き道
シダが薄くなる
巻き道を下っていくと支尾根上で山道と出会う。こちらの道は現在も利用されているようだ。左折し平坦雑木尾根のシダ゙道を下っていくと分岐に着く。右は荒れ加減なので左の道を取る。
山道出合い・展望地
山道
分岐(左へ)
鞍部から登り返し140mピークへ出ると、行者様(役小角)と思しき像が祀られた小広場となっている。傍に「大日如来像」(享和元年建立の記銘あり)の石がある。
山道
鷲ヶ嶽(逆方向)
行者様
行者様
ヒノキ植林沿いの尾根道を下る。白い手摺りのあるコンクリート階段を下り切ると、高速道沿いの舗装道に出る。
植林沿いの尾根道
コンクリート階段
下山口
右折し駐車地まで戻る。
高速道沿いの道
要害岳
駐車地付近から狗留孫山
2014-03-26 21:41
コメント(2)
はじめまして。
8年も前の記事ですが最近も更新されているようなのでコメントすることにしました!
私は下庄方の住人です。
用水路だと思っていた川に剣谷川という名前があったことを知って調べていたらこちらの記事に辿り着きました。
高速道路下の先に庄方のゴミステーションがありますが、その前の道を上がって行くとどうなるのだろうと前々から疑問に思っていましたがこんな風に山に入って行くのですね。
しかもかなり荒れた道で、地元住人でも知識がなければ絶対に遭難してしまうと思いながら興味深く拝読しました。
高齢者が多い地域なので、万が一徘徊して山に入ってしまったら...と思うと恐ろしくなります。
そのような事故がないことを祈るばかりです。
私は山のことは全く分からない素人で、記事には分からない言葉も沢山ありましたが、身近な山を載せてくださり大変嬉しかったです。
お身体に気を付けて、これからも登山を満喫されてくださいね。
by 蘭 (2022-06-21 07:19)
蘭さん、コメントありがとうございます。前文を読みながらお叱りの言葉かと思い冷や汗をかきました。
さすがに足腰の衰えを感じるこの頃で長丁場の山行はつらくなってきましたが、「年寄りの冷や水」と言われないよう年相応に頑張っていきたいと思っています。
by gomen (2022-06-21 08:57)